Vol.3

俺とFMAKとじすさんと熱波と

~完結編~

作:俺



※この作品は18歳未満はプレー禁止です。

暴力的・同性愛・性的な表現・倫理観に嫌悪感を与える描写があります。

また作品内で行われている犯罪行為を現実で行うと、

刑法などで処罰される可能性があります。





~前回までのあらすじ~

アンディーメンテ制作のゲーム【アールエス】をやりすぎて死んでしまった友人・

木岡史明。

俺はカタキをうつために、死んだ友人の名前FMAKを名乗りジスカルドに接触し、

復讐の機会をうかがっていた。

THE SPA西新井のサウナ室にジスカルドをはじめとするアンディーメンテの友人を呼び出し、彼らの前でジスカルドを殺そうとするが、

俺は彼らと触れ合う中で芽生えてしまった友情に苦悩する。

俺は本当にジスカルドを殺したいのか?

しかし俺はジスカルドを殺して、史明のカタキをうたなければ、先へ進めない……。

史明が死んだ、あの日に止まってしまった時計の、その先へ……。

俺はプロ熱波師・重本大輔氏を人質にとり、ジスカルドに言う。

「この場でルピアライブをやってください」と。

サウナという極限状態でルピアライブをやらせことでジスカルドを殺す。

それは史明が見たくて、見られなかったものだった。

ルシファー最後の、ルピアライブが幕を開こうとしていた……。




登場人物

俺……主人公

木岡史明……故人、俺の友人

ジスカルド……アンディーメンテ首謀者、史明をアールエスで殺したことで俺の復讐の相手となる

はなまめ……俺の友人

緑のエメラルド……俺の友人

つね……俺の友人

Vene……俺の友人

Kuros……俺の友人

藤本……俺の友人


重本大輔……プロ熱波師

肉男、まめちよ、黒河内、大森、海賊王……熱波師


※前回までに登場した設定の、小崎ウィルス、アケローンなどのSF的な設定は、

まったく意味がない設定だったことが発覚したため、無かったことになりました。









サウナ室の中。

裸の男達が、固唾を飲んで、情勢を見守っていた。

「ルピアライブを……ここで、やるだって……!?」

じすさんが絞り出すように言う。


「そうです、史明が死ぬ前に言っていましたよ、

次にルピアがライブするときは絶対観に行くって。

その夢は叶わなかった、だから今、じすさん、史明のためにルピアライブを全力でやってください。

全力でやって熱中症あるいは脱水症状で死んで下さい、それが史明へのたむけだ」


じすさんは滴り落ちる汗をぬぐう。

突然だが、俺は、この文章を書いている日の前日に、

さぷちゃんと二人で上野の一件め酒場で飲んでいた時に、

さぷちゃんが昔に魔法王国という設定のカフェに行ったという話を聞いて、

そういえば俺はじすさんとつねくんと、秋葉原のふみっこ学園というマッサージ屋に行ったことを思い出していた……。



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あれは10年以上前になるだろうか。

当時俺は、じすさんを殺すために広島から東京に上京し一人暮らしを始めた頃だっただろうか。

毎週のようにじすさんを殺すために呼び出し、カレー屋やお好み焼き屋を巡っていた頃の話だ。

その日も、俺は肛門にナイフを忍ばせて、じすさんとつねくんと遊んでいた。

もう誰が言い出したのか思い出せないが、三人のうちの誰かが、

ふみっこ学園といういかがわしくないマッサージ屋があると言い出し(状況的につねくんが最有力だ)、興味本位で行くことになった。

じすさんを殺す場所は、そういう変な場所でも悪くない……。

そう思った。

俺の記憶では雑居ビルの3階とかにあったような気がする。

店の中に入ると、受付でマッサージのコースなどを聞かれた気がするが、

はっきりと覚えているのは、「どの教室が希望か」ということだった。

つまり設定としては、女子高生のマッサージ師が、学校のいろんな部屋で、足で踏んでマッサージしてくれるということだ。

保健室、体育館、音楽室……

俺の記憶ではつねくんが音楽室だったような気がする。

そして女子高生という設定の女の子が部屋に入って来て(客である俺は「先生」という設定で)、足で踏まれてマッサージをしてもらった。

30分のコースをみんなそれぞれ別の部屋でやってもらったが、

つねくんが最後の方で苦痛で叫んでいたような記憶がある。

俺としてはなかなか楽しかったので、その日はじすさんを殺すのをあきらめて、

帰路に就いた。

そして今に至る。




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「FMAKさん……わかりづらいから今後はエフエムエーケーさんと呼ぼう。

