応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • への応援コメント

    初めまして。御作、大変興味深く読ませて頂きました。
    時代の最先端を走っていたはずの二人のそれぞれの人生が、幕末から明治維新・近代国家にいたる価値観の急激な変遷と重ね合って感じられて、儚さ・切なさがつのります。語学・数学を極めた彼らでも、因習にとらわれ忠に殉じる。時代の転換点、人の変革というものはままならないものだな、とため息が出ました。
    素晴らしい作品、ありがとうございました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。歴史の描写で伝えたかった点を、的を得た言葉でご評価いただき、幸せです。

    今回、雨というテーマを与えられ、それを物語の中心に据えるにはどうすればよいかを考え、江戸後期の雷の観察にフォーカスすることにしました。ちょうど街に電灯が点くころまで生きている世代を主人公にすることで、時代の流れを織り込むことを狙ったものです。

    御作も拝見いたしました。雨から狐の嫁入りという発想。その手がありましたね。この企画、色々なアイデアが集まっていて勉強になります。

  • への応援コメント

    まきと五郎丸を繋いだ電気の絆、大阪ことばで綴られる会話劇の底を流れる感情、読みながら心を打たれました。
    「誰にも知られんで世界一のことをやっとる輩やからなんて、なんぼでもおるわ」というまきの言葉が好きです。
    確かにそうかも知れませんね。
    世界に知られなくたって、世界一だということは自分たちが知っていればいいのかも。
    B3QPさん、ありがとうございました。

    作者からの返信

    悩みを込めた台詞を拾って頂きありがとうございます。この箇所だけは、WEB小説のある種の「競い合い」から距離を置くような含意があったかもしれません。

    この作品のテーマの一つは、文系と理系のすれ違いのようなものでした。学問の世界では、発表される論文は一つ残らずその分野の世界一で、偽装論文や誤りの訂正も含めて、その積み重ねで文明が発展していると信じます。

    まきは、曖昧さを大切にするキャラクターです。国粋主義的な孫娘の発言に反発したのか、ここでは語気を強めている気もします。この箇所、初稿では「みんな世界一でええやないか」という言葉が続いていましたが、公開時それを削りました。彼女が、優劣のつく世界を受け入れたようにも、批判しているようにも取れるように、少し余地を残したかったです。

    筆者自身、主に別サイトで活動していますが、「みんな世界一でいい」と思った時も、そうではない時もありました。その逡巡の過程で生まれた言葉が、誰かに届いたのなら幸甚です。

  • への応援コメント

    まきと五郎丸の情の通いあいが、感傷的にならず、切なすぎず、大阪ことばによって人間の悲しさいとおしさが表現され、歴史の流れを底流に語られているのがよいと思いました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。歴史小説を書いたのは初めてでしたが、おっしゃる通り、それは主題を語るための底流として援用されたもので、主人公たちは架空の人物でした。そちらの三国志時代の作品も拝見しました。歴史小説は、知らない言葉が出てくると読むのを止めてしまうこともありますが、最初に幼児の目線で説明を入れるのは良い手法だと思いました。初めてのコメント、励みになります。ありがとうございました。