無題

夜に友人から遊びの誘いが来たので予定を確認する

特に問題ないので時間を決めてから合流場所を決めて就寝することした

朝起きて時間を確認してから身支度して合流場所に向かった

予定の時間より20分ぐらい余裕があるので近くのコンビニで珈琲を買って、

合流場所に戻った

のんびりと飲みながら時間を確認する

現時刻は午前10時半だった

そろそろ予定時間だなと思いながらスマホでSNSを適当に見ることにした

うむうむと思いながら適当に見ているとお腹すいたなと思いながら時間を確認すると

11時だった

周りを見るがまだ友人は来てない

遅いなと思いながらまたSNSを適当に見ることにした

何となく見てると着信が割り込んできた

友人からだったので、通話モードに切り替えた

「もしもし」

「もしもし、もぅ合流場所にいるよね?」

「いるけど、何かトラブルでもあった?」

「朝から体調悪くてさ、それで連絡するの遅れた・・・ごめんね」

「そうか、なら体調いい時にまた遊ぼうか」

「この埋め合わせは、今度するから」

そのような通話をして切った

さて、どうしたものかと思いながら周囲をみると飲食店がいくつか目に入った

そういえば、お腹が空いていたこと思い出して、適当に歩いて店でも決めるか

と決断して行動を始めた

何店舗か見るが、昼時なので入口前に1・2人は並んでいた

早めに決めた方がいいなと思っていると並んでいないが、それなりに入ってる

中華屋が目に入った

今から入れば変に待つことないかと思って入店した

ランチと通常メニューを確認してランチを注文した

料理来るまで何か読もうと思って本棚を見るとポスターが目に入った

近くの美術館で有名な絵師たちが多く展示していると宣伝していた

昼食終わったら、見に行くかと予定を決めた


会計を終わらせて、スマホで美術館を検索して場所を確認して移動を始めた

休日なのでそれなりに人はいたが、見て回る分には問題ないなと思って入館した

そういえば、美術館なんて最後に来たのはいつかな?と思いながら絵を見ていると

周囲の会話が耳に入ってくる

内容は、ここの部分がいいとか、知らない付き添いに説明してるなどだった

なるほどね、と思いながら再度絵を見ることにした

暫く見ていると気になる絵があった

それは、絵と言うか、ただ白紙だった

何だこれは?白で全部塗って表現しているのか?それともトリックアートか?

