第2話 夕の家へ
夕の所のお泊り会は土日と言ってたけど、金曜日の夜からお邪魔する事にした。
学校が終わると早々に家にに戻り、着替えをしてお泊りの荷物を持って夕の家に向かう。
駅前で温海と待ち合わせてるけど、待ちあわせ場所に行ったら夕も一緒に居たがまだ制服姿だった。
「お待たせ。あつみだけでなく、夕も来てたのね」
「学校帰りに~温海ちゃんの家行ったけど~お邪魔してお話してたら~街わせ時間になったから一緒来たよ~」
「そうなんだ。で、したのはお話だけかな?」
「ん~、ひ・み・つだよ~」
夕はそう言うけど、隣で温海が顔を赤くしてるからお話以外の事はした様だ。
ただ、2人の事だからキスやハグだろうけどね。
まさかそれ以上の事は……あったら、温海がこんな落ち着てる訳がないか。
「バカかな事言ってないで、早く行くわよ。夕もまだ制服だし」
「そうだね。でも、2泊もしてもいいの?」
「構わないよ~。家族も2人がくるのをたのしみにしてるし~」
「ならいいけかな。でも、ご飯もご馳走になるのは気が引けるかも」
「今晩は良く行く町中華屋さんから出前を取るから大丈夫だよ~。
あと、お母さんも料理を作るのが楽しみにしてるから~気にしないで~」
「うん、わかった」
「それじゃ、行くわよ」
「だね~」
わたしたち3人は夕の家へと向かった。
「ただいまだよ~」
「お帰り夕。温海ちゃん、文乃ちゃんいらっしゃい」
「おばさん、お邪魔します」
「お邪魔しますね」
「暑いから汗をかいたでしょ。荷物を置いたらお風呂に入ってね」
「ありがとうございます」
夕の部屋……正確には夕の部屋の隣の部屋に荷物を置く。
夕は自分の部屋で制服を着替えている。
夕の家は古い日本家屋で、かなり広い家でまるで旅館みたい。
リフォームをしてあるけど、わたしと温海が居る部屋は元々大広間で
夕のお爺さんの代の時はここに大勢の人を呼んで宴会とかをしてたとか。
今は大広間をいくつかの部屋に区切ったそうだけど、その1つが夕の部屋。
そして、わたしと温海がいる部屋だけど、区切ったとはいえ十分広い部屋で
2人では広すぎるというか、10人ぐらいで寝ても余裕がありそうな広さ。
「広い部屋って逆に落ち着かないよね」
「ここは広すぎるけど、夕の部屋だと3人で寝れないからね」
「そうだけど、温海は泊まる時どうやって寝てるの?」
「えっ!?」
温海が急に顔を赤くして、慌ててるけど……寝るってそう言う身じゃないよ?
それとも、もしかしてわたしが知らない間に大人の階段を上った!?
「温海さん、寝るというのは睡眠の意味ですよ?」
「も、もちろんわかってるわよ!」
「その割に顔が赤いのは……お先に大人になったのですか?」
「なっ訳ないでしょ!」
「そうか、ならいいけど。でも、何で顔を赤くしてるのかな」
「べ、別にいいでしょ」
「温海さんの事だから、夕と同じベッドで添い寝してるのを恥ずかしがってるだけだよね」
「うっ……」
どうやら、そうらしい。
まぁ、温海と夕がそんな事をする訳ないしね。
夕のベッドは2人で寝るには狭いけど、温海となら寝れるかな。
きっと、夕のおっぱいを堪能して鼻の下を伸ばしだけなんだろうな。
「着替えたからお風呂に入ろうよ~」
着替え終わった夕がお風呂に入るというのでわたしたちも用意をする。
夕の家のお風呂は広くて、3人でも入れるぐらい。
なので、本当に旅館だったんじゃないかと思うけど、旅館ではないとか。
「こんなにお風呂なのに、普通の家なんだね」
「おじいちゃんから聞いた話だと~昔は大地主だったらしいよ~。
昔は~っていっても、大正の頃だけど~家から~駅まで他所の土地を
踏まないで行けたっていわれてたらしいよ~。
今は家と駅前テナントが一緒になってるマンションだけなんだけどね~」
「へーそなんだって駅前のテナントとマンションって夕の家のものな!?」
「そうだよ~。と言っても、土地を貸してるだけで、建物は違うんだけどね~」
