生存者発見!
動き回りすぎて疲れては大変なので少し動き、そして休憩するということを僕は繰り返していた。あの後移動に使えるかもしれないとテレポートを何回か使ってみたが、テレポートする瞬間の感覚で酔いそうだったので、テレポートはあまり使えそうにないという事がわかった。
おそらく僕の能力はカードに書かれていた選ばれた52人の中でも弱い方でかり、最弱の可能性だってあり得るだろう。今の所使い道がないのだから。まあそんなに強力な力を手に入れたいわけでもないのでそこの所は全く問題ない。
しかし僕は後から気づいたのだがトランプの枚数はジョーカーを入れて54枚のはずであり、52人だけというのはおかしいのではないだろうか。例外の2人がいるという可能性も考えられなくはない。
そしてそれなりに探しているのに一向に人に会わない。嫌な想像が頭をよぎってしまった。本当に52人、もしくは54人しかこの場所にいないのだろうか。
そう思いながらまた道路を歩いていたところ、もう崩壊しかけているビルの横に人影が見えた気がした。
「あっ!!」
咄嗟に僕は走り出していた。人と出会えるチャンスはこれが最後かもしれない、そう思うほど今まで人が見つからなかったのだ。そして走ると同時に大声で言った。
「誰か!誰かいないの!」
そして周りを見ると12、13歳くらいと見られる少年がいた。(一応僕は16歳で高校生のため12歳ぐらいの人を少年と呼んでもいいだろう)
立ち止まり話そうとするが初めになんて声をかければいいのかが分からない。僕も少年も黙ったままだ。
先に口を開いたのは少年の方だった。
「すいません、そこの人、トランプ見つけました?」
トランプとはあの能力が書いてあるやつだろうか。
「文字が書かかれてた物なら一枚見つけたけど…」
「どんな内容でした?」
少年はさらに聞いてくる。下手に能力のことを言うのは危険かもしれない。あっちは能力がない可能性もあるのだから。
「100万人の中から選ばれましたっていう感じだったけど、君の方は?」
「こっちの方も同じような感じでしたよ。ということはもしかして能力について書いてあったりしますか?」
これでほとんど確定だろう、少なくともこの少年は何らかの能力を持っている。
「書いてあるね…カードはクローバーの2。そっちのカードは?」
「黒のジョーカーですね。」
!!やはりジョーカーのカードをもらった人間もいたのか。こちら側にはジョーカーがある事が知らされていないという事を言うべきか、それとも相手の発言を待った方がよいのか、うーん難しい。
と僕が考え込み黙っているのを見たのか少年が言った。
「内容がどんな感じなのか言った方がいいですかね?」
それはあちら側にとってあまり良いことではないだろう。なるべくならそういった物は隠した方が良いと思うのだが、彼はどう思っているのだろう、と考えていると少年が再び口を開いた。
「いや、やっぱりやめておきます。」
まあ普通はそうだろう。ん?というか何で今僕がなにも言っていないのに会話みたいな反応したんだろう。自問自答かな?
一応カードは見せてもらった。ちなみに文字が書かれているのは数字などが書かれている面とは逆になっている。問題ないと判断したのかその部分は見せてもらった。確かに黒のジョーカーだ。ジョーカーは普通のカードより強い能力だったりするのだろうか、と思ったが聞くのはよしておこう。
この場面、ちゃんと自己紹介などをした方が良いのだろうか…
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尺の問題で次もこの調子で続きます。
これは前編だと思ってください。
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