過去の探し物

私・村松 田中・田 山下・山 乾・乾 で略します


仕事が終わり帰り支度始めていると

田「飲み行かない?」

山「いいね」

乾「でも、感染怖いから、誰かの家に集まって飲まない?」

私「誰の家が一番集まりやすい?」

田「山田の家が集まりやすくない?」

乾「そうだな、あそこなら、皆集まりやすいかな」

山「解った、部屋貸すから、飲み物とおつまみお願いね」

私「妥協だな」

その言葉で全員が了解と首を縦に振る

山田は、先に部署を出て、私たち3人は、近くのスーパーに買い物に行った

それから、1時間後山田の家に着いた

全員「乾杯」

その掛け声で、飲み会が始まった

私「珍しいよな、皆が明日休み重なるなんて」

乾「そうだな、警察官が公務員だからって休みの曜日が固定って訳じゃないからな」

山「だな、警察官が全員休んだら、犯罪者の楽園だよな」

田「今日は、仕事忘れて飲もうぜ、でも飲みすぎ注意だな」

乾「だな、泥酔して職質されたなんて、笑えないよな」

私「周りからは、笑い話か白い目で見られるな」

そんな雑談をしながら2時間ぐらいたって、掛け時計を見ると午後10時前だった

田「もぅこんな時間か、23時には解散するか」

乾「そうだな、今から水とか飲んでアルコール薄めるか」

終わりの時間決める話をしているとポケット入れていたスマホがブルブルと震えて着信を

教えてくる

俺は、スマホ取り出して、ディスプレイを見ると知らない番号だった

私「すまん、電話来てるから静かにしてもらっていい?」

山「仕事の電話かもしれないから、スピーカーにしてくれるか」

その言葉で全員の顔が仕事モードになる

そして、スピーカーモードで電話に出る

私「もしもし」

?「もしもし、すいません、私のお願いを聞いて下さい」

その言葉で、うん?という顔に全員がなった

私「えっと、掛ける番号間違えてませんか?」

?「お願いします、話を聞いて下さい、大事な話なんです」

一応3人の顔を見ると

聞くだけならタダだから、聞いていいかと言う顔だった

私「解りました、話して下さい」

?「これは、25歳の2000年のクリスマスの夜の話です、その日の昼から母のプレゼント買う為に

出かけました」

私「今から、21年ぐらい前ですね」

?「それで、目的のペンダントを買うこと出来ました」

私「良かったですね」

?「はい、でも時間がもぅ遅くて、日が落ちて周囲は、真っ暗でした」

それを聞いていた俺たちは、これは、間違え電話か悪戯かもしれないと頭によぎった

?「急いで家に帰る為に山道を車で運転していました、するとガードレールがないカーブを曲がろうした時に

何かを踏んだみたいでタイヤがスリップして崖に落ちました」

その会話聞いた瞬間に俺たちは、少し青ざめました

?「落ちて回転が止まった時に視野に入ったのは、大きな炎でした、そして車から出ようしたら、私の横腹に大きな木が

刺さって動けませんでした、これは、もぅ駄目だ思って、せめて母のプレゼントだけでも思って、窓からプレゼント投げました」

全員「・・・・・・」

?「それで、お願いは、母のプレゼントを届けてほしいことです、私の体はもぅ動かないし、焦げて、声も届かないので

お願いすることしか・・・・熱い・・・痛い・・・暗い・・・・もぅ駄目みたいです・・・今更ですが、名前言ってませんでしたね

、今井美樹と言います、母は、彩香と言います・・・では、お願いします・・・・・」

「ツーツーツー」

この切れた音を聞こえてから、通話が終わったことが解りました

私「質の悪い冗談だと思うか?」

田「村松、今の履歴残っているか?」

私「非通知だった」

乾「そうか」

山「一応調べてみるか?本当なら資料探せば見つかると思うぞ、嘘ならないから、悪戯で済むから」

私「そうだな、当時調査してるなら報告書あるか」

乾「今から調べに行かないか、明日休みなのにもやもやしながら過ごすの嫌だから」

その言葉を聞いて縦に首を振って、タクシーを呼ぶことにした

それから、30分後に警察署に着いた

田「村松と俺で、資料ないか調べるから、乾と山下でPCで調べてくれるか?」

その言葉で、それぞれ行動を起こす

最初に声を出したのは、乾だった

乾「おい、あったぞ、この事故だろ」

私「まじかよ、本当にあったよ」

山「内容は?」

