第2話:白野宅にて

初めての合同任務以降、お互いをもっと知ろうということで有名な商店街にやってきた。

「遅いな。白野の住んでるとこの近くのはずなのに。」

「、、、迎えに行くか」

途中で道に迷ったかもしれない、もしかしたら倒れたかもしれない、などと心の中で不安に思いながら、伝えられた住所にやってきた。

「すげぇな、このマンション、、、高い」

白野が住んでいるマンションは30階以上はあるんじゃないかと思うほどの高層マンションだった。

ピンポーン

『はい』

「すみません、1103号室の白野と言う方の友人なのですが、、、」

『ああ、白野さんとこの、、、ちょっと連絡してみるので少々お待ちください』


〜5分後〜


『白野さんなんですけども、連絡しても返事がないので、見てきてくれませんか?』

「あ、了解です」

『では、扉開けときますね』

ウィーン

「ありがとうございますー」

(さあ、あの人はなにをしているのか、、、)

(ここかな)

ガチャ

「失礼しまーす、白野奏さんいらっしゃいますか」

(いまーす)

「んっ?なんだ今のすっごいちっちゃい声」

もしかして、白野倒れてるんじゃないか?と思い、「お邪魔します」と言って部屋に入る。しかしそこには、ベットの上でもがいている、白野奏がいた。

「、、、なにしてるんですか?」

「起きあがろうとしてる」

「普通に起きればいいじゃないですか?なんでそんなにもがいているのですか?」

「力が弱すぎて、起き上がれない。だからもがいてる」

「え?」

「最初会った時も言ったでしょ、私1人でベットから起き上がれない」

「え、あれ本当だったんですか?」

「嘘言うわけないでしょ。だから助けて」

「、、、分かりました?」

「あ、腕引っ張らないでね?もしかしたら脱臼するかも」

「えっ、、、了解です?じゃあどうすればいいですか?」

「体の下に手を入れて持ち上げて」

「分かりました。よっこいしょ!」

「ふぅ、やっと起き上がれた。ありがとう」

「いえいえ、相棒ですからこれぐらいやって当然です」

「そういえばさ、私、君を呼ぶ時どう呼べばいい?」

「突然ですね。私を呼ぶ時は、、、黒野とお呼びください」

「わかった。じゃあ、黒野が私のこと呼ぶ時、白野じゃ無くて、白野さんって読んで」

「分かりました」

「じゃあ、これから商店街行きますか。白野さんも早く着替えて行きましょう」

「わかった」

「はい、じゃあ外で待ってますから、ってなんでもう着替え始めてるんですか!?」

「ん?早く着替えろって黒野が言うから」

「だからって、、、!?早く服着てください!」

「じゃあ、とってきて。あっちの棚に入ってるから」


第2話,END

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「シロノさんとクロノさん」 @305060

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