第133話五日間の休み
さて、急な五日間の休みを得た僕たちだったが今日は来客が来ていた。
レクスとローゼである。用件は亜人の聖地に行っている間レクスを定期的に王城に送るということだった。
移動魔法が使えるため全然良いのだが、何故今お願いをしに来たのかが疑問である。
それを聞いてみると「婚約しても油断はできませんから」と言っていた。
レクスは若干呆れたような顔をしておりマイは尊敬の眼差しで見ていた。
ローゼさんがまたマイに何か変なことを教えないか不安である。
結果的に全て良い方向に進んでいるから文句を言うことはできないけど・・・・・・
それ以前に時期王妃に文句はダメか。あまりにも会うものだから忘れてしまう。気を付けよう。
五日間で変わった事といえばこれくらいで出発の日を迎えたのだった。
◆
レクスとローゼはレクスの自室へと帰ってきていた。
「なあ、何故あんなに警戒しているんだ?」
「別にあなたを信用できないわけではないわよ。ただ・・・・・・」
「ただ?」
「最近、特に護衛がカイさんになってから私との時間が減っていってるでしょ?だから心配なの」
レクスにもその自覚があったため何も言えない。
何せ専用の護衛が出来たことで行動範囲が格段と大きくなったのだ。
それまでは一度の外出でも警備軍の優秀な者数人に話ついてきてもらう必要があった。
だからこそ暇があればローゼとの時間を大切にしていた。
それは過剰と言って良いほどで今は普通になっているだけである。
ローゼもそれがわかっているため文句を言うことはあまりないが、その頃の充実感を忘れられないのだ。
「今日から出発の日までの時間で手をうつわ」
どうやらこちらも一緒に過ごすことが決定したようである。
◆
ノインはリーセスとレイが家を出たのを見計らって自宅に帰ってきていた。
いつの間にか周りがリア充ばかりになっていたノインだが全くその事を気にしていなかった。
今日は家でだらだらとすることにしたらしい。
何せ平日なため遊ぶ友人もいなかったのだ。
しばらくの間だらだらとしていたがどうしても暇に感じてしまう。
損なとき職場体験の時に言われた言葉を思い出した。
「暇なときはまた来て手伝ってくれ。さすがに給料は払えないけどご飯奢るよ」
ノインはそこで暇を潰すことにした。
結果またこき使われるのだった。
だが奢って貰ったご飯は美味しかったらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます