目立つ桜

高校2年の3月の中旬

この時期になると楽しみがある

学校の校庭に桜が9本ある

特殊な並びで、真ん中に大きな桜があり、

その桜を囲むように埋めてある

それだけだと、珍しい並びだと思う

注目するのは、その真ん中の桜だ

その桜の花は、淡いピンク色ではなく、

赤に近い色の花が咲く

その桜の花を見るのが毎年の楽しみだ


だが、4月に移る前に校庭の整理で桜の切除が決まった

抗議をやりたくても時は、遅かった

知った時には、切除する業者が桜の前で準備していた

もぅ諦めるしかないと思った

だが、切除が始まってすぐに作業する音が消えた

何だろう?って思って校庭を見る

見る感じでは、工具の不具合みたいだ

見ているとすぐにトラックから、代わりの道具を降ろしていた

それから、すぐに作業が再開した

でも、今度は、大きな声が聞こえた

遠くから見る感じだと慌ててる感じだと思う

その後に緊急車が校庭に来た


翌日になるとシャベルカーが来た

見た感じだと掘って排除する気だろう

様子を見る感じだと順調に掘れているみたいだ

それから20分すると作業の音が消えた

どうやら、何かあったみたいだ

見ているとパトカーが来た

作業が止まり桜の周りに黄色のテープで囲んでいた

何があったのかな?

そんなこと思っていると放送が流れた

内容は、教師は、職員室に集合で生徒は、その場で待機するように

という内容だった


しばらくすると教師が帰って来て

教師に言われたのは、しばらくは、桜の近くに行くことを禁止するという

内容だった

そう言われると何があったのか知りたくなる好奇心が出来た

教室の窓から見るも詳しくは見えない

しばらく観察をしていると白い棒が落ちたのがわかった

白い棒は、すぐに回収されて、視界から消えた

それからも観測するが、何も解らずに下校の時間になった

家に帰ってから白い棒のことを考えるが、正体は解らずに

翌日の朝になった

朝食を食べながらテレビを見ていると学校の校庭が映る

内容は、白骨が見つかったと言う内容だった

それも8人分の白骨だった

そうなると昨日の白い棒の正体がわかった

そんなことを考えていると登校の時間になった

学校に向かうと校門の前に報道陣がたくさんいた

報道陣を避けながら教室に着いた

教室の窓から、桜を見ると花が咲いていた

でも、気になることがあった

それは、真ん中の大きい桜の花びらの色が

淡いピンク色だった

そこで頭に浮かんだのが、見つかった8人分の白骨のことだった


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