第10話

なのが生まれて初めての夜が来た。

そして事件は起こる。


「よし、なのお風呂の入り方を教えるから一人で「いやなの」」


こんな調子なのだ。

これに関しては俺が一緒に入ってもいい。

俺は本気でロリコンではないので幼女の裸を見たところで興奮したりしない。


だが、外の奴らから見てどうだろうか。

幼女のパートナーとお風呂に入る。

いくらモンスターとはいえ、見た目は完璧人間の幼女。

しかも身内びいき無しでも将来は可愛く育つことが分かる程には可愛い。


....どうするべきか。

ん~とりあえずなの、なのなのはやめてね。






「ふぅ、良いお湯だなぁ~」

「いいお湯なのぉ~」




....ん?そこのお前、何か文句でもあるのか?






そんなこんなで二人で風呂に入り、しっかりとドライヤーで髪を乾かしてやる。

気持ちよさそうに目を細めている。

彼女が出来たら彼女の髪もこうやって乾かしたいな。

なので練習させてもらうか。

必要な練習だともそうだとも。



また事件は起こってしまった。

なのにベッドで寝させて俺は座布団を敷いて寝ようとしたところ、俺と一緒に寝てきた。

ベッドで寝てもらいたい俺はなのなのしてきたなのをベッドに戻し、座布団で眠りにつく。


朝が来た。

疲れていたので快眠だったのだろう。

だからこそ気付かなかった。

俺の腕の中で寝ているなのに。


ここで決意した。

寝るまではなのと添い寝をすることを。


そして今日はなのの生活必需品を買いに行くためお留守番を頼んだが

なのなのしてきたので仕方なく連れていくことにした。

そして俺は油断していた。

そして記憶の中から忘れ去っていた存在が近付いてくる。




「あら?あらあらあら!そのかわいい子は誰かしら?」




あ、大家の真紀さん。






色々誤解してくれたおかげで何とか妹で通すことが出来た。

壮大に勘違いしては居そうだが。


何故そう思うかって?


それは真紀さんが勘違いに勘違いを重ね泣きだしたからだ。

もうめんどくさいのでその設定でいいやと思い誤解は解かなかった。

そのおかげか変な目は向けられずに済みそうだ。


なのに必要なものは買い終え帰宅する。

そして当たり前のように一緒に風呂に入り、オムライス以外の物も作ってあげる。


そしてその間、なのと俺はすっかり仲良く?なっていた。



「あぁぁぁぁ!!!!」

「....ゆうやうるさいなの」

「なんでパートナーモンスターが生まれるはずの卵から幼女が生まれんだよぉぉぉ!!!」

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