エフエムエーケーさん、そんな事をして、本物の史明くんが喜ぶのか!!!?」

突然、Veneさんが叫ぶ。この小説はじまって初めてのセリフだった。


じすさんの命がかかっているし、すでに長時間サウナに入っている自分たちの命もそろそろ危険になって来たところだ、焦りも汗と一緒に出てきたのだろう。

「Veneさん、黙っていてくださいよ。あんまり俺をイライラさせると重本さんが死にますよ?」

俺は重本さんの背中に突き付けたナイフの切っ先を、数ミリ、重本さんに突き刺した。

「うっ……!」

重本さんの顔が苦痛に歪む。

「重本さん!!!?くそー、エフエムエーケーさん、卑怯だぞ!!!!」

Veneさんが再び声を荒げる。

「Veneさん、あなたはいつも、すぐに熱くなりますね。あの夜もそうだった……」

「!!!?」

Veneさんがしまった、という表情をした。

「あの夜は俺も熱かったですよ、Veneさん。これ以上俺に何も言ってほしくなかったら黙っていたほうがいい」

「……くそっ!」

Veneさんは苦虫をかみつぶしたような顔をして、それ以上声を出そうとはしなかった。

「さあ、じすさん……ほかのみんなも分かってくれたようだ。ルピアライブを、始めましょうか」

俺はじすさんの目を見て言う。

「……わかった。やればいいんだろう、でも他の人たちは関係ない、全員、サウナ室の外に出てもらっていいかい?」

「駄目ですよ、重本さんだけじゃない、ほかの皆さんも人質なんですよ、じすさん。

でも、俺にとっても友人だった彼らを巻きぞえにするのはやっぱり後味が悪いですね…そうだな、1曲終わるごとに、1人ずつ解放しましょう。やる気が出ましたか?」

じすさんの表情が曇る。

この部屋には、俺とじすさん以外に、

はなまめさん、

小崎さん、

つねくん、

Veneさん、

Kurosくん、

藤本さん、

重本さん、

肉男さん、

まめちよさん、

黒河内さん、

大森さん、

海賊王、

の12人が居た。

12曲……これまでじすさんがやってきたルピアライブは、7曲~9曲程度のセットだった。

これまで以上の曲数を、すでにサウナに一時間近く入って消耗した状態で、やる。

じすさんにとっては未知の領域だったろう。

でも、じすさんには、やらない、という選択肢は無かった。

重本さんが死ぬのを覚悟して、全員でとびかかって俺を拘束するという手もあっただろう、でも、10年以上、友人として過ごしてきた俺には、じすさんは、彼らはそんな手段はとれないことを知っていた。


「あんたたち、優しすぎるんだよ…」

俺は誰にも聞こえないくらいの声でつぶやく。


「……分かった。やろう、でもどうやってライブをすればいい?ここにはオケの入った僕のiPhoneもない」

「もちろん、アカペラですよ、じすさん。やる曲はじすさんにお任せしますよ。史明のために最高のルピアライブをやってください」

「……分かった」

じすさんが、サウナ室の最上段、通称勇者の段から、一歩一歩、おりてくる。

そして、いつもは熱波師が位置取る、サウナ室の最前の中央に立った。

「エフエムエーケくん、約束してくれ、僕は死んでもいい、けど、1曲歌い終わったら一人解放するんだね?」

「俺は約束は守る男ですよ、じすさん。

俺がやると言ってやれなかったのは去年コロナにかかって出演できなかったライブくらいですよ」

「その言葉、友達として、信じるよ」

俺は何も言わず頷く。

じすさんが、ルシファーに変わる。

そこには存在しないマイクを、手に取ったように見えた。

そして、最初の一曲目を、歌い出そうとした、その刹那。


「ちょっと待った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「何奴!!!!!??」


突如、サウナ室のドアを開けて、入って来た男が、二人。

「サウナでライブやるって!!!!?そんなの黙ってられるかよ!!!!俺達も混ぜろや!!!!!!!」

二人とも、サングラスをしていた。

その手に持った、キーボードと、ミニドラムセット。

俺ははっきりとその二人を覚えていた。

そして、サウナ室の中にいた、全員が彼らを知っていた。

「あなたたちは………カズソウル!!!!!!?タックンジョー!!!!!??」


銭湯ミュージシャンとして活動している、二人組ユニットの、

カズソウル&タックンジョー。

俺達は何度も彼らのライブをサウナ内で、露天風呂で見た。

満点の星空の下で、みんなで合唱した「見上げてごらん夜の星を」は、

忘れられない思い出だ。

「話は聞かせてもらったぜ!!!!!!!いまその人質になってる重本さんが解放されるにはナイスなライブしないとダメなんだろ!!!!!?

なら俺達がやってやるよ!!!!!!」

キーボードのカズソウルがシャウトする。

「でもカズソウルさん、タックンジョーさん、無関係のあなたたちを巻き込むわけには!!?」

じすさんが叫ぶ。

「正直、あんたたちが何者で、どんな因縁があってこんなことになってるかは知らねえよ……。

でも、10年くらい前に、このTHE SPA西新井でライブしたときに、あんたたちが居たことは、なんとなく覚えてるよ。

それだけで十分だろ!!!!?男にこれ以上言葉は必要ねえだろ!!!!!!」

カズソウルも熱く叫ぶ。

「カズソウル……ありがとうございます……タックンジョーも、よろしくお願いします」

じすさんはカズソウルとタックンジョーと握手する。

じすさんが俺の方を見る。

「エフエムエーケー君、参加者が二人増えてしまったけど、やってやろうじゃないか。カズソウルとタックンジョーが増えた分、14曲やれば全員を解放してくれるんだね?」

「カズソウルとタックンジョーの参加は俺も予想外でしたが、もちろん約束しますよ。これは禊だ、じすさん、あなたがやり切れれば、俺は西新井駅前の交番にこのまま自首します」


じすさんが頷く。

そしてじすさんはカズソウルとタックンジョーと目配せをした。

ライブハウスと化したサウナ室に、静寂が訪れる。

静寂。じすさんは目を瞑っている。

そして、目を開けた。

タックンジョーのドラムカウントとともに、1曲目が、始まった。


「いい夢が見れるように、おまじないをしよう!!!!!

明日いいことが起きるように、おまじないをしよう!!!!!」


じすさんがシャウトする。

1曲目は、まさかの「教祖まゆみ様誕生」だ!!!!!

俺は嫌が応にもテンションが上がってしまう。

この曲は、これまでのルピアライブでは演奏したことのない楽曲だ。それをこの土壇場でやってくるなんて!!!

観客席を見ると、Veneさんもテンションが爆上げで、拳を上げて楽しんでいた。


「Doctor said it.DO you wanna see it?

Yes orno!!!????Really Yes or no!!!!????」

サビの部分を全員で叫ぶ。

ライブハウスの中に居る人間の心が、ひとつになるのを感じた。

おい、史明、見てるか?

