第17話 掌中の家
私は何も知らないような顔をして、求められたとおり隣町の豪商へ嫁ぎ、そこで望まれたとおりに振る舞った。彼らは本当に私が何者であるか気づいていないようだった。彼らは「オパールの眼」の一族を手に入れたと思って単純に喜んでいた。密かに自分たちにもその能力が向けられているとも知らず、彼らは私を侮り、油断していた。復讐の機は熟した。この家は既に私の手に落ちている。掌中の家で行動を開始する。
有馬 礼さんへのお題は、
【掌中の家】、【望まれた】、【隣町】です!
予備:【隠れ里】
青い蝶からの手紙 有馬 礼 @arimarei
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