義(ぎ)と偽り

序章


卒業が近づく一週間前の日のこと

週2・3日通った文芸部の部室に行く

    (かよ)

扉を開けて、本棚に近づく

そこには、在学生とOBが書いた作品の本がある

読んだ物もあれば、読んでない物もある

そんな本の表紙を見ていると知らない本を

見つける

表紙には、「10年後まで読むな」と書いてあった

その本の見た目は、もぅ10年以上経ってると思う

そうなると10年経っているなと結論を自分で出して

本の表紙をめくる



一章


1ページには、注意書きがあった

1,他人の報告書は、10年後まで見ない

2.報告書の内容は、関わってない人には、教えない

と書いてあった

2ページには、報告書を書くまでの経緯が書いてあった

最初は、俺と同じで見たことがない本を見つけたから、

その場にいた3人で読もうとなった

内容は、何かの隠した場所が3つ書いてあった

1、1階の右端の部屋

062 141 092 021 154

2、1階の左端の部屋

083 021 032 041   

3、2階の右端

081 054 013 091  

と何か暗号みたいな数字が書いてあった

   

次のページをめくると1に行った人の報告書だった

内容は、最初に1階右端の部屋に移動したと書いてあった

部屋の場所は、調理室だった

記号の意味は、解けてないがとりあえず移動したと書いてあった

日が落ちて調理室は、暗い状態だった

まずは、左端を見た

壁があり、そこには掛け時計、その前に調理台が並んでいた

と言っても暗いので明るい時の記憶があるから解ると書いてあった

右端は、窓があるから外の光で少しは見やすいが左端と変わらず調理台が

並んでいた

正面は、黒板があるが何も書いてない

周囲見た後に調理室を一周回ることにした

調理台の上と下を細かく見たが特に何もない

一周回って、扉に手を掛けた時に声がした

「作れない・・・切れない・・・」

と繰り返し背後から聞こえる

誰もいないから、幻聴と思ったが

一応背後を見ると同じ歳ぐらいの女性の背中が見えた

誰も居なかったのにそこには、人が居た・・・

すると女性は、こっちを見て

「腕が無いの!!」

と叫んできた、姿は、両腕が無かった

そこで私は、逃げたと書いてあった

これで最初の報告書は、終わる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る