お前が見たかったルピアライブが、ここにあるんだぞ……。

楽曲が終わりに近づいてくる。

じすさんは股間のMAZZINを振り回し歌いながら踊る。

そして、教祖まゆみ様誕生を、歌い終えた……。

1曲目が終わった時点で、じすさんだけじゃない、俺も、観客も、

全員汗だくになっていた。

じすさんはシャウトを連発したせいか、呼吸を乱している。

「ハァハァ……エフエムエーケーくん、1曲終わったぞ、これで一人解放してくれるんだろ?」

「ハァハァ……じすさん、もちろんです。そうですね、1人目は…海賊王にしましょう。海賊王さん、出ていいですよ」

熱波師の一人、大学時代は飲みサークルの主催者でブイブイいわせていた海賊王を指名する。

海賊王も全身から汗を流していた。

「ハアハア……わかりました、重本さん、絶対にまた後で会いましょうね」

海賊王はそう言い、サウナ室から退出して行った。

残り13曲……。


そう思った時だった。

海賊王と入れ替わりで、人が入って来た。

おじいちゃんに差し掛かろうとしているだろうその男性は、足ではなく鍛え上げられた両腕で移動し、サウナ室の最前列に座る。


「熱波サークルのみんなが久しぶりに集まって何をやってるかと思ったら、面白そうなことしてるじゃないの。俺も混ぜろや!!!!!!」


俺は、俺達は、その男性を知っていた。


「あなたは……村上さん!!!!!!!?????」


我々アンディーメンテファンがTHE SPA西新井のサウナに入り浸るようになった頃から、毎週のようにサウナ室で会っていたおじいちゃん、それが村上さんだった。

我々に「熱波サークル」という名前をつけ、熱波サークルの顧問として我々を指導してくれていた方だ。


「村上さん、お久しぶりですね…」

俺は重本さんにナイフをつきつけた状態で、村上さんに挨拶する。

「木村さんだったっけ?重本さんにそんなもの突き付けて、穏やかじゃないねえ」

「木岡ですよ!!!!でも厳密にいうと俺は木岡ですらなかったんですが……」

この俺の名前を忘れるという一連の流れはお決まりの流れだった。

村上さんは、つねくんに「水風呂」、小崎さんに「マレーシア」、ポーンさんに「ぽんちゃん」などあだ名をつけて俺達をかわいがってくれた。

「村上さん、分かっているんですか?この場に参加するということは、あなたも死ぬかも知れないんですよ?」

「俺を甘く見てもらっちゃ困るよ、何年、毎日のようにここに通ってるんだと思ってるんだ?」


THE SPA西新井は、その建物の5階に入っているジムの会員も、無料で利用できる。村上さんはジムの会員で、毎日のようにサウナで鍛えていたのだ。


「分かりました、村上さんも人質になってもらいましょう。じすさん、海賊王が出て、村上さんが入ったので、あと14曲のままです、いいですね」


じすさんの目には疲労困憊の色が濃く表れていた。

しかし、その瞳の奥には闘志の炎も燃え盛っていた。

「エフエムエーケーくん、村上さんが来てくれたんだ。僕もこんなライブ序盤でヘバってるわけにはいかない!!!」

じすさんが叫ぶ。

そして2曲目が始まる。

2曲目はHeart Bomだった!!!!!

この曲はかつて1回だけライブで披露されたことがある楽曲だが、レア曲だ。

俺もVeneさんもテンションがさらに上がる。

Heart Bomが終わり、熱波師の大森さんがサウナ室から解放された。

そのまま続け様に、3曲目の地球のHに突入する!!!!

俺達は拳を振り上げ、音にその身をゆだねた。

曲が終わり、熱波師の黒河内さんが解放される。


3曲が終わり、じすさんはすでに死にそうな顔になっていた。


「じすさん、辛いですか?でもあなたに殺された史明は、もっと辛かったでしょうね…」

「エフエムエーケーくん、大好きなサウナでライブが出来るんだ、心地いいよ」

「フン、強がりもいつまで続きますかね?」


4曲目は、なんと「しすみんの歌」っただ!!!!

予想外の選曲に、俺は驚きを隠せなかった。

カズソウルとタックンジョーの演奏も、これまで以上に熱演だった。

そして熱波師のまめちよさんがサウナ室から出ていく。





……俺は、熱が高まっていくライブハウスの中で、ふと冷静になってしまっていた。

熱狂のルピアライブが、目の前で行われている。

史明が生前に、観たいと言っていた、ルピアライブ。

……史明よ……

俺は……

俺は本当に……

じすさんを殺したいのか……?

目の前のじすさんは、命をかけてルピアライブをやっている。

その姿は鬼気迫るものだった。

じすさん……

ルシファー。




じすさんは、昔、香川県で高専の友達たちとヤマハティーンズフェスティバルに出た話をMCでしている。

ソーセージを客席に投げたらライブの後半で返って来た話に差し掛かろうとしていた、その時、


「ちょっと待った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「何奴!!???」


再び、サウナ室の扉が開かれた。

そこに居たのは、80歳近いだろうか?白い髭を顔中に生やした、ショーンコネリー似のイケオジだった。

その場に居た、全員がその男性が誰なのか分からなかった。

そう、俺意外には。

俺には、記憶がある。

20年前の………


「あなたは……邦雄さん!!!!!?史明のお父さんの!!!!?」


「久しぶりだね。少年だった君が、大人になって……でも間に合ってよかったよ、

噂で君がとんでもないことをしようとしていると聞いてね」


「間に合ったというのは……?」


サウナ室のドアの前に、邦雄さんは立っていた。 

そして、いったん外に出て、再びサウナ室に入って来た。

痩せた、病院服を着た、男に肩を貸して入ってくる。


その男……忘れるわけがない。


「お前……史明!!!!!?」


あの日、死んだはずの史明が、18年近く経った今、こうしてそこに立っていた。

「久しぶりだね、長い眠りから目覚めたばかりらしくて、体がいうことを聞いてくれない」


史明は、立っているのもやっとという風体で、辛そうな表情を浮かべた。

「史明は、あの時死んでいなかったんだ……仮死状態になっていたんだ。

それから18年、ずっと病院で寝ていた……それが突然、今朝、目覚めたんだ。奇跡だった」

邦雄さんが言う。


「お前がじすさんを殺そうと計画していることを聞いて、急いで飛行機で飛んできたんだ。間に合って良かった……、

そしてはじめまして、じすさん、木岡史明です」


全裸のじすさんと史明の初対面だった。


「きみが……本物の、史明くん……!?

