第81話 再会を誓って ※第1章 魔獣の森 完※

「笛?」


形状は鉛筆のようだが、確かに笛だ。


「うん。それは死んだ飛竜の骨から作られた。ゾルゲールの笛だよ。」


「ゾルゲール。」


何だか不吉な音を含むネーミングだ。


「その笛を吹けば、ブルーサファイアに居てもボクの耳に届く。帰ってきたら吹いて!」


「え?だって、ブルーサファイアって、ここから何万kmもあるんじゃ……。」


「その笛なら大丈夫。絶対聞こえる。」


自信たっぷりなルシナ。


「ブルーサファイアから、ここまでどれくらいかかるのですか?」


「そうだね。大体3日か4日だよ。待たせると悪いから、笛を1日ごとに吹いてくれる?そうしたら、ボクがヤマトを見つける。」


「この広い森で?」


「うん。そのゾルゲールの笛なら、大体の位置も分かるから。」


「す、すごいですね。この笛。」


俺は感心して笛を眺めた。ツルんとしてい肌触りも良い。


「あ!そうだ。これもあげるよ。」


そういうと、ルシナはまた何を取り出した。


それは水色の球だった。ビー玉のような。


「それは?」


「これはクリーニング水晶石だよ。」


「クリーニング水晶石?」


「そう。これに魔力を込めるとお風呂に入らないでも体が綺麗になるんだ。ついでに着ている洋服も洗濯したてみたいに綺麗になる。」


「おぉ!それは凄いですね!ありがとう!貰って良いんですか?」


「あはは。ただし、安物だから250回使うと割れてしまうんだ。大事に使ってね。」


「全然!凄く助かります。ありがとうございます、」


何て素晴らしい石があるんだろう。これは助かる!服の臭いとか、気になってたんだよね。


「喜んでくれて嬉しいよ。でも……、本当に心配だな。ついて行きたいくらいだよ。ボクのこと忘れないでね?」


「あはは。ありがとう。ルシナ。ルシナは俺の大事な友達だよ。忘れるわけないよ。」


「友達……。うん!そうだね!ボク達は友達だ!」


「ワシは?ワシは?」


「も、もちろん。リリスもボクの大事な友達だよ。」


その後、俺はルシナと再会を約束して別れた。


「……。」


ルシナを見送った後、リリスは俺のことをジト目で見つめる。


「な、何だよ。リリス。」


「オヌシは、ワシのことをどう思っておるのじゃ?」


「リリス……。うーん……。」


「親という感じでもないし……、師匠って感じかの?」


「お前は俺に寄生しているところもあるし、ペットかな?」


「ペ、ペットじゃと!?」


「あはは!」


翌朝、俺とリリスはマイホーム(穴ぐら)を引き払い、新たな拠点を求めて魔獣の森の奥地へと進んだ。


俺の苦難の道は続く。


いつか、いつか……。父上と母上に会えることを夢見て、俺は進む。


その後、2年の間。ヤマトとリリスは魔獣の森で修行に明け暮れることになる。


※※第1章:魔獣の森  完※※

※※ここまでの基本資料※※


【登場人物】

■ヤマト・ドラギニス

種族:龍人族。龍神族。根源精霊。の混血。

年齢;5歳

身長:122cm

魔法適性;身体強化

スキル:捕食。ゲールクロー(疾風爪)。瞬転。

瞳の色;スカイブルー

髪の色:ブルー


■リリス・ドラガラム

種族:龍人族(元)

年齢;享年1560歳(外見は最後まで17歳)

身長:170cm(享年時のまま)

魔法適性;

瞳の色;アイスブルー

髪の色:パープル(ロングヘアー)


■女神オステリア

種族;神族

年齢;?(外見18歳くらい)

身長:175cm

魔法適性;?

