7_20170619執筆分

「友達の名前は、尚人っていうの」

僕が沈んでいる様子なのを見かねたのか、

理香が口を開いた。

「男の子だけど、女の子なの」

「男の子だけど、女の子?」

言っている意味が分からず、僕は鸚鵡返しして聞き返した。

「いつも女の子の服を着てる」

ああ、と僕は納得した。そういう子もいるだろう。身近にいた経験はないけれど。

「だから私、その子のこと、なおちゃんって呼んでるの」

「なおちゃんと、仲良しなの?」

「うん、とっても」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る