アールエスをやりすぎて死んだという話だったけれど…」


「確かに、あの夏、俺はアールエスをひたすらやりこんでいました。

kaayaさんがニコニコ動画にアップしていた、アールエスゆという一連の動画がすさまじい完成度で、俺はkaayaさんみたいにアールエスを極めたいと思っていた……

アールエスにおいてはレベル上限解放は諸刃の剣でした、こちらのレベルに応じて無尽蔵にあがっていく敵のHPに対応するために、レベル上限は解放しないまま、むりやりレベルをアイテムで上げる必要があった……

それがみなさんご存じ、鬼ヶ島マラソンです。列なりの思い出というレベルを上げ下げできるアイテムは鬼ヶ島での入手率が高い。

俺はあの日、一週間寝ずにひたすら鬼ヶ島マラソンをしていました……

当時、ゾンビ亜衣というわけわからんテクニックがあって、アールエスのバージョンアップでその強さが下方修正されてしまったので、

バージョンを上げずに古いバージョンでひたすら亜衣のレベルを上げてHPを増やしていました……豪傑達の黄昏をクリアするために……

俺が覚えているのはそこまでです。気づいたら18年経ち、今、ここにいます」


史明はしゃべるのも辛そうに息を切らしている。

そして史明は俺の方を見やる。


「俺は生きていたんだ、じすさんを殺す必要も無くなった、そうだろ!?」


俺は。

重本さんの背中に押し当てていたナイフを、サウナ室の床に落とす。

そして、その場に崩れ落ちてしまった。

そうか……史明は生きていたのか……

そうか、ということは……

俺はじすさんを殺さなくても、いいんだ……

突然、いろいろな感情が入り交じり、

気付くと、俺の両の眼からは、サウナの汗とは違う液体が流れ落ちていた。

じすさんが、俺の方に歩み寄ってくる。

そして、

右手を差し出してきた。


「エフエムエーケーくん。君がしたことは、無かったことには出来ない……

でも、君がエフエムエーケーとしてではなく、本当の君として……

今、もう一度、出会えたとしたら……

エフエムエーケーは死んで、本当の君と、はじめましての握手をしよう。

はじめまして」


俺はじすさんを見る。

俺は涙を流しながら、笑ってしまった。

俺は右手を差し出す。


「じすさん……はじめまして。俺の名前は…………XXXXです……」


じすさんが笑って俺の手を握る。

「XXXXくん、よろしく!!!」

じすさんが笑顔になる。

そして、それまで静かに動向を見守っていた、はなまめさん達が、いっせいに俺の方に来る。

「XXXXくん、よかったな!史明くんが生きていて!」

「はい……本当に……うれしいです!」

はなまめさん、小崎さん、つねくん、Veneさん、Kurosくん、藤本さんと順に握手をし、裸で抱き合う。

俺達はようやく、本当の友達になれたんだ……!!!!!!!


そして俺は、史明の方に向かって歩を進める。

史明。

俺も史明も、35歳になってしまった。

俺達の時計は、18歳のときに止まってしまっていた。

その時計が。今、再び、動き始めた。

俺と史明は、抱き合う。

俺も、史明も、溢れる涙を堪えきれなかった。

「良かった…史明が生きていて、本当によかった……」

パチ、パチ、パチ。

サウナ室に居る、1人、また1人と、拍手が始まる。

最後には全員が、史明の帰還を、俺達の再会を祝福してくれていた。

一度は解放された、海賊王、まめちよさん、大森さんもサウナ室の中に戻ってくる。

「木岡さん、あっ木岡さんじゃなかったんですよね、XXXXさん、ビックリするからやめてくださいよ!!!!」

まめちよさんが笑顔で言ってきた。

「本当にすみませんでした……」

重本さんも笑顔になっていた。

「XXXXさんが俺を人質にとったときは驚きましたけど、さんがそんなことする人

じゃないって信じていましたからね!!

もう当店でこういうことするのは止めて下さいね!!!!」

「重本さん、本当にすみませんでした!!!!」

温かい空気がサウナ室を包んだ。


俺達を見て、じすさんが叫ぶ。


「さあ、本物の史明くんが来てくれたんだ!!!

ここからルピアライブ、再開するぞ!!!!!!!!!!」


「ウォーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」


俺達は拳をつきあげる。

史明も、初めてのルピアライブがサウナでびっくりしているみたいだったが、

あれだけ見たかったルピアライブを、ようやく体験することが出来るんだ。

じすさんは、カズソウルとタックンジョーと目配せをする。


「次の曲、聴いてくれ!!!!!!!!一緒にジャンプしようぜ!!!!!!!!」

「ウォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


次の曲は、体力の限界までジャンプする、SFだった!!!!!!!!!!

俺達はルシファーの歌唱にあわせて、ジャンプする。

どこまでも高く。

星に手を伸ばしたら届きそうなくらい、高く。

いける……いけるんだ!!!!!

俺達は、どこまでも行けるんだ!!!!!!!!!!


