真実の鏡

駅の改札を出て部活をする為に、休日の学校に向かう

向かってる途中で女子生徒2人の会話が聞こえる

「ねぇこの噂知ってる?」

「どんな噂?」

「屋上の扉の近くにある大きな鏡の話」

「なにそれ?」

「えっとね、昨日食べた夕飯のおかずが解る鏡なんだって」

「鏡におかずが映るの?」

「それがね、メインの食材が体の一部で映るの

簡単に言うとコスプレ出来るって」

「コスプレ?」

「そうそう、牛肉だと頭に角生えたり、鳥肉だと鶏のトサカで、

魚だと腕がヒレになるとか」

「え?それって面白いの?」

「面白いって言うか、変化を楽しむ感じかな」

「でも、いつも映る訳ではないでしょ」

「うん、条件が時間の数字が4つ揃えばいいみたい」

「じゃ~1時間内だと6回はチャンスあるってこと?」

「そうだね、時間を合わせれば1分も見られるね」

「ふ~ん、時間あったら行ってみようかな」

そんな話を聞いて、俺も行ってみるかと思った

それから、学校に着いて、半日で部活が終わる

スマホで時間を確認する

現時刻は、12時13分

時間を確認した時にふと今朝のこと思い出す

そうだ、噂の鏡を見に行くかと思い屋上に移動した

屋上の鏡の前に着いて時間を確認

12時21分

あと少しで、12時22分20秒になるから、

10秒は見られるかと思って鏡の前に立つ

1分ぐらい立ってみるが、変化はなし

噂は噂かと思った

でも、真実を写してるなら、これで正解だなと

結論を出して下校した

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