3_20170606執筆分
「まあいいでしょう。次の質問。
貴方は人間ですか?」
「人間です」
「本当に?」
「本当ですよ」
「まあいいでしょう。次の質問」
僕は不意に思い立って、立ち上がって椅子を女に投げつけ、
走り出した。
「待ちなさい!」
怯みながらも、大声を上げる女。
僕はなぜ自分がこんな行動に出たのかよく分からなかった。
きっと、体調が悪いせいだ。
気分の浮き沈みが激しい。そのせいだ。
それにしても、何も見えない。
真っ暗闇の中を、闇雲に走っている。
何か落ちていたら、確実につまづいて転ぶだろう。
女が追ってくる気配は無かった。
僕は歩を緩める。
と、ぱしゃ、と水音が足下でした。
水たまりがあるようだ。
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