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翌朝、サウナ室内で、20人近い男性が遺体で発見された。

死因は、長時間、サウナ内に入っていた脱水症状と熱中症によるものだった。

警察は、【熱波サークル】と名乗るカルト教団による、

集団自決とみて捜査を打ち切った。

しかし、サウナ室の中で冷たくなっていた全員の顔には、

どこか、やり切ったという満足げな笑顔があったという……。

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……

1年後…

2年後…

3年後…

5年後…

10年後…


15年後…

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【エピローグ】




2053年。

あれから、20年の時が流れた。

【カルト教団サウナ室集団心中事件】と報道されたその事件はマスコミの過剰な報道によって、アンディーメンテをふくむフリーゲームサークルは世間から徹底的にバッシングされた。

当時は、フリーゲームファンと名乗ることすら許されないような風潮があったらしい。

そんな中、ステッパーズストップのポーンさんをはじめとする、

じすさんの支援者だった人たちが、

じすさんの、アンディーメンテの、

フリーゲームの尊厳を取り戻そうと活動したそうだ。

ポーンさん達の活動が実を結び、徐々に、

アンディーメンテはカルト教団などではなく、

健全なフリーゲームサークルであったということが世間に理解され始め、

年月を経た今、アンディーメンテが残したゲーム作品、音楽作品に触れて、

新たにファンになった人もたくさん居る。


午前8時、平和島駅。

駅前に集まる、大勢の人たち。

事前に参加を表明していた人たちの名前を書いた名簿には、100人以上のハンドルネームが並ぶ。


今日は、PIP∞(インフィニティ)開催の日だった。


私たち、新しい世代のアンディーメンテファンが、自分たちで企画して、開催するイベントの日だった。


私の名前は、小崎 緑。


あの日、サウナの中で逝ってしまった、小崎大輔の、娘。

お父さんたちが心中するわけなんかないと、分かっていた。

あの事故は、熱波中に起きた、悲しい事故。

そうお母さんに聞かされて、育った。

赤ん坊のころにお父さんは死んだかから、お父さんの記憶はほとんどないけど、

写真や動画で、お父さんや、お父さんのお友達たちを見るたびに、

この人たちは仲が良かったんだろうなと思う。

だから、私たち、新しいアンディーメンテファンが、お父さんたちの、

じすさんの意志を継いでいかないといけないと思った。


「みどりちゃん、もう全員揃った?」


振り返る。


マクドナルドに行っていた、友人のYOKOさんが、朝マックを食べて戻って来た。

彼女も、今回の共同主催者の一人だ。


「あと一人人来てないね、ツイッターでDM送ってみるね」


YOKOさんはうなずいた。


私達は、改札前に立っていた。

集合時間はAM8時。いまは8時5分。


「次の電車で来なかったら、もう公園に移動しようか」


YOKOさんが腕時計を見て言う。


「そうだね」

「でも100人も集まるなんて思ってなかったよね」

「本当にそう。チームが20個もできるなんて想像もしてなかった」


PIPはチーム戦だ。

事前にどのチームに所属したいか希望をとって、5人ずつ20のチームに分かれて、公園内で戦う。

ルシファーやエネミーイズマジョリティー、ウィークネスクラブなど、じすさんが考案した名前だけではチーム名が足りなかったので、

参加者にも新しいチーム名を考えてもらって、20チームが揃った。


電車が平和島公園に到着した。

下りてくる人々の中に、最後の一人がいるのか……。

集合する目印として、全身緑色の女が私ですと伝えているので、私を目印に来てくれればいいのだけど…


改札をくぐっていく人々の中から、1人、女性が私の方にむかってきた。


「PIPのグリさんですか?」

「はい、グリです。サンフラワーさんですか?」

「遅れてすみません、はじめて東京にきたもので迷ってしまって…」

「大丈夫ですよ!じゃあ、これで全員揃ったので、公園に移動しましょうか」

私はYOKOさんに言う。

YOKOさんは100人に、これから移動します!と言い、

全員が公園に向かって歩き出した。


公園につくと、まずは20チームごとに集合してもらった。

参加者には事前に未記入の紙のネームプレートを渡してあり、

それに自分でハンドルネームを書き込んでもらっていた。

チームごとのメンバーが互いに挨拶をかわしたりしている。

「それでは開会宣言を行います!!!

参加者を代表して、ちんねんさん、お願いします」

ちんねんさんが前に出てくる。

彼はお父さんたちの頃からのAMファンで、あれから20年経った今も熱心にこうやってオフに来てくれる。


ちんねんさんのものすごく面白い選手宣誓が終わった。

それから、参加者ひとりひとりの自己紹介になる。

初参加の人、昔のじすさんがやっていた時のPIPにも参加したことがある人、

ステッパーズストップファン……いろんな人が居た。

AMを知ったきっかけや作品、このPIPにかける意気込みなどを一人一人が言っていく。

そして。

新しいチームの、自己紹介。

チーム・マンダラ・パッショネーター。

最初の一人、リーダーの人が、立ち上がった。

彼は。

赤、黒、緑、黄色……ラスタカラーというやつだろうか、ニットの帽子を被って。

ボロボロになった、ダンボールでできたギターのようなものを、左手に持っていた。

ルピアのコスプレだろうか?

ネームプレートが見えた。

ジェイエス……エフエム。

JSFMと書かれていた。

立ち上がると、身長が高い男性だった。

年齢は私と同じくらい……20歳くらいだろうか?

掘りの深い顔立ちで、参加者を見渡して。

口を開いた。


「えーっと、JSFMっていいます。マンダラ・パッショネーターのリーダーをやらせてもらいます。両親の影響でAMを知りました」


参加者100人が、彼を見ている。

そして、彼は。


「JSFMってのは、本名の頭文字です。

本名は、じすふみっていいます。

 両親の名前は、ジスカルドと、FMAK。

俺は、ジスカルドと、FMAKの間に生まれました。

今回のPIPは俺達マンダラ・パッショネーターが優勝します。よろしくお願い

します」




~つづく~






~次回予告~

ジスカルドとFMAKの息子と名乗るじすふみ。

そして、ジスマメ、ポジス、ジスエメ、ジスツネ、ヴェネフミ、アマヒサ……

次々と現れる、ジスカルドの子供を名乗る者たち。

PIPインフィニティは、アンディーメンテの王位継承をかけた、

HPを失えば文字通り死のデスゲームと化す。

PIPインフィニティの勝利を手にするのは誰なのか?

そして、動き出す【PROJECT SAE】。

20年前のあの事件は仕組まれたものだったのか?

点と点が線になる時、真実が姿を現す。

次回、

ジスフミの奇妙な冒険 

第二部

【戦闘潮流】

この次もサービスサービスゥ!







