航空自衛隊、基地警備隊の実力

曇空 鈍縒

基地警備隊

 基地警備隊とは、航空自衛隊において基地警備を担当する部隊であり、海上自衛隊における陸警隊に当たる組織です。


 テロリストや特殊部隊による襲撃から基地を守ると同時に、基地内の規律を守る憲兵のような役割も持っています。


 主な武装は64式小銃という自衛隊の旧式小銃ですが、最近は陸上自衛隊の主力小銃である89式も多少は配備されているようです。


 他にも、9ミリ拳銃や9ミリ機関拳銃、軽機関銃などが配備されており、個人の武装については、小銃を除いて陸上自衛隊と大きな差はありません。


 服装は航空自衛隊が採用している灰色の迷彩服で、これにはデジタル迷彩という細かな四角い点で構成された柄が採用されています。


 陸海空自衛隊の中で、最も早くこの迷彩パターンを取り入れたのは航空自衛隊です。過去には米軍から借りた砂漠迷彩で訓練を行っていたこともあるそうです。


 服装について言えば、新しい物を率先して取り入れる最先端の部隊と言えるでしょう。


 ですが配備されている武器の大半は旧式で、最近導入された装甲車も、重機関銃の弾幕を受ければ容易に撃破されてしまう程度の防御力しかなく、本当に基地が襲撃を受けた時に戦えるのかという疑問を呈されることも少なくありません。


 実際、陸上自衛隊との模擬戦では、わずか20〜30分程度で基地を制圧されたという話もあります。


 装備の状況が基地警備隊と似ている海上自衛隊の陸警隊については、元海上自衛官が実際にあっけなく制圧されてしまったという証言をしていますので、基地警備隊についても似たような状況だと思われます。


 M4カービンなどの、外国軍が採用している最新鋭の小銃を持った写真や、自衛隊の新型小銃である20小銃を調達するのではないかという噂もあったりしますが、真偽は不明です。


 装備の性能は、隊員の努力ではどうにもならないので、早急に解決するべき課題と言えるでしょう。


 基地警備が失敗して失われるのは、億単位の戦闘機や航空機と防空装備、それに隊員たちの命です。


 せめて陸上自衛隊が到着するまでは持ち堪えられるような装備と練度は必要だと、私は思います。


 余談ですが、自衛隊の基地や駐屯地を警備する部隊で、実弾が配備されているのは弾薬庫を警備している隊員だけです。そのため、もし襲撃を受けたら隊員は弾薬庫まで走って行って鍵を開け、実弾を受け取ります。


 それと基地警備隊の人数ですが、調べてもはっきりした情報は出てこなかったのですが、基地警備教導隊という基地警備隊の教育部隊(百里基地に駐屯しており、ここの警備を担当しているものと思われる)が40人程度で構成されているので、大規模な基地では40人(小隊)、小規模な基地では10人(分隊)程度になるのではないかと思います。




 64式小銃については、こちらの作品に書いています。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330668008351324/episodes/16817330668010072885


 

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