門
6:30、スマホのアラームが鳴り響く。
階段を降りテーブルに着く。
何があるわけでもなく、
そのまま戸を開けた。
握りしめ、今日を悩みながら歩くことにした。
駅の前、今日はたくさん色があるようだ。
見えた色からパレットを開く。
悲鳴をそえて色を啜る。
何色も何色も
気づいたときには紺色が輪を描いていた。
いまだに見たことのないパレットがあること
なぜ気がつかなかったのだろう。
私は透明なパレットを最後に
呑むことをやめた。
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