と思って見ていると右から会話が入ってくる

「寒いよ・・・この絵を見てると何か寒いよ」

何だ?と思って、右の絵を見ると山に木製の家が書いてあった

別荘かな?と思って風景を見ると緑多めの自然が書いてあった

時期的に春から夏だよな?でも、右の人は寒いと付き添いに言っていた

すると左から会話が耳に入ってきた

「あつい・・・何かあついよ、あの絵を見ると」

また逆の感想が言ってる人がいるなと思って左の絵を見ると

雪山に木製の家が書いてあった

何故この絵を見てあついなんて感想が出るのかな?と思っていた

そして、真ん中にある白紙の絵を凝視していると後ろから声をかけられた

「お客様、どうかしましたか?」

「いいえ、何かこの絵が気になってですね」

返答すると店員さんは、白紙の絵を見ると

「あぁこれですか、よく解らないですが、契約してる先生に頼まれて飾っています」

「でもこの絵は、その言葉悪いですが、白紙ですよね?」

「えぇ、でも先生曰く「これは、とある条件が揃えば完成する絵だから飾ってくれ」と

言われてですね」

「条件ですか?」

「えぇ、その条件が揃えばここに絵を書くと言われてですね、気になったので飾ることに

しました」

「何か、屁理屈を聞いてるような・・・えっと会話を聞いているとあなたは、

ここの責任者ですか?」

「はい、ここの館長をしてます」

「そうですか、でしたら、質問していいですか?」

「いいですよ」

「左右に飾ってる絵は、白紙の先生と同じ人ですか?」

「そうですよ」

「では、最初は白紙で一度飾って完成した絵を置いてる感じですか?」

「どうでしょうね?でも聞いた話だと初代が左の絵で、2代目が右の絵と聞いたことありますね」

「では、年代物ってことですか?」

「どうでしょうね、まず先生と直接あったことはないので、いつもメールか手紙でやり取りして

いるので」

「なるほど、ありがとうございます。」

「では、私は失礼します」

と言って館長さんは、去って行った

そして、再度白紙の絵を見て違う絵に移動した


家に帰って夕食を食べながらTVを見ていると別荘を持つ芸能人がどのように使うか説明していた

内容聞きながら、今日見た絵を思い出した

2つの別荘の絵のことだ

何故見た感想が寒いとあついなのか解らない

気になって少しPCで似たような別荘がないか調べることにした

30分ぐらい別荘の案内を見るが似たような別荘はあるが何か違うなと思って検索するが解らない

まぁ、検索ワードが別荘だけだからなと思って、何となく「別荘 寒い」で検索した

引っ掛かるのは、冬に行くと風景が綺麗な地域の別荘だった

まぁそうなるよなと思って、適当に他のサイトを見ていると気になるサイトの見出しがあった

内容は、火事で焼死体が見つかるだった

サイトを開いて内容を読むと

その日は、寒波の影響で大雪だったと書いてあった

深夜頃に通報があったと

通報の内容は、山の一部が燃えているという内容だった

調査は、日が昇ってから行われた

現場は、全損しており火は消えていたと

瓦礫を排除していくと遺体が見つかった

が詳細だった

最後に写真を見ると燃える前の別荘があった

その写真を見た時に思ったのは、この別荘だと直感で思った

まさかこんな所で見つけるとは思ってなかった

そして左の人は、あついって言っていた

あのあついは、熱いだったのかと理解した

でも絵を見て熱いって言うってことは、まるで被害者の感想だ

それにこの記事は、もぅ今から50年ぐらい前の事件だ

偶然か?と思って、次は、「別荘 熱い」で検索した

かれこれ30分ぐらい調べてみるが、

夏の時期に避暑地として人気のある別荘の案内だけだ

簡単に見つかる訳ないかと思ってPCの電源を切る

そして布団に入って寝ることした

翌朝起きるとあの春か夏の風景の別荘の絵が頭から消えない

図書館でも行って調べてみるかと思った

運良く今日も休日だ、予定が決まったので朝食を取って出掛けることにした


図書館に入館して、まずは避暑地として有名な地域の地理が書いてある本を探す

何冊か本を取って机で流し読みをする

とりあいず、キーワードを決めた

1、山に別荘がある

2、風景的に高い位置に建っている

そのキーワードに当てはまるものは、スマホに記入していく

一通り流し読みして、メモした地名を確認すると4つあった

その地名を検索に入れて調べてみると

最後に検索した別荘の風景が昨日見た絵とすごく似ていた

そこから、別荘の詳細を調べてみてると災害があって今はないことが解った

災害の内容は、夏の終わり頃に、台風が来て木が倒れて下敷きになり崩壊したみたいだ

そして、被害者が一人いた

更に調べてみると簡潔だが詳細が書いてあった

台風は、深夜に直撃して翌朝管理人が別荘の様子を見に行くと全身濡れた人が破損した

木に挟まて外にいたので通報あったと詳細に書いてあった

そこで、昨日の会話を思い出す

寒いって言っていたなと

つまり、夜に木に挟まれて大雨と強風が全身を襲ってきたと

確かに想像すると夏と言っても寒いなと思った

左右に飾ってあった絵を見た人の感想は被害者の状況みたいだった

まるで実体験でもしてきた人の感想だ

ここまで来ると偶然で片づけるには無理があるか?と思い始めた

そこから昨日調べた場所と今日見つけた事件の詳細を探すが何もない

ここまできて何もなしかと思っていると、この絵師の名前何だったかな?と疑問が浮かんだ

この疑問を解決するには、美術館に行くしかないと結論を出した

美術館に行って受付の人に館長さんはいるか質問すると今は、仕事で出掛けていると返答された

いないなら仕方ないと思って、帰ろうと思ったら、最後の疑問がよぎった

白紙の絵が完成する条件って何だろうって

そんなこと考えながら帰路についた


翌朝リモートの準備して会議が始まって

数分したころに急に吐き気が始まった

するとリモート相手から顔色が悪いと言われて、少し休憩しようと提案されたので

トイレに行って、楽になろうと移動した

出すものを出して便器を見ると真っ赤に染まっていた

え?なにこれと思って混乱しているとそこで意識が途切れた


目を覚ますと真っ白な天井だった

周囲を見るとカーテンで囲まれていると硬いベッドで横にボタンがある

少し今の状況を確認して、ここは病院か?と思ったので、とりあいず、ボタンを押した

押した後にカーテン開けて窓から外を見ると大きな木が目に入った

なかなか大きな木だなと思っていると白衣の男性と看護婦が来た

そこで今の体調を聞いた

何と癌で、ステージも最終段階で手遅れと言われた

健康に気を使っていたがまさか癌とは・・・

とりあいず、会社と家族に連絡をした


それから数年後ベッドに横になって

家族と医者に囲まれていた

あぁもぅ終わるなと思っていると

何か最後に言い残すことはないか、確認された

そこであの時の疑問を解決する為に

「とある美術館に白紙の絵があるから完成しているなら、報告してくれ」

と伝えて意識が消えた



とある墓の前に60~70代の男性と女性がいた

男性方が、墓に向かって一言言った

「確認してきたよ、大きな木が中心に書いてあったよ」


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