第5話夕の水着

翌朝、7時前に目が覚めるけど、今日も朝からいい天気。

まだ梅雨明けはしてないけど、今年の梅雨は雨があまり振らずに

天気がよくて、そして暑い。


「うー、暑いね」

「本当ね」

「こんな日は~部屋でゲームをしていたいよ~」

「今日は誕生日の夕をもてなすんだからね」

「ん~、そうれは嬉しいけど~こう暑いとね~」

「確かに、こう暑いとね。どこか涼しい所へ行きたいな」

「まったく、2人とも少しは女子高生らしくしないさいよ」

「温海の言い方の方がお母さんぽいよね」

「なっ!」


昨晩から温海はお母さんぽいけど、夕もそれに乗って


「温海ママ~」


といって、夕を抱きしめるけど……これだと夕が明らかにママだよね。


「ゆ、夕......抱きつくのは嬉しいけど、暑いって!」

「そう言いながら~わたしのおっぱいの感触をたのしんでるでしょ~」

「た、楽しんでるけど、暑いのは本当だって!」

「もう~温海ちゃんはむっつりなのに~実際にされると恥ずかしがるよね~」


夕はそういって、温海から離れるけど...…朝からごちそさまです。

あと、わたしも夕のおっぱいの感触を味わ体かも。


「夕のおっぱいの感触ってそんなにいいの?」

「な、文乃までなに言ってるの!?」

「わたしにも抱きつくけど、温海みたくぎゅっと抱かれる事はないからね。

一応、胸は当たってるからそれなりにはわかるけどね」

「文乃ちゃんも~ぎゅっとさっれたいの~?」

「夕が良ければね」

「ん~、たまにはいいよ~さ~ママの胸においで~」


夕が両手を広げて胸に飛び込んできて!というポーズをするので

わたしは遠慮なく、胸にとびつく……た、確かいこれはいい。


「た、確かにこれは、温海がむっつり顔になるのがわかるよ」

「む、むっつり顔って何よ!?」

「むっつり顔はむっつり顔だよ。写真があるから見せるよ?」

「い、つの間に取ったの!?」

「ごめん、写真は嘘」

「もう、驚かさないよね」


温海は安心するけど、あの顔は知らない方がいい。

あと、気持ちがいいけどやはり暑いので離れる事にする。


「夕、暑いからはなれるよ」

「え~もっと抱きついててもいいよ~」

「流石に暑いからね」

「しかたがないな~。ところで~今日はどうしよう~」


お泊りをする事と日曜日に夕の誕生日プレゼントを買いに行く事は決めていたけど

今日はいわばノープラン。

何時もは適当に街へ行ったり、温海や夕の家でのんびりしてるけど

天気もいいし、いかにも夏!って感じだけど、ちょっと暑すぎる。


「外は日焼けしそうだよね」

「そうね、日焼け止めはあるけどこう暑いとね」

「だったら~プールにでもいこうよ~」

「いいね、それ。でも、水着はないや」

「今はレンタルがあるわよ」

「んー、レンタルもいいけど、折角だから新しい水着が欲しいかも」

「水着か~学校の水着しかないから~買ってもいいかも~」


えーと、夕さんそれって学校指定の水着以外を持ってないって事ですか?


「夕って学校指定の水着しか持ってないの?」

「今はね~。中学までは持ってたけど~急に胸と背が大きくなったし~受験勉強もあて~高校に入ってからは買ってないんだ~」

「そ、そうなんだ」


うちの学校はプールがないから、体育で水泳がない。

ってことは、学校指定の水着って中学生の時のなんじゃ……。


「中3の時、夕と同じクラスだったけど、水泳の授業の時は……」

「温海さん、詳しく!」


わたしは温海の肩を掴む。


「ふ、文乃、痛いって」

「ごめん、思わず力が入った」

「夕は中3から体型はあまり変わってないけど。この体型で中学の学校指定の

水着を着ていたといえば、文乃ならわかるでしょ」

「温海さんGJ!」


はい、全てわかりました。

この体型で中学の学校指定水着を着てたらもう、犯罪です!

現行犯逮捕ですよ、夕さん。

それを生で見る事が出来た温海さんが羨ましい。

あと、男子も数人は性癖を破壊されたはずだよね。

わたしも多分みたら今より悪化してそうだよ。


「それはともかく、夕とは海やプールに行ってないわね」

「そうだよね~夏休みは温海ちゃんもわたしも~おばあちゃんの所に行くからね~」

「そうね」


夕も温海もお母さん方のおばあちゃんの所に毎年行くのあるけど

そうでなくても、海やプールにはいかないらしい。


「だったら、今年は行くことにしない?」

「先に行っておくけど、うちは別荘はないからね?」

「そ、そんな、先に言うのはずるですよ、温海さん」

「べ、別荘はないけど、グループ会社のホテルの招待券はあるわ……」

「ありがとうございます!」


もう、温海さんはツンデレなんだから。


「ただ、高校生3人だけじゃダメよ。保護者が居ないとね」

「う、そこがネック」

「お姉ちゃんも夏休みの間はバイトにデートに、勉強と忙しいわよ」

「うー、うちの親は優しいけど色々詮索するから、面倒なんだよね」

「だったら~うちの親戚のお姉さんがいるよ~」


夕の親戚のお姉さんがいるんだ。


「夕の親戚のお姉さんがいるんだ」

「うん、何人かいるよ~。え~と、空お姉ちゃんなら、社会人だし~大丈夫かな~」

「そうなんだ。でも、社会人だと、土日になるよね」


夏休みの土日は混むから、出来たら平日がいいかも。

ただ、平日でもそれなりに混みそうだけど。


「大丈夫だよ~空お姉ちゃんなら、平日にでも休めるから~」

「そうなんだ」


最近は有給が取りやすいんだな。


「話を進めるのはいいけど、招待券は必ず貰えるかわからないからね?」

「そうだった。でも、行けなくても市民プール辺りに行けばいいよ」

「そうよね」

「だから、水着は買っておこうね」

「そうね、夕の新しい水着はあった方がいいだろうし」


わたしと温海は夕を見ながら言うけど、夕は頭に?を浮かべている。


「それじゃ、今日は水着を買いに行こう!」

「ん~そうだね~新しい水着はあった方がいいよね~」

「それじゃ、決まりね。でも、だったら誕生日プレゼントも買うのがいいんじゃないの?」

「それはそれ、これはこれですぞ」

「よくわからないけど、誕生日プレゼントは明日ね」


と言いう事で、今日は水着を買う事に決定したのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る