目線
冬のある日の夜
仕事が終わり家に、向かう途中で後ろから視線を感じる
後ろを見ると小柄で、黒いレインコート着た人がいた
体形的に女性かなと思った
視線の正体が解ったので家に向かうが、
そのまま追いかけて来るから怪しいと思った
何かあると思ったが見て来るだけだから
無視して家に帰った
それが一週間続いているが特に
何もせずに見てくるだけだった
力で抑えて事情を聴くこと出来ると思うが、それで怪我させて
警察のお世話になるのは、嫌だなと思って無視して家に向かう
家に近くになって、雪が降ってきた
それで、思い出したことがある
今日の深夜から雪が暫(しばら)く降るという予報だった
それを思い出して後ろに向かって
「おい、深夜から雪が降るから帰りな、それと追いかけて来るのは
止めてくれ」
と言って返事を聞かずに家に向かう
次の日の朝にテレビを付けながら朝食の準備をする
すると気になる内容が聞こえる
テレビの画面の元に向かう
家の近くで交通事故があったという内容だった
時間的には、家に着いて一時間後ぐらいだった
人身事故で、被害者は、20代の女性で
服装は、黒いレインコートで、名前は、A美さん
事故の原因は、道の隅(すみ)に落ち葉の山があり
そこに雪が積もりタイヤが乗ってスリップして事故になった
とニュースキャスターが説明してる
一週間前からずっと後ろから見てきた人物が被害者か?
そうだとすると目的はなんだったのか解らないまま終わってしまったな
仮にストーカーなら、警察に通報して身柄を拘束か注意していれば、
違う結末だったかもしれないと思った
そんなこと思いながら、朝食作りに戻る
仕事が終わり家に向かう道で後ろから視線を感じる
今朝のニュース思い出して、変に意識してるのか?
と思いながら後ろ見るが、何もない、あるのは、自分の足跡が
積もった雪の上にあるだけだった
気のせいかと思い家に向かう
そして、布団に入り、目を瞑(つむ)る
するとまた視線を感じる
すぐに目を開けて視線の方向に首動かすが何もない
相当意識してるなと思いそのまま目を瞑る
でもの視線は、次の日の帰り道でも感じた
後ろを見るが、雪の上に自分の足跡があるだけだ
違うのは、家にドアの前まで視線を感じることだった
隠れて見るのが上手い人か気のせいか確かめる為に
家に入って2階の窓から外を見るが何もない
あるのは、自分の足跡だけだった
気のせいかと結論を付けて、お風呂に入る
そして、布団で目を瞑るが、また視線を感じる
でも気にしないで意識を切る
また帰り道で視線を感じる
気のせいと思いながら後ろを見る
でも、今日は、違った
曲がり角の暗闇から両目が見える
誰かいると思って、急いで家に向かう
そして、今日も家のドアまで視線を感じるから、
すぐに2階の窓から見れば姿が見えると思い
2階の窓に急ぐ
そして、窓から外を見るが、あるのは、雪の上にある
自分の足跡だけだった
疲れてるのかと思いそのままお風呂に向う
そして、布団に入り目を瞑る
今日も視線を感じるので、目を開けて首を動かして確かめる
すると家具の隙間から、片目が見える
体を起こして、電気付けて隙間をもう一度見るが
何もない
幻覚か?と思い電気消して布団入り眠る
でもその日を皮切りに後ろから視線を感じる
それも時間なんて関係ない
ずっと視線を感じる
出来るだけ見ないようにする
そして、布団に入っても
家具のある方向から視線を感じる
それが一週間続き
そこで、家具の隙にガムテープ貼ることにした
これで視線を感じることはないと思い布団に入って
目を瞑ると視線を感じない
今日は、よく寝れそうだと思って眠りに付く
それから、何時間?何分?経っただろうか
音が聞こえる
ペリ・・・ペリ・・・ペリ・・・
って何かを剥がしてる音だ
目を開けて首で動かして確認すると
ガムテープが剥がれて、家具の隙間から
両目が縦に見える
すぐに体を起こして、適当に服を着て
外の24時間のファミレスに向かう
向かう途中も視線を感じるが全力で走った
そして、ファミレスで朝まで時間潰した
一度家に帰り仕事の準備をした
会社に向かう途中で、眩暈(めまい)は襲う
すると右側から大きな音がして何かが、当たり
意識が切れた
目を覚ますと知らない天井だった
どこだ?と思い首を動かすが白いカーテンが、
あって周囲が見えない
そして、腕と背中と頭に痛みが走る
腕を見ると包帯とチューブが繋がってる
そこで、ここは病院かと結論を出して
ベッドの近くにあるにナースコールを押す
体感的に2・3分で40代ぐらいの男性の医者と
ナースが1人来た
医者が言うには、交通事故あったと説明を受ける
そこで、どれくらい意識なかったか質問した
その質問に答える為に医者が口を開けた時に
口の中から片目が見えた
ここでも幻覚見るのかと思って、意識が切れた
そして、目を覚ますと外の日差しが目に入り
そのまま意識が切れる前の記憶を思い出すして、
ナースコールを押す
そして、思った今度は、最後まで意識持つといいなと・・・・
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