第26話
大学が始まるのは明日だ。
そのため色々準備やらしていたら昼になっていた。
「「いただきまーす」なの!」
今のなのはお箸の練習中だ。
いくら幼女とはいえ見た目的にはもうお箸は扱えそうなものだが....
「....あっ」
このようにお箸からご飯を落としている。
そのたびにスプーンに変えたいなのと視線を送ってくるが無視している。
何事も経験なのだよなのくん。
決して昨日のウルフの戦闘やボスの魔石のことを根に持ってスプーンを渡さないわけじゃないからな。
外食をするときのこと考えてだからな。
ちなみに昼はハンバーグと白ご飯とみそ汁だ。
美味しそうに食べているなのを見ると明日の大学のことを忘れられる。
「【氷器:
今は、昨日の感覚を忘れないために家で練習中だ。
目の前には氷で作られた綺麗な一本の剣が宙に浮いている。
ただ、なのとは違い今は、同時に一本しか出せないのだ。
なのは最大で10本の槍を同時に出せるらしい。
今のところ3本ぐらいしか見たことないけど。
やはり適性はあってもセンスがないのだろうか。
それともレベルが足りない?
それともなのとの好感度か?
何が足りていないか分からない祐也は膝の上に座ったなのを撫でながら考える。
「まぁ、なんにせよ今度暇があったらレベル見に行くか」
なののレベルとかスキルとか知りたいしな。
ただ、なのの方がレベルは高いだろうな。
俺より多くモンスターは倒してるし。
「...なの...」
膝の上に座っているなのはコクコクと頭を上下させ眠そうだ。
俺ももう今日はすることはやったし、寝ようかな。
明日から大学かぁ。
面倒ごとに合わないといいなぁ。
なのをベッドに寝かせ自分も横になり寝始める。
目が覚めた時に一つ感じたことがあった。
それは何故か夢の中でなのと居たような気がしたのだ。
ただ、よく覚えていないのでこれは記憶に残らず少しの違和感として残っていたが、夜にすることを終え、その違和感が消えることなくもう一度寝る。
そして朝を迎えた時には昨日抱いた少しの違和感すら忘れ去っていた。
「おーい、なの起きろ食パン焼けたぞ」
「ん~、オムライス焼けたなの~」
「オムライスは焼かねーんだよ」
ベッドから立たせ、いつものように食事を始める。
「「いただきまーす」なの!」
そして今日から、祐也となのの新しい日々が始まる。
「だっせー!モンスター買えなかったからって妹連れて恥ずかしくないのお前ww」
あれ?俺の大学ライフ終わってね?
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