冒険者になるために買った卵から幼女が生まれました....卵から生まれるのってモンスターだけじゃないの！？

第31話

う～ん......

やっぱりなの強い...のかな？

まぁ、でも一瞬で２対１になったな。

何が起こったかというと、

石が地面に落ちた瞬間になのは、ウルフに近づき首にある人形を手で掴み高速で凍らせた。

凍らせ終わった後にウルフが反応して反撃するがそのまま凍った人形をなのは握って割った。

でも正直なのが強いのかウルフが弱いのかは分からない。

だって、なのの動きはギリギリ俺でも見えていたし...

ん～

「おいおい！よそ見してる場合かよ！」

バキッッ

相手の木剣を右手で持っている木剣で受け止める。

てか、声上げながら斬りかかってくるなよ。

気付かせてどうすんだよ。

こいつ良い奴か？

「ウルフんの仇としてお前の妹叩き斬ってやるよ！！」

前言撤回。

幼女叩き斬るはダメでしょ。

何度か打ち合うと分かってくることがある。

相手の攻撃のスピードが遅いのだ。

さては俺よりもダンジョン行ってないな～？

打ち合うのはやめてスッと懐に入り、人形を掴む。

が、凍らせる前に相手の木剣が迫ってくるので後ろに下がって避ける。

やっぱなのぐらい速い【氷結】できないんだよなぁ。

頭に大ダメージ覚悟でだったら半分以上は凍らせれるけど

...馬鹿になりたくないしな。

ちらりとなのの方を見るとブルブルと震えてるウルフんの頭をベシベシと軽く叩いたりモフモフと触っていた。

いや、マジで何してんの？

俺、戦ってるんだけど見向きもしてないし。

俺負けちゃったらどうするの？

よし、俺もこれ終わらせてモフらせてもらおう。

ただ、普通に勝っても意味がない。

俺だってこの戦いの中で進化してるところを見せてやるよ。

丁度このイケメンを見て必殺技を覚えたわ。

全力で地を蹴り、一気に駒大に近づく。

「！？ おらっ！くらえ！」

と相手が木剣を振ってきたが軽く避け、木剣の持ち方を変える。

「イケメンも今日で終わりだ！散々、『あいつの顔平凡だよね』みたいな目で見てきやがってチクショウ！！」

くっ！

こいつ見てると高校時代の思い出が！！

だが今日、しっかりとこの思い出とは決別するんだ！

渾身のフルスイングでッ！！

「必殺！【イケメンクラッシュ】ッ！！！」

「ブフッッ！！！」

よし。

ノックアウトだ。

え？何をしたんだって？

木剣の平たい場所で打ってやった。

...うん。

なんだかんだ溜まってたみたい。

ありがとう茶髪イケメン。

お前のことだけは覚えておいてやる。

....多分。

起き上がってこない茶髪イケメン見てても気まずいし....

報告しに行くか。

手当もしてもらわないといけないだろうしな。

よし

モフりに行くか。