第113話 新たなステータス
10歳になったことを知った俺は狂喜した。
「やった!これで!」
「ヤマト。ステータスを確認してみるのじゃ」
リリスが意味深に、笑みを浮かべながら俺にステータス確認を勧めた。
「ステータスを?何で?」
「良いから見てみるのじゃ。」
「別に良いけど……。」
俺は首をかしげながらステータスを確認した。
「ステータス!!」
俺は表示されたステータスに目をやると、驚いた。
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【ヤマト・ドラギニス】
『種族』龍人族・龍神族・精霊族(根源精霊)の混血。
『職業』魔法使い(身体強化上位)
『状態』良好。
『魔法Lv』身体強化Lv4。
『スキル』自己ステータス表示。捕食。ゲールクロー(疾風爪)(改)。瞬転。剛力。投石。スプリング・フット(バネの足)。フィジック・リペア(物理修復)。ニードル・バレット(針の弾丸)。メルティ・アシッド(絶対溶酸)。ターン・フロアー(地面返し)。カット・ターン(切り返し)。ウォーター・ダンス・スネーク(水舞蛇)。ディメンション・ボックス(次元格納箱)。フレイム・ソード(炎の剣)。ダーク・ソード(闇の剣)。ダーク・バインド(闇捕縛)。ダイヤモンド・アーマー(金剛石の鎧)。キック・アースクエイク(蹴地震)。エンペラー・アイズ(皇帝の眼)。エンペラー・スピリッツ(皇帝の気迫)。ホーク・アイズ(鷹の眼)。ウルフ・アイズ(狼の眼)。デビル・イヤー(悪魔の耳)。ドラゴン・レーザー(竜光線)。イレイス・サイン(気配隠蔽)。デス・プレッシャー(死への抵抗)。ウォーター・スライダー(水走り)。ウォーター・レーザー(水穿)。ウォーター・ムーンカッター(水月斬)。サーモスタットヴィジョン(熱感知像)。モーメント・フライジャンプ(瞬間飛行跳躍)。冬眠。踏ん張り。手加減。フォトムキネシス(光操作)。ブースト(身体強化)。フレイム・モンキー(炎猿)。プレディクション・ジャッジ(見切り)。ステータス隠蔽。魔人隠蔽。
『称号』三つの龍を宿す者。捕食者。龍人王への無礼者。スキル捕食者。魔獣の天敵。魔物の天敵。ジゴロ。
『耐性』毒耐性Lv3。気候耐性Lv3。幻覚耐性Lv3。死霊耐性Lv3。石化耐性Lv3。
『加護』竜支配(龍王の加護)。
【アラート】
『スキル』魔人隠蔽、を手に入れました!
※魔人からの遠隔追跡不可能力。
『スキル』ステータス隠蔽、を手に入れました!
※ステータスを自由に偽造できる。
10歳になったことで基礎ステータス、力、敏捷性、スタミナ、反射神経などが大幅に上昇しました!!不随して攻撃力、防御力、などすべての戦闘ステータスが大幅に上昇します。
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スキルが大幅に増えたが、これは数年に及ぶ捕食による成果だ。耐性も増えたり、レベルが上がっていたりする。
ちなみに、レベルだが。これは大体4段階。耐性でも同じ。
Lv1=低位 Lv2=中位 Lv3=高位 Lv4=神位
つまり、俺は身体強化で神位クラス。耐性では高位クラスにいると言うことだ。
それは今まで通り。
問題なのは、見慣れないスキルが2つある……。
アラートで表示されたスキルだ。
「こ、このスキルは?」
アラート欄をみると「魔人隠蔽」というスキルと「ステータス隠蔽」を手に入れている。さらに、基礎身体ステータスが底上げされたとのことだ。
何も捕食などをしていないのに……これは一体どういうことなんだろう?
驚いた俺はリリスとリーランに口で告げた。
ステータスは何故か二人には見えない。
リーランが、俺のステータスを聞いて叫んだ。
「やったじゃない!ヤマト!これで一人前の龍人よ!」
「いや。ヤマトの場合は、混血なので心配しておったのだ。一般的な龍人は10歳で大きくステータスを変える。魔人隠蔽はステータス隠蔽は一般的な龍人がすべて10歳に身につけるステータスじゃ。」
「そうなんだ……。」
「基礎ステータスアップの恩恵は大きいわよ。他種族とは比較にならないパワーを持つんだから。」
「うむ。」
リリスと、リーランは嬉しそうだ。
俺としても、やはり一番嬉しいのは「魔人隠蔽」だ!これが欲しかったんだ、これがあれば家族と一緒に住むことができる!
しかし、どういう仕組みなんだろう。謎スキルだ。
「リリスが言っていた、10歳になれば解決するってこういうことだったんだな……。」
すると、リリスは嬉しそうに頷いた。
「うむ、龍人族は10歳になると皆 このスキルを身につける。これがあれば、魔人に発見されなくなる。これで家族とも住めるぞ。」
このスキルを身につけるのに、過去の幼い龍人は10歳までビクビクしながら生きていたのだと言うことだ。
しかし、これで一安心だ。
「ただ。ヤマト。改めて見ると……。すごい数のスキルね。」
「うん。魔獣の森で捕食した成果だよ。リーラン。」
「えらい数のスキルじゃのう……。普通1個か2個じゃぞ。魔法要らずじゃな。これは……。引くわ……。」
「お前が捕食を繰り替えさせたんだろう!!」
しかし、嬉しい。
これ以上無い誕生日プレゼントだ。
俺たちは、船を出る準備をはじめた……。
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