第14話

やっば~い!

なんかお姉さんめっちゃ青ざめてるんだけど!

気持ちはわかるよ?

いきなり冒険者さんの腕無言で掴んじゃったら喧嘩とかなりそうだもんね?

いや、俺F級ですから。

そんな野蛮そうに見えるだろうか。

ちょっとショック。


てかどうするかなぁ。

でも手緩まってるな。

よし。


お姉さんの手を振りほどく。

なのを強く引っ張り勢いよくテレポートポータルの中へと入り込む。



よし。強引だったけど何とかなったな。

何か問題が起こっても帰りの俺に全て任せよう。

今の俺は何も知らない。




ついに初ダンジョン。

周りには草、草、草。

うん。草原って書いてあったもんね。

もうもっとこう洞窟の中だったりがよかったな。


まぁ隣にいるなのが目輝かせて喜んでるしいいか。


「先に聞いておくけど、なの戦えそ?」

「ばっちぐーなの」


大丈夫そうだな。

多分。


どこでばっちぐーなんて言葉を知ったかは後で聞くとしよう。




真っ直ぐ歩いていると草むらから何かが出てきた。


「グギャギャギャッ」


ご、ゴブリンだ~!!

一応なのを守るためにショートソードを構える。

初めはスライムだなんて思っていたけど初めてはゴブリンか。

まぁ、俺が倒すことにはならなさそうだけど。



「なの!一発魔法決めちゃ「【氷結】なの」」


...あれ?隣にいたはずのなのは何処へ?

ゴブリンのいた場所へと視線を移す。


ゴブリンの元へと素早く移動したなのはゴブリンの腕に触れた。

その瞬間腕が凍りつき、腕だけでは飽き足らずそのまま全身を凍らせた。



......俺も語尾になの付けたら強くなるなの?




「ところでなの、換金するために必要な魔石を取らないといけないんだ。氷溶かせるよな?」

「......なのっ?」


おいごまかせると思うなよこの野郎。

こちとらお金が必要な大学生だ。

そしてダンジョンのモンスターの体内にある魔石が換金できる。


そして初魔石とのご対面はできないと?

なの、今日の夜ご飯はオムライスじゃないかもしれないな。


そんなこんなでやり取りをしているとモンスターが消えた。

確か倒されたモンスターは消えるとか。

そしてしっかり魔石だけその場に残っていた。


良かったななの。

この仕様じゃなかったらオムライスは未来永劫、口にすることは無かったかもな。


なのもゆうやから何かを感じ取り焦っていたが無事モンスターが消え

魔石が現れた時は安堵していた。


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