第7話 メルネちゃんと一緒に梅田ダンジョンに潜ることにした件について
メルネちゃんの神霊術は魔法とは異なる。
でも霊力を扱うので似ている。
そして狐火という神霊術を使う。
あとはホムラレンダンという炎をレンダンする神霊術だ。
俺と違って火属性なんだな。
メルネちゃんがビックダンゴムシを狐火で炙っている。
俺は水弾でビックダンゴムシを余裕で倒す。
なお配信は切っている。カメラはオンにしているが録画でメルネちゃんの顔にはボカシを入れている。
「うわ~~~セイヤさんって水魔法の扱いが上手いんですね」
「そうかなもっと上手い人とかいるだろ」
「そんなことないですよ~~~」
ああそうか、これが人の温もりってやつか。
でもあいては高校生ぐらいの年齢だ。
というか高校生なのか?
「メルネちゃんって高校生なの?」
「いえ中卒です今はバリバリ探索者一本でがんばろうかと」
おやまさかの中卒探索者か。
この時代そんなに珍しくない。
ただ配信はしないのかと聞くと、有名になると怖いらしい。
確かにそうかもしれない。
探索者でもやっていけるかもしれない。
ただソロはというとMP切れ問題があるらしい。
マジックポーションは劣化品なら5000円で買えるので、メルネちゃんは劣化品を大量に買い込んでいたとか。
でも劣化品は最大MPの十パーセントしかMPを回復できない。
低級マジックポーションですら二十五パーセント回復できるのに。
ただダークトロールに運悪く遭遇してしまい、狐火連打、ホムラレンダンを大量に使いまくり、倒せなかったらしい。
まだ使える神霊術があるとか光鳴城という味方の攻撃力を上げる効果があるとか。
俺に使ってもらったらこん棒の威力がかなり上がった。
「凄いなこれ」
「コンコン~~~!! これでセイヤさんの力を上げられますです~~~コンコンがんばってください!!」
なんだが凄く可愛いなこの娘。俺は決してロリコンではないが中卒のしかも16歳の女の子に欲情などしないからな。
だがもふもふ。もふりたいな。あのケモ耳をもふりたい。
でも我慢だ。ケモ耳だからってケモ耳少女だからと言ってもふっていいわけじゃないんだからな。
ビックダンゴムシは四階層のモンスターだ。
耐久力はかなりあるのだが、攻撃力は低いので倒すのは簡単だ。
だからなのかメルネちゃんでも倒せる。
俺の現在のレベルは12、スライムを狩りまくった結果だ。
メルネちゃんのレベルは6だ。
俺の半分だ。だからなのか魔力特化だしほかのステータスは低い。
「メルネちゃんの持っているスキルは何?」
「MP回復と魔力覚醒と器用貧乏です」
MP回復は戦闘時以外にMPが徐々に回復するスキルだ。
ただ気を付けないといけないのが戦闘時以外というのが味噌だ。
戦闘時はMPが回復しない。戦闘から退避しないとMPが回復しないのである。
なので微妙に使えないという評価だ。しかも三分毎に二回復という微妙な量だ。
魔力覚醒は名前負けなスキル。魔力の数値にプラス50するというスキル。
これだけ魔力が覚醒しているわけじゃない。
器用貧乏は反転まあまあ使えるスキル。
MPの使用量がかなり抑制される代わりに魔法や類似する術の魔法攻撃力が若干落ちるというもの。
MPが三分の二ぐらいになるかわりに魔法や類似する術の威力が95パーセントぐらいになる。
まあ5パーセント威力減る代わりにMPの使用量が三分の二になるのは大きい。
メルネちゃんはコンコン言っている。
「コンコン!! コンコンコンコン~~~!! 凄く疲れました~~」
「いやメルネちゃんは頑張っているほうだよ」
「ありがとうございますです!!!」
そうしてやっとのことで五階層に突入する。
ここはボス部屋があるという噂だ。
またもやゴブリン。
不味いダンジョンだ。
だが進んでいくとやっとのことでボス部屋だ。
ホブゴブリンが出現した。
水圧弾でダメージを与えた。
メルネちゃんは狐火でダメージを与えている。
光鳴城で俺の攻撃力が上がる。
こん棒を水でコーティングして水圧打で倒す。
こんなもんか? 意外とあっけなかったぞ?
ドロップ品はホブゴブリンの牙とこん棒とホブゴブリンメタルとかいう金属。
ゴブリンのホブは金属が何故かドロップすると聞いたが買取価格は高かった。
一万円である。
こん棒はボロボロで5000円、牙は3000円。
とまあ9000円を折半した。
まだまだ進むか。なお五階層ごとにワープ広場なるものが設定されている。
ここまで攻略したものはすぐにワープして戻ってこれる。
ただこれを悪用して強いパーティが例えば30階層まで攻略したらその人たちについていけば30階層から潜れるという裏技がある。
それ目的で攻略している人もいるぐらい。
ただいきなり深層に潜ると死ぬかもしれないのであまり奨励されていないこの方法は。
とまあ六階層に行くことになる。
まだまだいけるぞ。メルネちゃんと一緒なら百人力だ。
そんなこともありさらに進んでいくのであった。
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