冒険者になるために買った卵から幼女が生まれました....卵から生まれるのってモンスターだけじゃないの!?

璃々宮志郎

第1話

「ん~~...ゆうやメシなの~~」


拝啓、お母さん。

俺はあの日、お母さんに言われた冒険者になるための条件を守るためバイトで冒険者になるための資金を稼ぎ、目指していた大学にも合格しました「なの」。

....そして今年の春から大学の近くで一人暮らしをしながら無事通えそう「なの」...です。そして一週間前、冒険者に必要なパートナー卵を購入し、それはもう大切に大切に体温で暖めついに殻が割れ、出て「ゆうや~メシまだなの~」


「あぁぁぁぁ!!!!」

「....ゆうやうるさいなの」

「なんでパートナーモンスターが生まれるはずの卵から幼女が生まれんだよぉぉぉ!!!」


お母さん、こっちは元気に過ごせそうです。

所でお母さん妹欲しがってたよね?

今からそちらに今までの恩返しとして初めての親孝行ってことで

幼女を送ってもいい「わけないの」。


「あ!なのやめろ!メシ作るから手紙を破ろうとするな!」

「オムライス」


このやろ誰が注文していいって言った?

...ケチャップ残ってなかったよなぁ。


「なの、残念だけどケチャップが」

「買い物行くなの!」


なのが俺の手を引き外へと出ようとする。

こうなったら意地でも買い物に行こうとするので財布を取り外へ出る。


外へ出ると丁度アパートの大家さんに出会う。

やめてくださいそんな目で見ないでください。

あらっ今日も兄妹仲良くお買い物かしら?って感じの微笑ましい笑みを浮かべないでください。


「あ、まきなの」

「こら、真紀さんだ」

「ふふ、今日も仲良さそうねぇ~今からお買い物?」

「そうなの今日はゆうやがオムライス作ってくれるなの」

「そうなんだぁ~なのちゃん良かったわねぇ~」


やめてください真紀さん。

こんなに仲が良いと兄妹離れできるのかしら~?って感じの目で見てこないでください。





「こんな感じだな」


我ながら綺麗に卵でケチャップライスを包めたな。


「ほらなのできたぞ」

「待ってたなの!」


片手にお子様用プラスチックのスプーンを持ち、キラキラした目でオムライスを眺めるなの。

こうしてる分には可愛げがあるんだけどなぁ。


「ゆうやまだなのぉ?はやくいただきますなの」

「はいはい、じゃあ手を合わせて」


「「いただきまーす」なの」


今日も凄い勢いで食べるな。


「なのもっと落ち着いて食べていいんだぞ」

「美味しくて止まらないなのゆうやのせいなの」


そう言われると注意するにも強く出ることが出来ない。

やっぱり作る側としては、美味しいって言われるのが一番うれしいからな。


「はぁ...」

「?ゆうやどうしたなの」

「いや~...」


手に持っている大学から送られてきた紙を見ながらため息をつく。

祐也を悩ませるその紙の中央にはこう書かれている。


「パートナーモンスター同行を強く推奨、ね~」


.....え?なの連れて行かなきゃいけないの?

やだよ?



こうして俺、佐藤裕也とパートナーモンスター?のなのの物語が始まっていく。


「ゆうや...」

「ん?どうしたなの険しい顔して」

「...食べ過ぎてお腹痛いなの..」

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