~あとがき~


くぅ~疲れましたw これにて完結です!

実は、webオンリーに参加したら小説の話を持ちかけられたのが始まりでした

本当は話のネタなかったのですが←

ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw

以下、じすさん達のみんなへのメッセジをどぞ

ジスカルド「みんな、見てくれてありがとう

ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

はなまめ「いやーありがと!

私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

緑のエメラルド「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

つね「見てくれありがとな!

正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

Vene「・・・ありがと」ファサ

では、

じす、はなまめ、小崎、つね、Vene、俺「皆さんありがとうございました!」


ジス、まめ、エメ、つね、Vene「って、なんで俺くんが!?

改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






作:緑のエメラルド


オレとジスさんと時々SF


夏の旅行編Ⅰ


注意1:1号⇆雪のBL描写があります。ご注意ください。


2022年7月2日にジスさんから突如メッセージが送られてきた。

「エメたん、今年の8月1日から3日ほどコテージで宿泊して遊びませんか

!!!!」

というものだった。


昔であれば即受だったのだが、仕事をするようになってからは、なかなか時間

の自由が効かないこともあり、スマホのスケジュール帳を確認したところ、特

段の予定はなし。夏休み時期ということもあり、併せて休みを取ろうと思い、

オッケーのメッセージを送った。

「是非参加します!!!」

そう書いて、早々にジスさんに着信した。


会話の内容の細かい部分は覚えていないが、どこへ行くのか、だれが主催なの

か、だれが参加するのか、突然どうしたのかという内容を聞いたと思う。

すると、ジスさんからは、以下のような回答が得られた。

一応、ここでは詳細は伏せるが、場所は神奈川県にある海岸沿いのコテージで

あること。

主催はジスさん。

参加者はジスさん、FMAKさん、つねさん、kurosさん、ジョンDさん、あまひ

ささん、ヤウルさん、藤本さん、ヴェネさんである。


今回のオフレポ小説を読んでくださる方は、説明するまでもないような気はす

るが、一応、参加者の簡単且つ完全な偏見に基づいた紹介をしておこうと思う


FMAKさんは曼荼羅pという名義で音楽活動をしており、私とはせつKnightsと

うグループで変な活動をしたりもしている。過去には、二人ともほぼ、同時期

に失恋し、クリスマス当日にカラオケで歌をレコーディングし、広島市内にて

路上ライブの映像を撮影するなど、色々とやってきた。イケメンである。


つねさんは私がアンディーメンテにリアルでかかわりだしたころからの友人で

、ニコニコにショートの動画をアップロードするなど、根源的なAMファンと

いうイメージがある。なりふり構わず、AMに突っ込んでいき、ジスさんにも

認められた生粋の剛の者。スレスレの行動をするところが特にポイント高いで

す。伝説。


kurosさんはいつごろに出会ったのか全く記憶はないのだが、第1回のプチオン

リー以降にオフでよく合うようになり、熱波などではよく遭遇する。ヴァーミ

リオンでは世界を掛けて戦った赤き戦士。おかしな構成のデッキを持ち込んで

くる。クロスライトニングというカードにもなっている。


ジョンDさんは2006年ごろからアンディーメンテのジスさん関連オフに参

加している方で、あまり大人数オフには出てくることはないが、今回の面子の

間では非常に親しくしている方である。完全に主観ではあるが、非常に人格者

で一緒にいても楽しく、私がおかしな話をしても、ちゃんと拾ってくれる方で

ある。ジスさんと旅行にも行ったことがあるくらい、仲が良いらしい。


あまひささんはボカロ曲を製作し、AM関連のカバーアルバムを出されたり、そ

の際、アンディーメンテ界隈の方にジャケットイラストでコラボするなど、非

常にアクティブな活動をされています。彼女がおいていったの猫を飼っている


ヤウルさんは謎の人物である(私、個人として)。AM関連オフにはかなりの

頻度で参加されているイメージがあり、いつごろからAMに参加するようにな

ったのか、何が好きなのか、どのような経緯なのか全く不明なのだが、今回の

オフレポを書くにあたり、記載可、不可を聞いた際、快くOKして下さる方。


藤本さんはアナログチックなアイテムが好きなイケメン。今回のオフでも、小

型の電子ギターを持ち込んできていた。アナログカメラ、カフェレーサーなど

、アナログの話をすると盛り上がる、個人的に一番モテそうなAM男子の一人


ヴェネさんはアンディーメンテの情報御意見番。ブログ・ダミーロストメモリ

ーの管理人をしており、その情報量はとてつもない。私が季刊AMを刊行する

際も常にヴェネさんにわからないことを聞いたり。AMわくわくライブでも語

りを行ったりと。とんでもない知識人且つ、世界曜日をカラオケでレコーディ

ングした仲。


以上のメンバーが今回のオフ参加者です!今回のオフレポを書くにあたり、皆

さんには掲載許可を戴き、この場をお借りして御礼申し上げます!


