足りないものは足せばいい ③
署に帰って、通常業務を早めに片づける
時間は、午後13時頃に報告書が来た
内容は
死亡推定時刻は、昨日の午前2時から午前4時ぐらい
腐敗なし
凶器は不明
仏の名前はY
ここまで読んで思ったのは
特に取られた内臓系は無しか
そして血液も残っている
注射の後もなし
睡眠薬も使ってないみたいだ
共通してるのは、半分に切ってことだけ
何か目的あるのか?
これは何かあると思いながら喫煙所に向かう
煙草に火を付けて、再度資料を読む
何度か読んでいると煙草は根本まで火種が行って消えていた
はぁ~とため息をついていると横から声が聞こえた
「Aさん休憩ですか?」
「あぁ、お前も休憩か?」
後輩がいつの間にか横に立っていた
「休憩中ぐらい資料置いた方がいいですよ」
確かに一理あるが
「そうしたいが、早く解決するのが仕事だからな」
そう言って再度煙草に火を付けた
ふぅ~と口から煙を出していると
「何で犯人は、半分だけ現場に残して何がしたいですかね?」
「何でだろうな・・・意味あると思うか?」
「さぁ?犯人ではないので」
最もな意見だなと思っていると
「でも、消えた遺体を繋げば一体の肉体出来ますね。
有り得ないですけどね」
「何だその笑えない冗談みたいは意見・・・」
そこまで口にして違和感を感じたそういえば仏の身長と体重を見てないと
身長は160で体重が推測で40~45キロ
最初の遺体は・・・160で40~45キロ
単なる偶然か?いや有り得ないと直感が教えてくる
こうなってくると仏の人間関係が気になってくる
「おい、Cの職業って何だった?」
「えっと医学系の学校に行ってましたね」
「友人関係は?」
「学校での友人関係は良かったみたいですね、後は、将来は姉妹で
小さな病院でもいいから運営したいと言っていたと聞きました」
「と言うことは、Sさんも同じ学校に?」
「はい、でも2・3ヶ月前に事故に合って半身に後遺症で立てなくなって
車椅子生活だったみたいですね」
「もぅ一ついいか?姉妹で同じ学科だったか?」
「いいえ、Cが外科でSが内科ですね」
そこまで聞いてもぅ一度聞く必要があるなと思って煙草の火を消した
「おい、今からSさんの家に行ってに話を聞きに行くぞ」
「え?今からですか?」
「あぁすごく嫌な予感がする」
そう言って正面玄関に向かった
マンションついて管理人に説明して中に入らせてもらった
エレベーターに向かおうした時に車に鍵掛けた気になったので後輩だけ
先に行かせた
車は鍵が掛かっていて問題ないかと思ってエレベーターに向かった
目的の階に付くと後輩がインターホンを押していた
「あれ?留守かな?でもな・・・」
後輩が一人事を言っていた
押してる部屋の扉の番号を見て
「一部屋奥だぞ・・・」
何て単純ミスだと思っていると
「あぁだから押しても出ないのか・・・でも何か物音と声が聞こえるので
押したら、何か返答か扉開きませんか?」
確かに普通はそうだと思う
軽くノックでもやろうした時に背中から凄い寒気と冷や汗が流れる感覚があった
「おい・・・今から管理人を連れて来てくれ・・・それとマスターキーも頼んでくれ」
「どうしたですか?違う部屋なのに」
「いいから、急いで呼びに行ってくれ・・・解らないが開けないと後悔する気が
する・・・」
「はぁ・・解りました」
と返答してぶつぶつと言いながらエレベーターに後輩は向かっていった
エレベーターの扉が閉まったことを確認してから扉に耳を当てた
「・・・ひ・・・ひ・・・ふ・・・ふ・・・」
と小さく聞こえた・・・これは笑いか?それとも悲鳴?それにしても何とも言えない
声だなと思っているとエレベーターが付いて扉が開いた
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