第101話創造神 2
「さ、本題に戻るぞ。まず蘇生の魔法は人、いやこの世界の者すべてが使えてはいけないんだ。それを使った、そうなると相応の罰を受けてもらわなければならない」
相応の罰か・・・・・・
もしかしてあの寝込んだのって。
「その通り。軽い忠告だ。ちなみにそれをやったのは僕じゃないんだけど・・・・・・それは置いといて君に罰を受けてもらわなければならない」
罰か・・・・・・
どれほどのものなのかな・・・・・・
「僕としては無罪放免にしても良いんだけど後でめんどくさい奴らからお叱りを受けるからな。だから三つ選択肢をやる。一つ目、一番大切なものを失う。二つ目、魔法の効果をなかったことにしてこのまま死ぬ。三つ目、使命を受け生き返る。どうする?」
答えは一つしかなかった。
「三つ目にします」
心を読めるのは分かっているがあえて口に出して答える。
「まあ、そうするだろうな。そこまでの覚悟を見せてくれたからちょっと軽めにしてあげよう。使命はあのドラゴンを倒すことだ」
使命がなくてもやろうとしていたことだ。
本当に軽めにしてくれたのかもしれない。
と言っても難しいことには変わりないけど。
「・・・・・・・・・あ!そうだった。えっと・・・ソラって名前になったんだっけ。ありがとな、あいつの願いを聞いてそれを果たそうとしてくれて」
急に感謝され少し戸惑う。
「お礼ついでにあのドラゴンの弱点を教えてやろう。ちょうど良い攻撃だ。悪いがここまでしか言えない」
そこまで言われた途端体に浮遊感を感じる。
「時間のようだな。君のこれからの活躍を祈ってもう一つ助言してやろう。君のその目は死神の目だけじゃない」
こうして浮遊感が強くなり意識が現実へと戻っていった。
「さて、こんなもんかな。彼はあいつに一矢報いる可能性がある。頑張って倒すまではいかなくても追い払ってくれたらありがたいんだけど・・・・・・あのドラゴン相手に苦戦してたらキツいかもしれんな・・・・・・」
カイがいなくなった空間に創造神の独り言が響いていた。
次に意識が戻るとしっかり生き返っていた。
相当飛ばされたらしく周りには見覚えのない風景が広がっていた。
草原にいたはずが周りは森である。
服はボロボロだが体は問題ない。
創造神の最後の言葉が気になるが今はあのドラゴンだ。
ちょうど良い攻撃とはどういうことなのか。
ボロボロの服をインベントリにあった服に着替えながら少し考えてみる。
しかし、答えは出てこなかったが、着替え終わったため急いで瞬間移動で戻るのだった。
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