第6話 ケモ耳狐耳娘をダンジョンで助けたら無茶苦茶バズッたんだが?

『ケモ耳狐耳少女がピンチ!!』

『これは助けないと!』

『助けられるのか相手はBランクモンスターダークトロールだぞ!?』

『セイヤさんファイト!!』

『これは神展開』

『やるぞやるぞ!! やるぞ!!!』


 同接数が一気に増える。


 まさかの1万越え、今のところ3万まで増えた。


 俺は水球を発射した。


 さらに水を圧縮する。

 水圧弾だ。


 ハチの巣になれ!!!


「グフグフ!???」


 ダークトロールにはなかなかの攻撃が通っている。


「こっちに来て」


「ふにゃぁあなたは?? 助けに来てくれたのですか?」


「俺の後ろのほうにいて、名前は?」


「姫島メルネ」


「メルネちゃんかさああいつを倒すよ」


「私も戦えるんですけどMPが切れちゃって神霊術が使えるんですけど」


「神霊術か魔法と似た術らしいがMPが切れたのか仕方ないな」


「でも徐々に回復しますMP」


「MP回復のスキルを持っているんだね」


「はいです!」


 ダークトロールがこん棒を振り上げた。

 回避する。


 そのまま俺もこん棒で殴りつける。


 何度も連打する。


 破壊力を増す。さらにこん棒に水をコーティングする。


 そのまま水圧を上げて殴る。


「グワア!??」


「どうだ格下の探索配信者に殴られる気分は? どうだ?」


 俺はいつもよりハイになっていた。


 そしてダークトロールを殴りまくる。


 そして水を針のようにして放った。


「ギャアアアアア!!!」


 倒せた。


『すげえよセイヤ』

『人間超えてるよあんた』

『メルネちゃんのピンチを脱出』

『現在同接30万ほど』

『凄いよ凄いよ!!』


 俺のチャンネル登録者数が一気に増えた。

 現在10万人ぐらいだ。


 三人に一人は登録してくれたようだ。


「ありがとうです」


「セイヤだ」


「メルネです」


 というわけで今日はもうダンジョンを出ることにした。


 MP切れにならないようにとがんばってと別れた。


 だが連絡先だけと交換した。


 なおメルネちゃんはまだ16歳らしい。

 でも現在15歳から探索者免許を取れるから新米だったらしい。


 なぜか連絡先を交換してしまった。もちろんその時はカメラを止めていたが。


 だがそんな彼女から連絡が来たのは次の日だった。


≪パーティを組んでくださいです≫


 なんだろう? いきなり順序を飛ばしてないか?


 メルネちゃんはケモ耳狐娘だが日本人だ。


 そんなこともあり断り切れなくて、今日梅田ダンジョンの前で待ち合わせだ。


 どうしようかな? そこまで俺も強くないんだが。


 メルネちゃんはそこにいた。


「待ってました~ですコンコンセイヤさんは強いのですか~?」


「コンコン??」


「ああ口癖です~~~コンコン狐少女だからです~~」


 とまあ不思議ちゃんたっぷりの獣人だからかそんなメルネちゃんは基本的に神霊術を使い敵を倒す魔法使いタイプの戦闘スタイルらしい。

 だがナイフぐらい持たないと危ないよと伝えたらお金がないらしい。


 ダンジョンマートに売ってるナイフでも一番安いのでも5万はする。


 そんなこともあり一緒にお金を稼ぐことに。

 ダンジョンでの獲得素材は折半だ。


 そうして一緒に梅田ダンジョンに突入するのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る