タ〇シがいないので自分でご飯を作ろうと思います

長かったダンジョン攻略も、終わりが近づいてきている。だがしかし、そんな彼らは大きな危機に直面していた。


「腹が減った……もう限界!」

そう、空腹である。

彼らは、かれこれ7時間以上ダンジョンに潜っていた。

ダンジョンという一度は言ったら攻略するまで出られない仕組み上、食料を持ってくるのが基本なのだが・・・

「まさか仲間が増えるとおもってなかったからなぁ……」

心なしか生気を失ったような声でオークが言う。


そう、彼らは2時間ほど前に、一人新たな仲間を増やしたのだ。

流石に3人用の食料は持ってきてないし、どうしようかと悩んでいると、前方から魔物が飛び出してきた。


「グワグワ!!」

「チキチキチキッ!!」

植物系の魔物であるマンドラゴラと、鳥の魔物であるコカトリス。


「なんだよ、俺達は腹減ってイライラしてんだ!」

オークが叫び、魔物を二匹瞬殺する。

それを見た俺は、あることを思いつく。


「おまえら……鳥と大根、食えなかったりする?」

「ん?別にそういうのはないけど……」

「豚以外なら何でも食えるぜ。でも、それがどうしたっていうんだ?」


不思議そうな二人に、隼人は笑顔で言う。

「簡単さ。こいつらを使って料理をしよう!」


~隼人のダンジョンクッキング~

材料:水

   塩(隼人が塩分補給のために持ってきた)

   コカトリス(いい出汁がでるので、骨もとっておこう!)

   マンドラゴラ(美容効果があるよ!)

手順:コカトリスの骨を水と一緒に煮ます。(骨が被るより少し多く)

   水が沸騰してきたら火を弱め、出汁が取れるまで待ちましょう。

   そうしたら大根を先に煮ます。こうすることで、味が染みやすくなります。

   最後にカットしたコカトリスの肉を入れ、コトコト煮込めば完成。

   塩でお好みの味にしましょう!


40分後、目の前にできた料理に全員が唾をのむ。

隼人が家から持ってきた紙皿に盛り付け、全員で手を合わせる。


「「「いただきまーす!」」」

合唱と同時に、全員が料理にがっつく。その瞬間、うま味が口内に染み渡る。


「美味しい!シンプルだけど、素材の味が出てていいわね!」

「マスター、料理上手なんだな!」

「そんなことないさ。普通だよ。」


十分後、みんなは満足して横になっていた。

多めに作っておいた鍋の

中は空っぽになっている。

幸福そうな彼らに隼人は声をかける。


「よし、そろそろ行くか。」

「うん!」

「応!」

彼らは威勢のいい返事を返す。


もうそろそろボスがいる部屋にたどり着く。

だが、そこでひと悶着あることを彼らはまだ知らなかった・・・・






ここまで読んでくれてありがとうございます。

本作はパロディなどが多く含まれるため、了承して楽しめる方のみ読んでいただけると幸いです。

読んでくれただけでも嬉しいですが、♡やフォローなどもしてくれるとさらに嬉しいです!

それでは次回もよろしくお願いします!

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