第7話 『一難去ってもっ!!』
「はあー…疲れた」
昨日は霧島と再度ゲームセンターデートをしてかなり疲れた。意外と霧島は体を動かすゲームを好むらしい。
一難は去った…が俺にはまだやる事がある。俺は山田花子のアカウントをひらいた。
あれ以降、連絡はなし…ただ俺をフォローは、してくれたようだ…
だが俺に山田花子の事を深く考えている時間はなかった。それは今日は1日予定をずらしてもらった…あの女とのデートの日…
「今日は桐崎とか…」
たぶん…1番俺を嫌っている…いや男をか?
よし!!気合いを入れろ!俺!!最高のデートにしてやるぜっ…
〜〜〜
学校に着くと俺はすぐに桐崎の教室に向かった。教室をのぞくと桐崎は友達と喋っていたが俺は桐崎に挨拶しに言った。
「よっ!桐崎、おはようっ!!」
決まった。俺のとびきりの笑顔で桐崎を悩殺!
だが桐崎は俺の魅力が伝わらなかったのか俺の顔を見るなり
「ゲッ!!」
ゲッ??…鬼太郎か?…ってなんだその顔、
桐崎はゴミを見るような目をしていた。
いや、俺が何をしたっていうんだよ…
すると驚くことに桐崎は俺を無視し、また友達と喋り出した。
だが、俺も諦めるつもりはない!流石に俺も赤点は嫌だからな…
「おいおい、どうしたんだ?桐崎…あっ!!もしかして昨日、予定をずらしてもらった事に怒ってるのか?」
すると桐崎の友達が俺の方を見て
「えっ!?もしかしてあいかちゃんの!?」
すると桐崎は慌てて
「違う!違う!!そんなんじゃ…」
桐崎は顔で帰れと促した…だが断る!桐崎の場合、俺が寄り添わなければ多分、一生解決しないだろからな…
「そう!!俺は青森和也っ!桐崎あいかの恋人さっ!!」
パシンッ!!!
〜〜昼休み、食堂〜〜
「なあ…和也、大丈夫か?」
太田は俺の赤くなった頬を見ながら言った。
あの野郎…思いっきり叩いてきた…
「ああ、問題はない…」
だがこうなると、もう、ごまかしは、きかないようで…
「なあ?和也はどうなってるんだよ!!昨日までは霧島さんと付き合ってただろ?なのに今日は桐崎さんの彼氏って…」
「まあ、あれだ…レンタル彼氏みたいなもんだ。」
「でも、桐崎さんに嫌がられてたんだろ?噂になってる…」
「噂…??」
「だって昨日は霧島さん今日は桐崎さん…2人とも彼氏ができなかった組なのに…それに2人とも美人で…それに!!お前も彼女いないしよ。噂じゃ、お前がしつこくストーカーしてるって…」
「全く…俺の心配なんかより自分の心配をしろよ。」
「は…はあ?俺は別に…ラブラブだし!」
確かに2人…ってか4人共、この学校じゃ有名人だもんな…悪い意味で…学校で喋るのはやめるか…ん?
俺の席の隣にハンバーグ定食が置かれた。
「えっ?」
見上げると、黒髪ロング!パーカー!クール!そして美女!そう!!その名は!!
「どうしたんだ?霧島…」
「うん…隣いい?…」
「え…いいけど…」
すると太田は目がうるみ…
「俺!トイレ行ってくるからー!!探さないでください!!!」
ダッシュで逃げていった。
…いや探さないでって、場所言ってるし…
「で…で?どうしたんだ霧島?」
「…別に…ただ…一緒に食べようかと…」
待てよ?…今の俺は桐崎の彼氏な訳で…これは浮気?……いや、平気か。霧島も少しは俺に心を開いてくれたのかな?
すると霧島はポッケから小さいお弁当箱を取り出した。
「それは?」
「ポテサラ…」
Myポテサラ?!霧島はポテサラをハンバーグにかけて食べている。まあ不味くはないんだろうけど…
「昨日…姉さんと喋った…」
「!!…そうか!」
すると霧島は俺の顔を見た。…?なんだ、なんかあったのか?
「どうしたんだ?」
すると霧島はハッとし赤面した…
「…!!…別に!!なんでもない!!…じゃあ!!」
来たばっかなのにすぐに走り去ってしまった。えっ…なんだったの?ってか俺1人…それにハンバーグ定食置いていったし…
するとそこにもう1人…
「セ〜ンパイっ!!」
出た!!三原だ!おいおい次から次へと…
「なんで先輩なんだ?同い年だろ…」
すると三原は口に指を当て首を傾け、
「あれ〜!?年上でしょ♡?」
「違えよ!同い年だよっ!」
「だって!私は常に年下でありたいんですっ!」
なんだこれ?どこかのアイドルの設定みたいだな…
「で?なんか用か?」
「いや!センパイが!いろんな女子に手を出してるって噂があったので…よくないですよ?」
「お前が言うなっ!!」
「ハハハッ…それくらい元気ならいいんです。」
三原はどこかホッとした顔をした。えっ?もしかして心配してくれたのか…なんで?
「でもよ…だったら特別試験の内容を皆んなに教えたいぜ…」
「ダメですよ?センパイ…それはルール違反です。」
そう言いながら三原はハンバーグ定食を食べた。あっ!!それは…
「あれ?これ美味しい♡」
〜〜放課後〜〜
俺はめげずに桐崎の教室に向かった。
あれ?桐崎の机に荷物がない…まさか
すると桐崎と喋ってた友達が俺に話しかけてくれた。
「あの…あいかちゃんなら帰ったよ。」
「は…はあ〜〜!?」
アイツ!!俺は急いで教室を出た。
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