最後の晩餐

話をする前に、皆さんは、今日食べたご飯のメニューは、覚えてますか?

まだの今日は、食べてない人は、昨日食べた物でもいいです。

思い出せない人は、明日食べたい物などをイメージして貰えると助かります。

では、話を始めたいと思います。



これは、休日の夕飯の話です。

何となく季節の物がいいと思って、秋刀魚を買って塩焼きにしました。

インスタントのご飯と味噌汁を用意して、少量の大根おろしと漬物を机に置いて食事をしました。

食べ終わって、やはり旬の物を食べるのは、いいと思いながら、お茶を口に含んで、一息つきました。

それから、洗い物をして、お風呂に入って寝ることにしました。


ふと目が覚めると知らない天井でした。

そこで、違和感がきました。

手と背中が冷たいのです。

でも、お腹は、熱い感覚があります。

何かなと思って、手を見ると真っ赤に染まった手のひらでした。

これは、血?どこからと思っているとお腹から激痛が来ました。

お腹を見るとドクドクと血が流れてました。

自分のお腹から、血が流れていると混乱してると

「お前が、悪いからな!裏切るから!」

と叫んでる男の声がした。

男は、手に刃物を持っていた、こいつに刺されたみたいだ。

相手の顔見ようとすると光が差して、知ってる天井でした。

まず、お腹を触りますが、特に何もない。

そこで、夢か思って、体を起こした。

酷い夢だなと思いながら、朝食の準備をしました。



あの夢から数ヶ月過ぎました。

今日の夕飯は、何にしようかと思いながら、スーパーで買い物をしてると

フライドチキンとポテトのお惣菜が安いなと思って、籠(かご)に入れて、後は、サラダとフランスパンだな

と思って、籠に入れて、会計して家に帰りました。

お惣菜を電子レンジに入れて温めて、フランスパンを4等分に切って、軽く焼きました。

それから、机に並べて、なかなか豪勢な食事だなと思って、口に運びました。

食べ終わって、思ったのが、なかなかの夕食だったと思って、片付けを始めました。

それから、お風呂に入って、寝ました。


何かうるさいなと思って、目を開けると大勢の人が、叫んでる風景でした。

見た感じだと歳は、バラバラで、性別もバラバラだなと思いました。

それと顔を見た感じだと日本人ではないと理解しました。

そこで違和感あったのが、視線が揺れてることです。

何だ?と思って、下を見ると真っ赤に染まった床が見えるが、自分の体が見えない。

すると

「これで処刑は終わる、解散」

と声がした。

は?と思った、処刑って何だよ?まさか、処刑された?

と混乱してると耳元で音がする。

目を開けて、音の方を見ると目覚まし時計が鳴っていた。

それから、すぐに首に手を当てて確認をしました。

繋がってることを確認して、ため息を吐く。

体を起こしながら、嫌な夢を見たなと思いながら、朝食の準備をした。




それから数週間後

パチンコでも打ちに行くかと思って、目的に向かっているとお寺が、見えました。

神頼りでもして、運でも上げるかと思ってお寺に寄りました。

お賽箱に、5円玉を入れて、願っていると

「あのよろしいですか?」

と声がしたので声の方向に体を向けた。

すると住職さんが立っていた。

「はい、何かありましたか?」

「そのですね、嫌な物をあなたから、感じたので声をかけました。」

うん?何だそれは?まさか誰か呪いでもかけたか?とふざけたことを考えていると

「ここ数ヶ月の間に変な物見ませんでしたか?」

そんなことを言われたので、思い返すと変な夢を見たなと思い出した。

「えぇ、変な夢なら見ましたね。それが何か関係あります?」

「その夢のこと聞いてもいいですか?」

と聞いてきたので、覚えてる限りの内容を答えた。

聞いた住職さんは

「なるほど、それは、前世の記憶ですね」

は?何を言ってるのだと思った。

「いいですか、私から言えるのは、直感で決めるので無くて、一度考えて行動を決めて下さい。

何となく決めたことが、あなたの前世に繋がるみたいです。」

「はぁ・・・・・」

と生返事をした。

すると住職さんは、頭下げて、「では、気よ付けて下さい。」

と言って去っていた。

気よ付けて下さいと言われてもなと思いながら、お寺を後にした。


パチンコの帰り道で、石焼き芋をしてる移動式の屋台があったので、夕食は、これでいいやと思って

買って帰った。

家に着いて、お茶を沸かして、焼き芋の皮を剥いた。

久しぶりに焼き芋を食べたけど、甘くて美味しいと思った。

お茶を飲みながら、一息ついて、お風呂に入って、寝ることした。



何かやたらと破裂音がした。

目を開けると灰色の空が広がった。

「おい!しっかりしろ!救護施設に連れて行くから!」

何を言ってるだと思っていると

左肩とわき腹とお腹に激痛が走った。

何だと思って見ると血が流れてる。

そして、着てる服を見ると迷彩服だった。

周りを見ると銃を構えた人が何人もいた。それに何かを投げてる人もいた。

何だここは?思っていると暗闇が広がった。

暫くすると見慣れた天井だった。

そして、お腹を触るが何もない。

そこで思い出したのは、住職さんの言葉だった。

まさか、今日の行動が前世と繋がることしていた?

そんなこと考えながら、時間を確認すると起床時間より少し早い時間だった。

今日も休みだから、もう一度住職さんに話でも聞くか思って、顔を洗う為に体を起こした。


それから、昨日行ったお寺を探すが見つからない。

スマホで確認するが、お寺を見つけることは、出来なかった。

こうなると住職さんに会うことは、出来ないと思っていると

あることに気づく、あれ?住職さんってどんな顔だった?

着てた服は?体形は?なにも思い出せない・・・・・

ただ覚えているのは、会話の内容だけだった・・・・・・


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