第2話 いつもと違った放課後

いつものように、誰も来ない屋上で歌ってたら、人が来た。

見た目は如何にも不良少女って感じの美少女だった。

その子は私と友達になりたいと言ってくれた。


「さて、そろそろ遅いし帰ろうか。」

「えー、やだ。」

「また、明日きなよ。放課後は、いつもここにいるから。」

「う~ん。」

陽渚は何故か帰りたがらない。

「そういえば、今日は何でここに来たの?」

ここの屋上は狭いし、入口前は使ってない備品などで、通路が狭い。だから、人は近寄らない。

「一人になれるとこ無いかなーって、探してたんだけどね。友達面した人達が鬱陶しくて。なんか、他クラスの男子と私をくっつけたがっててね。」

なるほど。まあ、陽渚の見た目じゃモテるよね。

スギッと少し胸が痛くなった。

「意味分かんないよね。何度も拒絶されてるんだから、諦めて欲しいものだよね。」

「そう。それで逃げてきたと。」

ちょっと強がって嫌味っぽく言ってしまった。

「まあね〜」

「そっか〜。」

と素っ気なく言う。

「まあ、今日は遅いから帰ろうか。私は鍵返してから帰るから、先に帰りな。」

「えー、一緒に帰ろうよ。」

「陽渚の家はどのへんなの?」

「この辺だよ。」

陽渚は、スマホで位置を教えてくれた。

「途中までは一緒か。なら玄関で待ってて。」

「うん。分かった。」

そして、陽渚を玄関に先に行かせ、鍵を職員室に返しに行った。

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私の時間は私だけの物 kumaneko @kumanekokoa

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