そんなこんなで、今年は久々に熱っい夏休みが来そうな予感がしたのでした。


時は流れて、8月1日。

今回は東京駅へ集合ということで、私は、着替えとその他一式を詰め込んだ小

さめのボストンバッグとアナログのグリーンのトイカメラを首から下げ、現地

へ向かっていた。当日の東京駅は早朝ということもあり、通勤と重なったこと

もあり、人でごった返していた。さすがに夏ど真ん中ということもあり、歩く

だけで暑い。じっとしていても、人の密度が高く、湿度が高い。幸いなことに

当日は快晴であったため、雨によるジメジメは無いのが唯一の救いであった。


集合場所につくと、既にFMAKさんとあまひささん、ジョンDさんが待機して

いた。

おはようございます!FMAKさんがめちゃくちゃ元気よく挨拶をしてきた。三

国志式の両手を横にした挨拶をお互いした。

その後、あまひささん、ジョンDさんにもあいさつし、今日は晴れてよかった

ですねとか、楽しみですねというような話が始まった。今回の面子は全く気兼

ねすることなく話せるから楽しい。

ほどなくして、集合時間前にジスさん、つねさん、kurosさん、ヤウルさん、藤

本さん、ヴェネさんも集まり、駅でお弁当を購入。

私は藤本さんと一緒にタコ釜飯弁当を購入。

隣でヤウルさんとkurosさんが牛タン弁当を購入していた。


その後、電車へ乗車。これまでに行っていたコテージであれば、特急に乗るた

め、席は向かい合わせで2時間ほ乗車し、駅弁を十分に食べて話す時間もある

のだが、今回の乗車時間はトータルで1時間程度、乗り換えがあるということ

もあり、あまり多くのことは話せないまま。

いつもであれば、電車でのおしゃべり時間が旅行の最も楽しい時間ではあるの

だが、今回はそうはいかない。以前、ジスさんと話したこともあるが、やはり

、旅行が始まる行きの電車での会話は格別!


しかし、電車で1時間弱でコテージへアクセスできるのはこれまた快適!これ

から、いったい何が始まるのか!わくわくが止まらん!!20代に戻った時の

ようなワクワクの中、コテージに到着。


ジョンDさんとジスさんが決めてくれたコテージらしいのだが、古民家をリノ

ベーションしたもので、内装は和風な近代木造の建物、二階へは螺旋階段で繋

がっている。

部屋数は10人が宿泊するにはやや狭いような気もするが、十分。コテージ内

の設備は電子レンジや冷蔵庫は当然のこと、洗濯乾燥機まで搭載されている

!!


しかもだ!!更に凄いことに、ジャグジー付きの露天風呂まで搭載されている

最高の使用!!!!!

なんと、海岸までは徒歩5分程度と立地も最強である!!!!

到着すると、管理スタッフからの確認や鍵の引き渡し、チェックアウトの説明

を受け、チェックイン!!


ひとしきりみんなでコテージ内の設備を各々、見て回ることに!!

私は、1階部分はそこそこにFMAKさんと2階へ!

2階には寝室とジャグジー風呂が!!!


FMAKさんとワイのワイのと盛り上がり、最高です!最高!!とテンションぶ

ち上げでFMAKさんと手持ちのペットボトルのジュースで桃園の誓いをやった

「「我ら二人、生まれたときは違えども!死ぬときは必ず同じ!!」」

そういってペットボトルのジュースを飲んだ。


そこからは、持ち込んだトイカメラで、コテージ内を散策する全員を撮影して

いった。現在、東京で執筆しており、手元に写真が無いのが恐縮だが、先ずは

目の前にいるFMAKさん。JOJOみたいなポーズで決めてくれた。

次に会談を降りて1階にみんなを捜しに行った際に、階段を上がってくるのが

見えたヤウルさんとあまひささんを撮影!

1階へ降りると台所スペースにいるkurosさんとヴェネさんを見つけたので、其

々、一枚ずつ撮影!


その後、コテージ内を捜してもジスさん、つねさん、ジョンDさん、藤本さん

が見つからないので、外へ向かうと、外に備え付けの屋根の下にあるデッキテ

ーブルに4人の姿が!!!

4人全員を写真に収め、同席させてもらう。

今回は、コテージの近くにスーパーやコンビニがあるということで、買い出し

は夕方前に5人が行くことになり、ひとしきり、休憩するということになって

いた。


そんなこんなで、途中から参加した話は、最近のAM界隈の話の流れから、ア

ンディーメンテ・ヘビーレインズの話になった。

その時に、現在のヘビーレインズの話、今後の展開についてなど、ジスさんか

ら様々な話が飛び出したのだった!

その時だった。

突如、ジスさんが、

「エメたん、前、僕に小説送ってくれたでしょ!」

「あれのアンサー小説を書いてきたよ!」

と言ってきたのです!!


私はジスさんから以前の電話の際に1号と雪の子供が登場するというとんでも

ない話を聞いており、そこで、「1回行動」と題したハイパー・ショートショ

ートの小説をジスさんに送り付けていたのだが、ジスさんがそれに対するアン

サー小説を書いてきたとの事!!


そこで、私の小説を私が読み、ジスさんの小説をジスさんが朗読することに

!!!


おいおい、まさか、千雪はこの時に出来ちまったってことか

!?!?!?!?!!?!?!?!?


ハイパー・ショートショート「一回行動」


作:緑のエメラルド


ある探索に出かける日の朝の出来事


雪が一号の背中に向って話しかける

「そろそろ出かけるぞ、一ご・・・。」

「お前、なんでズボンはいてないんだ・・・。」


くるり

一号が振り返る


「うおわああああ!!おまえ、パンツも履いてないというか、えええええええ

え!!!!!」

「な!!!!なんで!!!!ちんPの!!!!先から!!!血が出てるの

!!!!!!!」

なんと、一号のちんPの先から血が流れているのだ。


「いや、昨日の戦闘の時によけきれない攻撃が当たって」

「それより、雪」

「な、なんだよ!」

目をそらす雪に対して

「雪、なんで股間がそんなに膨らんでいるんだ」

そう、雪のズボンが今にもはちきれんばかりに隆起していたのだ!


「こ、これは、俺も昨日の戦闘で赤葉虫から毒を受けちまってな・・・」

「赤葉虫って毒攻撃あったっ」


一号が毒攻撃について聞こうとするのを遮るように、雪が話し出す。


「あ!あああ!!そう!!そうだ!!」

「昔、兄貴が、切り傷には唾が効くって言ってたなぁー!!」

ちらりと雪が一号のちんPに目をやる。

「えーっとさぁ、何なら俺が」


「そうか、唾が効くのか」

そう言って一号が自分の口に指を突っ込む。


「お!おい!待て待て!!」

「自分でやってもつばの量が足りないぜ!?量が重要なんだよ、確か兄貴がそ

う言ってた!!」


「そこでだ!!俺がお前の切り傷に唾を付けてやるから、お前は俺のちんPの

毒を吸い出すってのはどうだ!!!!」

「これなら、一回行動でお互いの状態異常も直せるって寸法だぜ」

「なるほど、それは合理的そうだ」


そんなこんなで、はじまる雪と一号の☯!

