10代から20代に書いた詩(2)

天川裕司

10代から20代に書いた詩(2)

僕は恰好つけだ。素直に生きる、ということを知らない。ただ自分の生きた証だけを他人(ひと)に伝えたくて、心の余裕がなくなった。人の言うことだけを聞いて、自分はこの白紙以外出さなくていい、何度か思ったものの、なかなかにどうしようもない。人間には〝はけ口〟が必ずいる。それが汚れた方であるのは人間の欲だ。仕方ないのか。自分のファンを作りたい、その願望が自分をつき動かし、せつなくし、迷わす。僕よ、どうか神様から離れないで。他人(ひと)を感動させようと思わないでいい。自分が感動するのだ。この心の中の理想の人と一緒に、どこか遠くへ旅立ちたい。一度、この世からは離れて。


僕は人間(ひと)を愛したい。でもどうしても愛せない。


死人よ。〝やはり生きていくのは簡単なことじゃない。簡単に生きられる強い人間と、生きられない臆病な人間がいる。死ぬ時、そばに恋する理想の人が居てほしい。一緒に居てくれる人。この世に居なくて、死んだ後の場所に居る人で僕が行くまでそこで待って居てくれる人。―――――…〟僕は今、生きている。


いい場面を見せられた人だけ好かれるこの世の中。それが理想の人に見せられたなら、申し分もないだろう。僕の横で簡単に〝このストーリーはつまらない〟と言う人。僕の心を暗くした。


どうしても、恰好つけてるじゃないか。恰好つけてない時なんてない。


細かいことなど、どうでもいいのさ。ただ楽しく生きることができれば、それでいい。

頭がいたい。…せっかく生まれてきたんだ、一人で。


一人で生まれてきたから故、あの人のことは知らない。

それが永遠に哀しい。


僕は幸せさ。紙一重の幸せさ。(笑)


楽しいことだけを書いていきたい。(笑)


僕が居なくても、このクラスはこれで成り立つんじゃないか、ということだ。

この先長いんだ。話してもムダだ(笑)。


この世で魔物には魅力がある。


「独白」

わかった上で人は罪を犯したいもの。毎日の退屈の延長に耐え兼ねて、罪を犯してしまう。そこに、世間の汚れがチラッチラッと、チラ付きまとう。そこから離れたいという自殺者が生まれるのは、この現実からだ。


その人の感動したことを、わかるようになりたい。



環境が変わったんだ。人が変わってゆくのは必然だ。


人には良い人間性と、悪い人間性とがある。子供、大人、というものは関係なく、感情があるのだ。それを無視できない。欲があるのは人間、この事実がある以上、すべての罪はそこから来る。〝変わった、変わった〟などと言ってても、明日が来る。明日がないような言い方だが、それが犯罪現場の実状だ。


犯罪者は一人、いや二人、いやわからない。……

しかし、子供ということはわかっている。生まれて間もない子供だ。奇怪かも知れないが、推定年齢五歳。考え方が弱いんだ。この世間についての知識、それ以上の人間性、…いや明日が来るのだ。明日を生き続ける人間性が必要だ。その人間性の強さとは、どういう時の自分か。器用な辛い自分か。不器用な楽な自分か。


愛は信じること、と。その信じる気の短い僕の信念を裏切られれば、その信じたこと自体は、この世ではどうなるか。この世の先ではどうなるか。僕はきっと嫌な思いに駆られるだろう。この世では。


英国の統一のような、性戯への規制を今の日本にしていけば、人間はその日本に住み易くなるか。人間は欲を所有している。さぁ、ここから個人様々だ。


人殺しが、図に乗っている。魔界の王は私だ。人殺しは、図に乗っている。魔界でこの人殺しを苦しめるのは私だ。―――――――


映画は所詮映画、……これが私の現実逃避だ。(笑)


〝心が冷たくなっている〟か。〝いじめられたら、いじめた奴と一緒に道連れで死ぬ…〟と。生まれた意味がないから、と。


キレイ言(ごと)では通らない世の中、いくら討論しても無駄なこと。


(電子メディア)…僕の中には何もない。これは出遅れたのか。(笑)、そこまで深く考えてない。〝考えられないのではない〟と、自殺を恐怖する。


子供が悪いのか、大人が悪いのか。どちらもお互い様。ただ、社会(これから生きていかなきゃならないベース)において、立場が高い(認められる)のは大人だ。それだけの経験をしてきた人だ。当然だ。だが、引いた時に、この延長していく生活の中で次に何度か馬鹿にされることが嫌なのだ(お互いに)。どちらかが引けば馬鹿にされて、図に乗られるのだ。そこで殺人が生まれる。殺人、結果は早い。またそこで殺人者は悪の対象に世間から見られる。


「不安」

子供を持つ事によって、この社会の歯車に乗ることが困難になる。しかし、寂しさはなくなり、新しい自分の分身の知識、知恵の誕生、進展に喜びを知る。幸せは紙一重だ。この世間では結果だけが早く出すぎる。それが否定しようのない事実だ。その心情が幸福であってほしい裏側に、肯定も否定もできない現実があることが、辛いところだ。


「わがまま」

僕のチューニング・ポイントがいい時に、君はチューニング・ポイントを悪くしないで。その時だけでもいい時間でいさせてはくれないか。本気でそう思う。


僕は幸せさ。親の愛情で育てられたから。本当に幸せさ。

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10代から20代に書いた詩(2) 天川裕司 @tenkawayuji

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