第20話
「ゴブリンの魔石10個とスライムの魔石10個ですね!合計で500円になります!」
おおぉ。
冒険者になって初めての稼ぎ。
確かに少ない。
が、やはりそれなりに嬉しいものは嬉しい。
それに冒険者ランクが上がれば行けるダンジョンのランクも上がる。
そうすればもっと稼ぎが増えるだろう。
さて、換金も終わったし帰ろう。
さて、帰ろう。
.....さて、帰ろう。
「なの服は明日って約束しただろ?だから背中でなのなのするのをやめてくれ」
甘い男ならここで服屋に行くだろう。
だが、それではだめだ。
なのにもよくない。
決して、今日一日色々ありすぎて疲れてるからさっさと寝たいわけじゃない。
だからなのなのはやめてくれ。
「「ふぅ、良いお湯だぁ」なの」
「なの髪乾かすぞ」
「はいなの」
「寝るか...ってもう寝てるか」
はぁ、今日は色々ありすぎて本当に疲れたな。
大学始まるまであと二日。
もうここまで来たら堂々と登校してやろう。
良く調べたらほとんどの人らがパートナー連れてるって聞くし。
ちなみに広大な敷地を持っており、冒険者の人だけが受けれる授業もあったりするみたいだ。
まぁ、詳しい内容とかは授業を決める際に教えられるとのこと。
しかも一年生の間は共通学科という全般のことと冒険者のことを混ぜたような授業だが、二年生からは学科を選べるみたいだ。
まぁ大きく分けると一般学科と冒険者学科だな。
勿論俺は冒険者学科に行くつもりだ。
そしてよっぽどのことがない限り勉強を怠ることもしない。
俺って真面目だなぁ~。
まじめな男ってモテないのだろうか。
よし、サボるか。
そんなこんなバカなことを考えていると睡魔が襲ってきたので座布団が敷いている所に行こうとするが、なのが服を掴んでおり離してくれない。
まぁ、今日ぐらいいいか。
朝起きた時にいつも以上に体が休まっていることに気づき座布団は
棚の中にしまうことにした。
そしてこの日を境に少し狭くはあるが二人がベッドで寝るようになったのだった。
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