「そうだとしても、結構なお金が入ってくるんじゃないの?」
「詳しくは聞いてないけど、お父さんが働かなくてもいいぐらいって聞いたな~」
「え、すごじゃない」
「でも、税金もすごいから、お父さんはお仕事を辞めないけどね~」
そうか、土地があっても税金もかかるんだ。
でも、働かなくてもお金が入るのは羨ましいな。
「夕ってお嬢様だったんだ」
「昔だったらね~今は違うよ~。温海ちゃんの方がお嬢様だよ~」
「んーあ、うん」
「何よその反応は」
わたしの反応をみて温海がこう言うけど、温海はお嬢様って感じがしない。
いや、夕の話だと出会った頃はこんな性格では無かったらしいけど。
わたしと比べたら育ちは良さはあると思うけど、お嬢さまと言う雰囲気はないな。
でも、それが温海の良さなのかもしれないけど。
「いや、深い意味はないよ」
「文乃がそうっても信用できないけど、別にいいわよ」
「それより、脱ぐと夕さんの胸は大きいですな」
「文乃も夕とお風呂は何度かはいってるでしょ」
「そうだけど、脱ぐとやっぱり大きいよね」
夕は脱いでももちろんすごい。
ブラサイズと胸と大きさは思っているよりも一致しなく、メーカーでも同じEカップでも
メーカー独自規格らしく、少しカップのサイズが違うらしい。
ブラのサイズはアンダーとトップの差だから、例え数値的にEカップでも
見た目は違ったり、アンダーが小さいと思ったよりも小さいとかあるらしい。
ただ、夕の胸はブラをとっても大きいのは確か。
「もう、あんまりじろじろみないでよ~」
「そうだけど、合法的に胸を見られるのは同性の特権だよね」
「いくら同性でも、度を過ぎたらダメだからね?」
「く、厳しい世の中になったもんだ」
「文乃みたいのが増えたせいかもよ」
「なんだろう、否定できない自分が悔しい」
もちろん冗談であるが、同性でも罪にはなるように法律が変わったみたい。
もちろん、法に触れる事はしないけどね。
「ふー、そろそろでようよ~」
「そうだね。話したらちょっとのぼせて来た」
「そうね」
わたしたちはお風呂をでる。
夕は髪を乾かすけど、夕の髪はいつ見ても綺麗だなぁ。
「夕の髪って長くて綺麗だよね」
「褒めてくれてありがとね~。ただ、長いと洗うのと~交わすのが大変だけどね~」
「夕はそこまで長くないよね。温海の方が大変そう」
夕背中の辺りまでの長さあだけど、髪を解いた温海の髪は背丈ぐらいの長さ。
そうでなければツインテールは結えないんだろうな。
「これだけ長いと洗うのも乾かすの大変よ」
「切る気はないの?」
「夏になるとちょっと短めにしてるけど、わたしのトレードマークだから当分は切らないわ」
「そうか。でも、ツインテールも今だからいいけど、大人になったら微妙じゃない?」
「その時はその時よ」
「そうか」
ツインテール以外の温海を想像したけど、意外と短くてもいいかも。
でも、温海なら30代でもツインテールは行けそうな気がする。
「文乃、何ニヤニヤしてるのよ」
温海にこう言われたけど、あれこれ想像して思わずニヤついてたらしい。
「別に何でもないって」
「文乃の事だから変な事考えてただろけど、別にいいわ」
温海は夕からドライヤーを借りると長い髪を乾かしてる。
脱衣所も丸で温泉施設とかみたく広いので、椅子が置いてあってのんびりできる。
「髪も乾いたかわ、お待たせ」
「それじゃ~部屋に戻ろ~」
わたしたちは部屋に戻るけど、部屋に戻るとおばさんが中華屋さんのメニューを持って来たくれた。
「遠慮しないで好きなの頼んでね。後、出前してくれる時間もあるから、早めにきめてね」
「ありがとございます」
おばさんはそうって部屋を出ていくと、わたしたちはメニューをみて出前する物を選ぶのだった。
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