エンジェルナンバーは2121。

第3話：大淫婦（だいいんぷ）ストロベリー。

メーヴェがパトロールをサボってハジメの家で毎日ぷらぷら遊び呆けてる頃。

宇宙から地球を狙ってワルワルエイリアンが刻々と地球に迫っていた。

そいつらは地球にいるセコいチンピラエイリアンと違って あらゆる星々を征服

して来た、笑えるくらいエゲツないやつらなのだ。

そいつらの UFO軍団が今まさに地球に迫っていた。

「あ〜退屈くつくつ・・・え〜い地球にはまだ着かんのか?」

「ははっ、大いなるストロベリー様」

「今、減速中なので、あと30分あまりで地球に到着します」

「そうか・・・ご苦労・・・ザクロ」

ストロベリーと呼ばれたエイリアンは女で、きらびやかな装身具を身につけ、

手に金杯を持って偉そうにこれまた玉座にふんぞり返っていた。

その名は「大淫婦（だいいんぷ）ストロベリー」

名前はジューシーだが、とってもエッチでワルワルな女なのだ。

男を見ると否応なしに誘惑するし、自分より綺麗な女子がいたらブラックホール

にほりこんじゃうし・・・やりたい放題。

で、ザクロとよばれた男は、ストロベリーの腰巾着&第一幹部&使いっぱ。

頭は、たいしてよくないが大男で筋肉マッチョでバカヂカラの持ち主。

メーヴェの幼馴染でもある。

そしてストロベリーの船には、半端なく強い傭兵「カオス」って宇宙生命体が

乗っている。

「カオス」にはストロベリーでさえ一目置いていた。

「カオス」は緋色の体色をした生命体で故郷の太陽が新星爆発したときに

宇宙空間まで吹き飛ばされ遠い星々から届くエネルギーで生きながらえ

宇宙を漂っていたところをストロベリーに助けられた。

それ以来スロトベリーの雇われ傭兵として船に居座ってる。

カオスは自身の原子配列を変化させ金属壁を通過できる能力を持っていて

そして雌雄同体であって自身の胎内にある卵を人間の内臓に植え付けて繁殖

を繰り返す。

普段は普通に人間の平均男性くらいの身長だが一度、憤慨（ふんがい）するとその容姿は大きく変貌する。

体も大きくなって頭に牛みたいな角が二本生えてきて絵画の中の悪魔のように

なる変態系の生命体だった。

カオスがその気にならなくてもストロベリーの手下のザクロくらいなら、指一本

触れただけで潰されるだろう。

まあ、こいつが今の所一番強いかも。

「ストロベリー様、そろそろ地球に近づいて来ました」

「ザクロ、まずお前が地球に降りて偵察してくるのじゃ 」

「ははっ・・・私目がいち早く地球に降りて様子を見定めて参りましょう」

「どうせなら、そのまま征服してきてもよろしいでしょうか? 」

「またそのような偉そうなことを言って・・・これまで上手くいった試し

あったか？」

「今度こそ・・・間違いなく」

「ん〜では、おまえに任せよう・・・バカやって地球を破壊するなよ」

「この地球も私のコレクションのひとつに加えるんだからな」

「承知いたしましたストロベリー様」

「私に逆らうやつは一匹残らず殲滅せよ 」

「ははっ」

さ、恐ろしいことになりましたね。

地球侵略の危機ですよ。

つづく。