神の箱庭〜廻る階層と世界

この作品を紹介するのは、とても困難を
要するだろうと思っていた。
しかしながら、恰も絵画の様な世界の中で
繰り広げられる様々な出来事について、
より多くの人々の目に触れ、そして多角的思考が為されるのを願ってやまない。

序盤から、多くの謎に満ちている。

幾つかのコロニーに分け隔たれた世界。
政治経済、知的レベル、食糧、自由…。
コロニーによっては全く異なる。
 そこは世界樹の如く中心から分割し
更に階層を持って、放射線状に存在する。
住む者たちは、勿論、コロニーによって
全く違った世界を築き、互いに干渉する
事はまず有り得ない。…だが。

それが単なる興味であったとしても。
或いは、生死の必要に迫られたとしても。


真実を識るのは、神 の視点のみ。

まるで、ヒエロニムス・ボスの描いた
『七つの大罪と四終』の如く。

人々にとっての 楽園 とは。

あなた は、この物語に何を観るのか。

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