第2話
「よし、寝たな」
なのが寝たのを確認しベッドから離れる。
何故なのが寝るまで添い寝をするかというと添い寝をしないと寝ずに俺の寝る場所で寝ようするからだ。
なのでロリコンだと思わないでくださいお願いします。
「...寝れん」
はぁ、なのと出会って一週間か。
これから先どうなるんだろうなぁ。
「んんぅ...なの~...」
気持ちよさそうに寝やがって俺の寝床は座布団だってのに
ちくしょう冒険者で稼いでもう一個ベッド買ってやる。
色々考えているうちに段々と全身から力が抜けていき深い眠りに落ちる。
寝る寸前に一週間前のことを思い出す。
(そういえば...一週間前に....)
「ふぅ、やっと荷物出し終えたな」
そう、佐藤裕也は今日から夢の一人暮らしなのだ。
偶々入居者募集の貼り紙を見つけ、好物件だったので急いで連絡をして大家さんに会いに行った。
「ふ~ん、佐藤裕也くんねぇ。...いいわよ入居者として歓迎するわぁ」
大家の真紀さん全体的にすらっとしている大人の女性だ。
出るとこは出すぎることなくかといって無いわけではない。
そして年齢....真紀さんから鋭い視線が向けられている気がするのでやめておこう。
「えっと、もう終わりなんですか?」
簡単な質問、入居したい理由やこれから何をしていくのかなど、数個答えるとOKが出た。
「終わり終わり~私、人を見る目だけはあるからねぇ。やばい人ならすぐ見抜けちゃうのよ」
少しばかり大人の色気が出ていた気がした。
やはり大人というだけあって経験が豊富なのだろう。
....人生経験の話だよ?
そんなこんなで業者が運んできた段ボールの中を全て出し終えた後、部屋掃除も丁寧に行う。
夢の1K一人暮らしでワクワクしない大学生は居ないだろう。
親の仕送り+今まで貯金してきたバイト代で一年間はバイトせずとも暮らしていけるだろう。
「大学生活もしっかり楽しみつつ冒険者になって稼ぐぞぉ!」
丁度テレビをつけるとモンスタが始まっていた。
モンスタとはダンジョンやモンスターに関することを発信している番組で
どこのパーティーが新発見のダンジョンに潜った~だの、卵から生まれるパートナーモンスターはこんな謎が隠されているんじゃないか~などなど。
見ていて役に立つ情報もあれば誰が得するんだという情報もあり、どっちかっていうとニュースというよりエンターテインメント寄りだ。
『城田さん城田さん!ついに卵から生まれたパートナーモンスターの中で喋るモンスターが生まれたらしいですよ!』
『らしいですね~。それもかわいらしい小さな妖精だとか』
『ダンジョンや卵、色々な物が発見されて30年、まだまだ謎は多そうですね~』
へぇ~やっぱり喋るモンスターは居るんだぁ。
時計を見るもうすぐお昼ご飯の時間だ。
そしてそのあとの予定はもうすでに決まっていた。
「強くてかっこいいパートナー出てくれねぇかなぁ」
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