防衛と我儘

冬が近づく今日この頃

山を見ると紅葉に染まった木があったり、

すっぴんの木があったりと何とも寂しい山だな

と思いながら、冬を迎える準備をする


そんな日々を過ごしてると近くで野生の動物が

畑を荒らす事件があった

村の猟師の人たちが集まって、会議する為に

年長の家に集まるみたいだ

対策が決まってもすぐに狩りに行くとは、思えないので

まずは、自己防衛する為に、近くのホームセンターに向かった


店に着くといつもより車が多いなと思いながら車から降りる

多分だけど野生の動物の対策をする為に道具買う為に集まった

と思う

そんなことを思いながら、店に入る

店内で買う物を探す

とりあいず、石ブロックを探した

目的の石ブロックが目に入った、大きさは、縦5センチぐらい

横は、30センチぐらいのブロックを8個ショッピングカートに

入れた

その次に、木の杭を探す

木の杭が並んだ棚の前に付いた

目的の長さは、250センチあればいいと思ってる

いい長さの木の杭を8本ショッピングカートに入れた

最後の目的の品の有刺鉄線を探す

目的の品の棚に付いた

有刺鉄線の束を2つショッピングカートに入れた

目的の品が揃ったので、レジに向かった

レジ前に付くとタイミングが良かったので、

すぐに会計が終わり、ショッピングカートを押して

自分の車に向かった

車に品を入れて、ショッピングカートを店に戻して

いると主婦同士の話が聞こえてきた

内容は、どうやら、会議が終わって、罠を仕掛けて、

交代制で見回りをして、山に狩りに行くみたいだ

対策が決まったなら、早めに解決してくれないかなと

思いながら、車に向かった


家に着いて、品を小分けにして畑に運んだ

品を全部畑に運び終わったら、倉庫からスコップとハンマー

を取りに行った

まずは、ハンマーと杭を2本持って畑の隅に向かう

畑の隅に付いたら、杭を刺してハンマーで叩いて、

刺して固定した

それを畑の隅に4か所刺して固定した

次に、杭と杭の間に杭を刺して固定した

刺し終わったら、スコップとブロック1個を持って、杭と杭の間を

ブロックの大きさに合わせて掘った

それを繰り返して、8か所掘った

掘った穴にブロックを埋めた

最後に有刺鉄線を杭に固定して、畑を囲んだ

出入口だけ真ん中に隙間を作って、自己防衛は、終わった

有刺鉄線は、熊と鹿が嫌がる為に付けて、

ブロックは、猪が穴を掘って入ってる来るので、石ブロックで

邪魔するためだ

杭の長さが250センチの理由は、鹿が飛んで入ってくるから、その対策だ

作業が終わった頃には、日が落ちかけていたので、家に入って、夕飯の

準備することにした


夕飯を食べ終わって、布団に入って寝ていると

物音が聞こえた

何かバランスが崩れて落ちたかな思っていたら、また音がした

音の位置的に畑の方からだった

もしかすると動物が荒らしに来たかなと思って、スマホを持って

畑が見える窓に移動した

窓から畑を見ると猪が杭に向かって体当たりしていた

本当に荒らしに来たよと思ってスマホで110を押した

通話ボタンを押そうした時に猪が動きが止まって、すぐに山の方に

走って行った

気が変わって、帰ったかなと思った時に疑問が浮かんだ

帰るなら、あんなに走って帰るか?

