黴の香やATGの二本立て

かびのかやえーてぃーじーのにほんだて

季語は「黴」です。


映画にお詳しい方はご存知かと思いますが、日本ATG(日本アートシアターギルド)という会社が制作・配給した一連の映画があります。公開は1960年~80年代頃でしょうか。


有名な作品だと「青春の殺人者」や「田園に死す」などが挙げられます。


これらの映画って私の感覚だと黴の香りがするのです。古臭いという意味ではなく、土着性というか、社会の端っこの感じの映画というか。


その感覚を持って一句詠んでみました。


先生からは中七と下五はよいが、上五の「黴の香」は一考の余地ありとのこと。

黴は香りがするものだから、わざわざ言わなくてもよいのではないかと。

それで「黴の夜やATGの二本立て」と添削をいただきました~。


確かに「黴の夜」としたほうが、古い映画館のレイトショーのイメージも出ますし、その方がよいなと感じた次第です。

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