歪んだ月影

歪んだ月影

赤い頬　雪の素肌に　鈴の声　長い黒髪　風に揺れてた

その瞳　空を映した　海の色　夢や希望で　嗚呼綺麗だね

君の名を　只知りたくて　帰り道　後ろ姿を　追いかけた僕

窓際の　君の横顔　照らす陽と　路上に長く　伸びる影法師

胸の奥　初めて知った　恋心　君が遠くて　手は届かずに

あの日から　僕の世界は　色づいて　見るもの全てが　奇跡に思えた

君の影　踏まずに歩く　夕暮れは　無言のままに　交わすおしゃべり

物思い　耽りため息　何思う　君は黄昏　僕は誰そ彼

ふと気付く　君の瞳が　映す人　それが自分じゃ　無いってことを

水鏡　僕の心を　映してる　ぽちゃんと落ちた　僕の優しさ

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水紋が　浮かんだ月を　歪めてる　ぽっかり空いた　僕の心は

見慣れた道　君の細い手　掴む人　それは夢では　無く現実で

一思い　トドメ刺された　この想い　君は笑って　僕は惨めで

それは誰　隣を歩く　人影は　くすぐり合う様に　弾むおしゃべり

その日から　僕の世界は　色褪せて　見るもの全てが　悲劇に思えた

胸の裡　初めて散った　恋心　君は遠くて　もう届かない

影法師　君への想い　隠す雲　路上に響く　足音ふたつ

君の首　細さを知った　夜の道　姿隠して　駆け出した僕

その瞳　白く濁った　終の色　夢や希望が　嗚呼消えていく

頬を赤　つたい白肌　汚してた　黒い孤影が　風に揺れてる