第20話

「ゲーム大会…ですか?」



『そうそう。3期生も入ってメンバーも増えたし、ちょっとしたイベントをやってみようかと思ってね』


 今日の分の配信を終えてゆっくりしていると、<Live:storyライブ ストーリー>の社長さんからそんな内容の電話がかかってきた。


『2人組でチームを組んで戦うって形式にするから、誰か誘いたい人が居たら事前に組んどいてね〜』


「えっと…わかりました」


『それじゃ、ゲームの内容が決まったら連絡するよ。またねメルトちゃん』


「はい、ありがとうございました」


 そう返事すると、あちらから電話が切られる。



 …誘いたい人…やっぱりあの人かな。


 早速電話をかけようとスマホを操作していると、また誰かから電話がかかってきた。


「あっ…」



 どうやら、わざわざ私から電話する必要もなかったみたいですね。


「はい、永遠乃とわの メルトです」


 着信音を鳴らし続ける電話に出ると、私がつい先程まで誘おうとしていた人の声が聞こえてくる。


『メルトちゃん!…ライスト運営がゲーム大会やるらしいんだけど、一緒に出てくれたりしない…?』


「ふふっ。ちょうど私も電話しようと思ったんですよ?」


 自分から電話をかけてきたのに自信なさげに誘ってくるのが面白くて、少し笑ってしまう。


『えっ、そうなの?!そ…それじゃ…?』


「はい。こちらこそよろしくお願いします。ネコルさん」


『う…うん!よろしくねメルトちゃん!』


 こうして、ゲーム大会での私のパートナーは、異例の速さで同期の如月きさらぎ ネコルさんに決まりました。




 …それから電話を繋げたまま、ネコルさんと雑談を続けていると、スマホに2件の通知が入る


「あっ…ネコルさん、セーフでしたね」


『や…やっぱり誘われた?』


 どうやら、ネコルさんもこの通知が来ることを予想してすぐに電話をかけてきたみたいです。


 2件の通知はそれぞれ、1期生の禍辻まがつじキメラさんと、2期生の眠莉ねむり ヒメノさんからの「一緒に組まない?」とのお誘いでした。


『メルトちゃん人気だから、すぐに誘わないとダメだと思ったんだよね…間に合って良かったよ』


「人気って…そんな事ないと思いますよ?」


『いやいや、コラボした人達からの好感度少しおかしいからね?メルトちゃん』


「そうですか…?」


 そんな話をしていると、またスマホに通知が入った。


 そこには…



「…玄冬さんからのお誘いも届きました…」


 ネコルさんや私と同じ同期である、武蔵野 玄冬むさしの げんとさんからの「一緒に組まないか?」とのお誘いの言葉が届いていました。


『ほら!コラボした人全員から誘われてるじゃん!!』


「えっと…そうみたいです…?」


 まさか全員に誘われるとは思っていなくて、少し驚いてしまう。

 ネコルさんの言う事も、あながち間違いじゃないのかな…?


『あっ、組む人が既に決まった人はグループチャットで報告してね〜だって。今チャットきたよ』


「本当ですね。早速報告しましょうか」


『またメルトちゃんが誰かに誘われるかもだしね…メルトちゃんは僕と組んでます!ってちゃんと言っとかないと!』


 そうして、その日はグループチャットでチームを組んだ報告をしてから少しの間他愛もない話をして、ネコルさんとの通話を終了しました。

 …報告をして直ぐに、私にお誘いをくれた3人が凄い残念がっていて少し申し訳なかったです…



✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

 もしも読んでくれた人がいるなら…


 初心者の執筆なので、言葉の違和感や誤字などがあるかもしれません。もし見つけたら遠慮なく指摘していただけると助かります。


 更新頻度も不定期ですが、続きが気になるって思ってくれた人がいれば嬉しいです。


[作者コメント]

 自分の時間を確保できなくなるぐらい小説制作に時間を削られすぎたので、半分引退してたけど、下書きで保存してたのが残ってたので加筆修正して投稿しました。

m(*_ _)mこれからも投稿するかは不明です


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