第32話
しっかりと教師陣の元に茶髪イケメンを送り届けた。
そして今は、他の新入生の戦闘を見ている。
そこら中で木剣の打ち合う音やパートナーモンスターの鳴き声が聞こえてくる。
ある者は剣技で圧倒。
チリンッ
「派生剣技【桜斬り】ッ」
「ひぃぃぃぃいい!!」
ある者はパートナーとのコンビネーションで圧倒。
「ハム」
「キュッ」
「なんだこいつら速―—」
バキッボキッバキッガジッ!
みんなめちゃくちゃ強いじゃん...
特に俺の隣に座ってた女の子の剣見えなかったんだけど。
それにしても木剣で同じ木剣細切れにするってヤバすぎるだろ。
......絶対関わらないようにしよ。
それにしてもなんだかんだ男しか残れないかと思ったけど
女の子も全然残ってる。
今んとこ男女比6対4ってところか...
神様!
あざす!!
「...ゆうやなんでいただきますしてるなの?」
「...何でもない。それよりもなのは俺が戦ってる時何してたっけ」
ビシッッ
こんな音が聞こえたかのようになのは固まる。
「ん?なのちゃん。何してたのかな?」
「.....ウルフんが仲間になりたそうにこちらを見ていたなの」
嘘つけよ!
ウルフん震えてたじゃねぇか!
それとそのセリフどこで覚えたんだよ!
......たまたまだよな?
「でも、ゆうや勝てたなの信じてたなの」
「そう言われると何も言えないか...」
「それにしてもゆうや【凍結】遅いなの」
「ん~~、俺もなのぐらい速くしたいんだけどなぁ」
そういえば、ボスのウルフ倒した後少し速くなった気がしたんだよな。
よし、帰りにそのままダンジョン行くか。
もしかするとレベルが上がると速くなるかもしれないしな。
荷物は冒険者ビルのロッカーにでも入れておこう。
「―—冒険者コースの合否に関しては明後日の朝に校門前に名前が書かれた紙を張り出します。もし自分の名前が書かれていた場合は受付に言って指定された教室に行くようにしてください。以上で今日は終わります。」
やっと終わった~。
待ってる間が一番疲れたわ。
特になのを大人しくさせておくので体力使った...
新しく行くダンジョンでストレス発散しよう。
そうしよう。
まだ見ぬモンスター達...ごめん。
「なの帰りにダンジョン行くからな。前とは違うとこだ」
「行きたいなの!沢山倒すなの!」
乗り気でよかったよ。
そんなこんなで解散と言われその場を離れようとするが後ろから肩を掴まれる。
振り返るとそこにいた人物は―—
「お前は...!!」
鼻に包帯をグルグル巻かれている茶髪イケメンだった。
「ウルフんのパートナー!」
「駒大だッ!!!」
「あ~そんな名前だったっけ」
「失礼な奴だなお前」
「失礼って...じゃあお前は俺の名前覚えてるのか?」
「...........」
「失礼な奴だなお前」
なんだこいつ...
「それで?なんの用だよ。未だに肩掴んでるウルフんのパートナー」
「駒大だッ!!チッ、次戦う時は絶対負けないからな」
......いや、勝手にライバル認定されてももう関わる気は...
って言うだけ言って帰っていきやがった。
めんどくさそうだし絶対関わらないぞ。
さっさと冒険者ビル行ってダンジョンにでも行くか。
「あっ、ウルフんのパートナー」
「駒大だ!〇すぞ!!」
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