一体どうなるのか!!!!

つづく


『一回行動』のアンサーショートショート


作:ジスカルド


「しかし…待てよ」と、1号は怪訝そうに言った。

「例えば俺がおまえの毒を吸う場合、俺はしゃがむことになるから、お前は俺


の傷に唾をつけるのが難しくないか?」


 雪はじれったいという言うように地団駄を踏むと、

「いいからいいから、よし、俺がまず横になる」と言ってその場に仰向けに寝

た。


 真上からの直射日光が降り注ぎ、雪は目を細める。

 眩しそうにする雪を日光から守ろうと、1号が太陽との間に立った。

 何気ない優しさに気づいて、雪は何故か「ちっ」と舌打ちをした。それが妬

ましさなのか悔しさなのか、雪は自分でもよく分からない。

 逆光になった1号が雪を覗き込むようにして、


「で、どうすればいい」と聞いてくる。


 逆光の中の自分を見下すそいつの顔……、胸の真ん中で何かが打つような、

け、全くむかつくぜ……、と雪が考えていると、

「おい雪、毒が回っているようだぞ……、いけない……」と1号は深刻そうに

言った。その目線は、雪の仰向けになっている雪の股間に向けられている。


 どこまでも続くグレーの月砂漠のど真ん中に、癇癪みたいに繁り切ったテン

ト樹林のオアシス。

 ……そんなテント樹林の中でも、ひときわ高く聳え立つ巨大な巨大な一本の

テント樹のてっぺんで、雪は仰向けになって寝転んでいて、股間をまさにテン

ト樹の葉のように膨らませていた。


「う、うう……苦しい、1号。早く……、頼む……」

「え、ど、どうすれば……」

「早く……、このままなら、もうだめかもしれない……うっ」

「わわ、分かった……!」


 慌てながら1号は雪のズボンを引きずり下ろした。

 月の表面を優しくさらうような風が吹き、むき出しになった雪のちんPを通

り過ぎていく。

 しかし、そんな風で、雪の火照りが覚めることはない。


「す、吸えばいいんだな。よし。耐えろ! 雪!!!、耐えてくれ!!」


 俺の股間を懸命に吸ってやがる……、何も分かっていない、なんて馬鹿なや

つなんだ……、と雪は思う。

 股間に顔をうずめた1号の、ふさふさのピンク色の髪の毛越しに、薄水色に

霞んだでっけー地球が見えている。

 雪はその地球を見ながら、馬鹿で可哀そうな1号の頭をそっと撫でてやった


「おかげでだいぶ良くなってきたぜ……、よし、そのまま足をこっちにむける

んだ。俺の頭の方に」

「え、こうか?」

「そうだ、もっと腰をこっちに」

「こうか?」

「おっと、口はそのままにしてくれ、まだ毒で意識が朦朧とするんだ、口はそ

のままで、腰だけをこっちに」

「わあっあ、これえおうあ」

「よしよし、いいぞ……、分かるか1号、この体勢なら、お前は毒を吸い続け

たまま、俺はお前の傷に口で直接唾をつけることができるのさ……、こんな風

に」

「おぉ……」


 雪の口の中に1号のちんPから漏れ出した血が入り込んでくる。それを舌で

包み込んでやる。

 それは生暖かい乾いた鉄のような砂のような涙のような複雑な味がした。

 どでかく薄っすらと浮かぶ近いようで遠い地球を、1号の尻越しに眺めてや

った。こんな絶景を想像したやつはいねぇだろう。兄さん、ルイン

、Luka……、俺は誰も見たことのねえ景色を今見ているぜ!!


 次の瞬間、

「うわあっ、毒が出てきた!!!!!!!!!」と、1号が叫び、1号が驚いてのけぞった

勢いで、2人はバランスを崩し、テント樹の葉の上を転がり落ち、そのままの

勢いで、標高3Kmはあるだろうテント樹の上から、月面へ落ちていった。

 その後の二人の姿を見たものはいないという……。

 つづく


朗読劇が終わると、全員から、しょうもない!!ふざけないでくださいと言わ

れた!!!!


その後、夏ということもあり、猥談が始まった。各々の猥談をこのオフレポ小

説に掲載できるかを聞いては見たが、掲載許可が下りなかったため、私の猥談

のみを掲載しょうと思う。


私は、これまでにアンディーメンテで2人の女性に告白したことがある!!

1人目は、知っている人も多いだろうが、○○○○さんである!!

SNSのDMで告白し、撃沈したのだ!この話をするを、みんなが苦笑いをして

いたw

そして、2人目だがHしたいだけで付き合った人だ!!!!!!!!!数人が

笑い、数人が失笑をしていた・・・。(※この話の掲載許可は本人にもOKを

もらっております!!!)


いや、待てよ。


ここまでオフレポを書いておかしいことに気が付く。

「ジョンDっていったい誰なんだ。」


そもそも、私は何でこのオフレポを書いているのかわからない。

書かなきゃいけないと思い書いている。


すると突然、携帯電話に着信が入っていることに気が付く。

ジスさんからだ!!

直ぐに着信を返すと、1コールでジスさんが電話を取った。

こんなに早く着信を取ることは少ないのにと思いつつ、


エメ「どうしましたか?」

ジス「エメたん!!外見てみて!!夏になってる!!!!」

エメ「え?」

ジス「とにかく、外へ出てみてくれ!!」


そう言われて玄関のドアを開ける。


すると、どうしたことか!!!!

春先だったはずが、真夏日になっている!!!!!


一体、何が起こった!!!!!!


そう、終わるまで終わらない、仕事もすべて忘れて、遊びたいだけ遊べる夏休

みになっていたのだ!!!


すると、私の携帯電話につねさんからも着信が来ていたことに気が付いた。


つづく

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