乾「電話の内容と同じだな、場所は、S県A市S村だな、ただプレゼントは見つかってないな」

田「意外と近いな」

私「明日行ってみるか?」

乾「そうだな、一応当時担当した人の名前も調べてみるか」

名前と場所をメモしてその日は、解散して、明日の朝の9時に田中の家に集合することにした

そして、私は家に着いて、ベッドに入った

視野に広がるのは、森の中・・・・

知らない森だな、まぁ夢だろうな・・・

そんな景色を見ていると耳元で音がする

そこで意識が覚醒する

時間を見ると朝の7時・・・朝食食べて支度すれば間に合うかと思うって行動した

朝9時前、田中の家に着いた

着いたら、皆集まっていました

私「おはよう」

田・乾・山「おはよう」

挨拶が終わると、田中の車に乗る

ナビにS県の警察署を打ち込む

それから、車の中は、静寂になった

皆の顔は、考え事してる顔だった

俺も昨日の電話内容と資料を思い出していた

それから30分ぐらい移動してると警察署に着いていた

田「意外と近いな」

乾「まずは、担当していた人いないか聞くか」

私「だな、まずは、当時の話聞きたいな」

山「現場も詳しく聞きたいよな」

それから、正面玄関から入って受付に名前を伝えて、調べてもらうと

出社してると返答が来たので呼んでもらった

私「忙しい中すいません」

警察官「いいえ、どのような用事ですか?」

乾「少し昔の事故について聞きたくて」

警察官「はぁ、どのような事故の内容ですか?」

乾「2000年のクリスマスの山道で起きた事故です」

警察官「あぁ、ありましたね、そんな事故」

私「はい、その事故現場の状況聞きたくて」

警察官「そうですね、通報を受けたのは、日が変わる前だったと思います、

火が上がって、車が見えると言う内容だったと思います」

皆は、電話と同じ内容だなと思った

警察官「それから、消防と救急を呼んで出動しました。現場は、ここから一時間ぐらいで着く所でした、現場に着いた時は、

火消しが終わるぐらいでした。それから、10分ぐらいで火は消えて、救助を優先する為に総出で、現場に行きました。」

皆「・・・・」

警察官「それから、車の中を見ると仏さんが居て、真っ黒に焦げて、横腹に穴が空いていました、表情解らないけど、苦しんで

ことが切れた思います・・・焼死体って苦しいと言いますから・・・・」

山「なるほど、悲惨な現場ですね・・・」

田「つかぬ事聞きますが、近くにペンダントが入った箱は無かったですか?」

警察官「無かったですね・・・現場検証は朝から始めたので、暗くて見逃すことないと思いますよ」

私「そうですか、お願いがあるのですがいいですか?」

警察官「どのようなお願いですか?」

私「現場の詳しい位置を知りたくて」

警察官「あぁ、地図に書きましょ」

スマホで地図を出して、警察官に印をつけてもらった

私「ありがとうございます。忙しい中」

警察官「いいえ、気になさらず」

俺たちは、お礼を言って、警察署を出て車に乗った

乾「ここまで、電話と同じ内容とは思ってなかった・・・・」

青ざめた顔で乾が言ってきた

田「そうだな、流石にこれは、予想してなかった」

山「こうなると現場行かないとすっきりしないな」

私「だな、後は、本当にプレゼントあるか調べてみるか」

そんなこと言っているが、全員青ざめている・・・・

そこからは、静寂が包み移動開始した

警察官が言う通り、一時間ぐらいで着いた

現場着いたら、スマホで地図の位置を確認する

意外と降りるのは、楽そうな場所だった

私「雨降らなくて良かった」

田「そうだな、滑るリスクが減るな」

乾「それでも、足元には気よ付けよう」

山「早めに行くか、山の天気は変わるって言うから」

全員何かを決意したような顔で首を縦に振った

意外と足場は安定していたので、すんなりと印の位置まで着いた

私「俺は、12時の方向に、乾は9時で田中は6時で山下は3時で探索しよう」

乾「一時間後にここに集合でいいか?」

山「そうだな、それから、なにかあったら、大声出すか、電話しよう」

私、乾、田「了解」

その言葉を皮切りにそれぞれの方向に移動した・・・

上下、左右と周囲を見て探索するが特に何もない・・・

そんな探索していると時間が気になったのでスマホ見ると50分ぐらいたっていた

そろそろ戻るかと思って集合地点に戻る

戻る時も軽く周囲を見るが特に変わりはない