瞳の色;アイスブルー

髪の色:ブルー(ロングヘアー)


■リカオン・ドラギニス

種族:人族

職業:魔法剣士(Aランク冒険者)

年齢:24歳(ヤマト5歳時)

身長:180cm

魔法適性;火

瞳の色;ブルー

髪の色:ゴールド


■マリーシア・ドラギニス

種族:人族

職業:魔法使い(Aランク冒険者)

年齢:23歳(ヤマト5歳時)

身長:171cm

魔法適性;光・ユニーク(精神干渉)

瞳の色;ブルー

髪の色:ゴールド


■ルシナ・ウールー

種族:エルフ族

職業;ブルーサファイア飛竜隊斥候部隊長 兼 ウールー領領主

年齢:85歳(ヤマト5歳時)

身長:175cm

魔法適性;風・精霊

スキル;飛竜使い

瞳の色;ゴールド

髪の色:ゴールド

補足:超美人。少し幼い顔立ち。唇の色は赤くふっくら。目元はキリリとしている。貧乳なのを気にしていて、そのことに勘がするどい。口調が「ボク~」で少し残念な性格。優しく美しく強いエルフ。


■ゼナ・オブ・トールスナ

種族:エルフ族

職業:ブルーサファイア王国 正規魔眼真理審査士。魔法使い。

年齢:7歳(ヤマト5歳時)

身長:130cm

魔法適性;水・精霊

スキル:魔眼(真理眼)

瞳の色;透明(うっすらゴールド)

髪の色:シルバー(ロング)

補足:トールスナ家の末っ子。魔眼使いだが、強力な魔法使い。基本的に寡黙。ヤマトに「綺麗な瞳」と評され、彼に恋心を抱く。


■レシータ巫女

種族:人族

年齢:?

身長:?

魔法適性;ユニーク(結界)

瞳の色;?

髪の色:?


■5大英雄

・炎の魔法使いガーネル(初代ラスタリス王)

他4名は現時点では出てきていない。


■小早川 雅

地球での主人公の幼馴染(妹のような存在)。享年15歳?


■ミヤビ・コバヤカワ

ブルーサファイア王国のギリスナールにいるという、忘却人

種族:?

年齢;25歳(ヤマト5歳時)


■蝿の王ベルゼブブ(魔王の1人)

詳細不明


■ラスター

ベルゼブブの部下。近衛兵長。黒髪の美少年。種族:魔人(上位)見た目はイケメン執事。




【 種 族 ごとの寿命】

「人族」   =平均寿命70歳

「獣人族」  =平均寿命50歳

「ドワーフ族」=平均寿命150歳

「エルフ族」 =平均寿命700歳〜2000歳

「龍族」   =平均寿命1000歳〜1700歳

「龍人族」  =平均寿命1500歳〜1700歳

「龍神族」  =平均寿命1500歳〜1800歳

「龍族」   =平均寿命1500歳〜1700歳

「天族」   =平均寿命500歳〜2000歳

「魔族」   =不明

「神族」   =不明


【魔法属性】

魔法属性は大きく7つに分類される。


【火】【風】【水】【土】【光】【闇】【ユニーク】



ユニーク属性は大変珍しい属性だ。


全体魔法使いの中でも1%。魔法使いは人口全体の0.01%以内。その中での1%。


属性の特徴をまとめると。


【火】攻撃魔法が多い。

【風】攻撃・防御どちらにも使える。

【水】防御に強い、攻撃にも使える。

【土】防御に強い、攻撃にも使える。

【光】治療系の魔法が多い、またデス系の敵にも有効。

【闇】攻撃というか精神錯乱みたいな魔法が多いみたい。

【ユニーク】よくわからない、スキルとの区別も難しい。 


ユニーク……どんな性質なのかは、わからないし。スキルとの区別が、非常に区別が難しいそうだ。


また、属性は1人1つ、つまり……。


1属性が普通。


2属性は忘却人に多い。国で保護レベル。王宮魔法使い候補。


3属性持ちは英雄や勇者レベル。なのだそうだ。



【魔法適性】

人族   =全属性(精霊以外)

獣人   =強化魔法

エルフ  =精霊・水・風・光

龍    =全属性(精霊以外)

龍人   =全属性(精霊以外)

龍神   =全属性(精霊以外)・重力

ドワーフ =火・土・合成付与

天神   =風・天空・重力

魔族   =闇・時空

神族   =不明


※精霊魔法はエルフ族のみ使用可。


ユニーク魔法は、種族どーのこーのではない。ユニーク魔法は才能で、持つ人が非常に少ない。どんな魔法かは特定できない。人により様々、多種多様。中でも龍人族はユニーク魔法を身につける可能性が高い。


【界層】

■地上界:ヤマトが住んでいる世界。

■神界:神々が住む世界。

■魔界:魔族が住む世界。

■天界(精霊界):精霊が住む世界。人の魂もそこに行くらしい。

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