その疑問の答えは、すぐに出た

何と熊が畑に近づいて来たからだ

見た感じだと身長は、160~170ぐらいと思う

大きさ的には、高・大学生ぐらいだが、素人が武器持って

攻撃しても返り討ちなるのは、目に見えてる

そんな思考が終わったので、すぐにスマホの通話ボタン押して、

警察に電話を掛けた

時間にして、1分もしないうちにスピーカーから声が聞こえた

まず、要件伝えた時に爆発音が聞こえた

何事かと思って音がした方を見ると猟師の人が銃を構えていた

そこで思い出した、時間別で見回りするって

すると猟師が

「熊だ!」

と叫んだ

こっちには、気づいてないと思うが、周囲に警告する為に叫んだと思う

すると熊が猟師に向かって、ゆっくりと向かっていた

すると熊が有刺鉄線が顔に刺さって、後ろに下がって

走って、有刺鉄線に体当たりした

すると杭が外れて、有刺鉄線が熊に絡まった

熊は、そのまま猟師に向かったが、まだ刺さってる杭と有刺鉄線が

邪魔して、動きが止まった

すると猟師が近づいて、引き金を引くと熊の叫び声がした

叫び声が消えると熊は、地面に倒れた

猟師は、動かずに銃口を熊に向けたままだ

するとスマホから音がした

そこで、警察に電話していたこと思い出して、今の現状を伝えた

事情を話していると猟師は、スマホで電話をしていた

警察に事情を話し終わるとそこで待機してくれと指示された


暫く窓から、外を見ているとサイレンの音が聞こえた

パトカーから警官が二人降りて、一人は、猟師の元に向かって、

もぅ一人は、どうやら玄関方面に移動したみたいだ

私は、インタホンが鳴った時には、玄関の前にいた

電気を付けて、警官に再度事情を話して、畑に向かった

畑に行くと警官と猟師が話をしていて、合流することになった

熊を見ると目と目間より少し上から赤い血が流れていた

駆除した熊をどうするか、話合いしてると

もぅ一掃のこと供養を込めて、解体して周囲の人に配るのどうだろうか?

という話になって、猟師の人が仲間たちに連絡して、引き取ることにした

話し合いが終わって、私は、布団に戻って、夢の世界に行った



目覚まし時計の音で目を覚ますと昨日?今日?こと思い出して、畑の様子を

見に行くと壊れた防衛設備が目に入る

そして、少し黒くなった土が目に入る

これで、夜のことは、夢ではないということの証明になった

でも、新鮮な熊の肉が手に入るから、それも楽しみだなと思って、

再度防衛設備を作る為にホームセンターに向かった

ホームセンターから帰ると駆除した猟師さんがいた

何かな?と思っていると、今日の夕方に熊肉を配るから取りに

来てくれと伝えてくれた

その話すると猟師は、帰って行った

そうなると夕方は、開けて置かないとなと思った


夕方になって指定された場所に行くとそれなりに人がいた

でも、歓喜やお礼の声ではなく、怒鳴ってる人がいた

周囲の人の顔見ると何か困っているみたいだった

周囲の様子を見ていると猟師さんが近づいて来た

事情を聴いてみるとよくある愛護団体が抗議に来てるみたいだった

話を聞いて行くとよくTVや雑誌で見るような内容の抗議だった

そんな話をしていると団体の人が、熱くなってきたのか、手も使って

抗議をしていた

だんだん動きが大きくなってきて、机に置いてあった熊肉が地面に落ちた

すると団体の40~50代の女性が

「あなた達に食べらるぐらいなら、地面に埋めた方が、自然に帰るからいいわ!」

と言った

それを皮切りに周りの団体の人も暴言交じりの発言が飛び交う

その風景見ながら思った、こっちは、経緯は、どうあれ、命を取ってしまったから

供養も込めて、食べようって結論したのに・・・・

それに命を頂く意味で最初に「いただきます」

最後に、感謝の意味も込めて「ご馳走様」

って言うのに・・・・

そんなこと思っていると、猟師さんが肩を叩いてきた

「すまないね、こんな状況だから、これ持って、離れな。」

すると袋に包まれた熊肉を渡してきた

お礼を言って、私は、家に帰った・・・

家に着くと今日は、熊肉を食べる予定だったが、あんな風景見た後だと

気分が乗らない・・・とりあいず、袋から熊肉を出して、状態を見る

なかなか綺麗な赤色とそれなり厚みがある白い油があった

はぁ、こんな美味しそうお肉を見てあの人たちは、暴れて、叫んで・・・

いったい何がしたいのか解らない・・・

とりあいず、夕食は、別の物にして、明日の昼に軽く食べられるように薄く切って

冷蔵庫入れた



朝食の準備をしてTVを見てると変なニュースが流れてきた

内容は、昨日20時頃に多数の人が謎の頭痛で、病院に運ばれたという内容だった

現場の映像が流れた時に私はあれ?どこかで見たなと思っていると

音声で

「患者は、全員額の真ん中に穴が開いたような痛みがあると言ってます」

と聞こえてきた

次は、患者が質問に答えるシーン見ていて思い出した

あれは、昨日熊肉を落とした人だと気づいた

そして、何人か答える人物見ると昨日叫んでいた人たちだった

ということは、患者は、愛護団体の人たちかなと思った

どうして、同じ場所が痛いっているのか考えていると

熊のことを思い出した

そういえば、熊は、同じ場所に銃弾が当たっていたことを思い出した

もしかすると、熊が最後に侮辱を受けたと思って怒ったのかな?

と現実味のない結論を出して、朝食の片付けを始めた 


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