集合地点着くと俺が最後だった

私「どうだった?」

全員首を横に振る

乾「もぅ13時前か、昼食にするか」

田「だな、いい時間だな」

山「一度戻るか」

俺は、首を縦に振って同意する

そして、車に戻ろうすると夢のこと思い出す

そうだ、確か、あの辺の位置が夢の風景に似てると思った

私「少しだけ、あそこ行っていいか?」

乾「あぁ、問題ない」

2人も首を縦に振る

目的地に着くと

山「そういえば、今朝見た夢に出た景色に似てるな」

その言葉聞いて、え?と思った

すると

乾「俺もその夢見たな」

田「俺も」

私「おいおい、まじかよ、全員同じ夢なんて見るか?」

山・乾・田「お前もかよ」

と同じ返答が返ってる

これは、偶然か?

私「とりあえず、周囲を探そうか」

山・乾・田「了解」

そして、さっき決めた方向をそれぞれ見ると

山下が声を出した

山「おい・・・・あったぞ・・・・」

私「え?どこだよ」

山「あれだよ・・・・」

乾「あの黒く汚れた箱か?」

山「あぁ・・・・」

田「取りに行こう・・・・」

そして4人で近くづく・・・・

俺が箱を取る

私「開けるぞ・・・・」

3人は、首を縦に振る

蓋を開けると中には、少し錆びれたペンダントがあった・・・・

乾「まじか・・・・」

田「そうなるとこれを届けるのが最後の仕事か・・・・」

私「だな、お願いされたからな・・・・」

山「確か、今井さんだったな・・・・」

私「警察署に行って、被疑者の住所を聞こうか・・・」

乾「あぁ、行こうか」

そして、俺たちは、車に乗って警察署に行く・・・・

警察署に着き受付に同じ警察官を呼んでもらった

私「すいません、再度来てもらって」

警察官「いいえ、何か解らないことありましたか?」

乾「いいえ、少し聞きたいことがあって」

警察官「なんでしょうか?」

乾「被害者の住所です」

警察官「え?」

田「届けたい物があって・・・・」

警察官「届けたい物?」

山「えぇ、これです」

山下は、箱を見せて、蓋を開けてペンダントを見せて

俺たちは、昨日の電話の内容を説明した

警察官「まさか、あったのですか!」

食い気味で答えてきた後に

警察官「ありがとう・・・・・」

え?と皆の顔がなった

私「すいません、状況が解らないのですが・・・・」

警察官「すいません、説明しますね、今は、離婚して旧名で木下と名乗っていますが、

離婚する前は、今井でした・・・・」

田「そうなると娘さんですか?」

木下「えぇ、娘が18歳時に離婚したので・・・・・」

ここで、新しい真実に知ってびっくりした

木下「警察官ですから、私情は、挟まないの基本ですから、それに特に家族だと・・・」

私「そうですね・・・・」

木下「ですから、事故のこと聞かれた時は、びっくりしました・・・・」

乾「えっと奥様は?」

木下「えぇ、住所解りますよ」

田「では、教えてもらっていいですか?」

木下「それは、いいですが、一緒に行っていいですか?」

俺たちは、それを聞いて首を縦に振った

それから、今井彩香さんの家に着いた・・・

そして、在宅していた今井さんに事情を説明して

木下さんが、箱の蓋を開けてペンダントを渡した

今井さんは、その場で膝を付き泣き崩れた

俺たちは、木下さんにこの場を任せて、車に乗って

私「お願い叶えたな・・・・」

乾「そうだな・・・・」

田「悪戯と思ったら、本当だったからな・・・」

山「成仏してくれるといいな」

その言葉に俺たちは

「あぁそうだな」と3人が重なって答えた

私「お腹すいたから、何か食べようか」

山「そうだな、今日のご飯は、特別に美味しいぞ」

乾「思い出になるぞ」

田「あぁ、行こうか」

それから俺たちは、ご飯を食べて、田中に家に着いて解散した

家に着いて、風呂に入って夕食を食べる時に今日のこと思い出す

色んなことあったな・・・・不思議な体験だった・・・・・

そんなこと思っていると就寝時間になってベッドに入った

ベッドに入るとすぐに意識が消えた・・・・

暗い風景が広がり、耳元で

「ありがとう、お願い聞いてくれて・・・・」

それを聞いて意識が戻った・・・

夢の内容を思い出す・・・・・

律儀な人だなと思った・・・

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