「シロノさんとクロノさん」
@305060
第1話:白野と黒野
(はぁ、はぁ、なんでこんなことに、、、)
俺の名前は黒野貴斗。暗殺者だ。
暗殺者は、政府公認の隠された危険な仕事だ。
暗殺はかなりの危険が伴う。仕事中に命を落とすこともある。そのため、相棒となるもう1人の暗殺者と共に、暗殺業務にあたることとなる。
そんな、相棒が”まともな“やつならいい。しかし、”まともじゃない“やつなら、その後の任務において、大きな負荷がかかる。
そして、俺の相棒はどちらかというと断然後者に値する。
「やっと終わったね。初任務」
と俺にお姫様抱っこされながら言うアルビノの少女こそ俺の新たな相棒であり、まともじゃないやつである、「白野奏」だ。
本人曰く、過去に事故に遭い当時の最新技術で手術した結果、アルビノとなり、さらに体を動かすのに最低限必要な神経以外がなくなったらしい。神経がほぼ無くなったため、握力は一桁、自力で歩ける距離は10メートルに満たず、ベットから自力で起き上がれない、食べる道具が持ち上げられないから自力でご飯が食えない、などの障害を持っている。
(いや、なんで暗殺者になれたんだよ)
「ねぇ、君今なんで私が暗殺者になれたのか疑問に思ったでしょ」
「いえ、そんなこと思ってませんよ」(なんでわかるんだよ!)
「私が暗殺者になれた理由はね、、、」
「あ、続けるんですね」
「私の見た目が、美しいから潜入任務とかにぴったりなんだって」
「言われてみれば確かに」
白野はアルビノだ。さらに身長は高いとはいえず、髪も長い。白く、薄いワンピースを着ている。儚く美しい少女に見えるから、人間オークションで高く売れそうだ。と白野をじーっと見つめながら考える。
「ねぇ」
「はい?」
「私の服、薄いの」
「はい」
「私の体、じーっと見てたでしょ」
「まあ、見てましたが」
「ふふ、」っと白野は薄く笑った。そして言う。
「えっち」
「はぁ?、、、って、なんてこと言ってるんですか!?」
「ふふふ」
第一話,END
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