第3話 使徒

じゃあ、もし、ならないと言ったらどうなるんですか?リスクがあまりにも高すぎますし。


アァァン?ちょっと何言ってるか分かんないんですけど、今なんて?こっちは世界の危機なんだけど!



フィリア、あんまり熱くならないの〜!

メッだよ!


子供扱いするなッ

もう、黙ってくれないかしら!


ヤダねぇ~だ 

質問に答えるとね〜

魂がリセットされるわぁ〜で世界の輪廻に回されてなんかになるんじゃないかな。


何かって何になるんでしょうか?

気になるんですが…もしかして…


合ってるわぁ〜その考えで

転生って人だけじゃないわ。生きとし生きるもの全てが対象よぉ〜つまり、変なものになるかもねぇー虫とか魚とかそしたら、盛大に笑ってあげる。アハッ


恐怖でしかないな、…誰がゲテモノになりたいと思うだろうか!?この女神様性格悪いのでは!?

お引き受けします。お願いします。としか言う道は無かった。


了承したわね!もう、取り消せないわよ。後悔しても遅いからね。


性格悪いとかひどいなぁー今代の使徒くんは。


サラッと心読んでる女神様が言うのはさすがに自分でもどうかと思うのは駄目なことだろうか。


ほら、考えが変わんないうちにササッとやるわよ。


は〜い、仕方ないなぁ〜



汝、世界に告ぐ。私は美徳の女神フィリア。私は罪と罰の女神フォルティア。女神の名において新しき誓約を交わらした。これにより天野翔斗は相反なる使徒となる。この先運命に翻弄されようとも終末の世界にて使命をなし、世界を救いなさい!


 [[「iuratio」誓約ヨアレ ]]


はいっ

これで完了、終わり〜

ふう〜一仕事したわぁ〜じゃあ、君はこれで正式な私達の使徒になったわけだ!頑張ってねぇー


いや、まだ説明し終わっとらんが貴方はすぐ怠けるんだから!しっかりしなさいようもうッ


もう、フィリアめんどくさいからやっといてぇ

疲れたぁ~だりぃー


ハアァァァ〜ため息しか出ないわ。

で、えぇと天野!貴方は使徒としてのシンボルとなり力となるあるものが足りないわ、何だと思う?


えっと(゜-゜)    あっ

服装ですかね?見た目大事そうだし!


それも確かに言われてみれば大事ねあとで用意しとくわ。でも、それじゃないわ。

正解は、神器よ


神器って魔王とか勇者が使っていたあのアレですか!!


そのアレで合ってるわ。

今回貴方は2つ所有する資格があるの。


でも、神器って一人につき一つってルールじゃなかったでしたっけ?


そうよ、だけど、今回は例外よ。

使徒は特別で2つ持つことが許されるのよ。

久しぶりの使徒なのよあなたは。確か前の使徒は世界が生まれた頃じゃなかったかな。

この世界は今創世紀2110年ぐらいよ


女神様の年齢って?それ以上ッ

年齢詐称してるな。


余計なこと考えないでくれるっ。

女性に年齢はタブーだって教わんなかったのかしら?

というかあなた余裕かましてるけど大丈夫なんでしょうね!

神器は、相性があるわ。変なの選んだりするとろくなことにならないわ。


変なのってそんなハズレみたいのあるんですか?


あるわ。例えば、虚飾とかね。大罪も美徳も強力だけど今回は力が必要なのよ。圧倒的な力がね。虚飾なんかは嫉妬には劣るしかといって使いやすいけど、人を騙すくらいにしか使えないわ。


そうもいえないわよ〜虚飾だって覚醒させればそこそこ強いんだからぁ。要するに人それぞれってわけよぉ〜


今から神器の試練について説明するわ。

よく聞きなさいよ。

神器は最初言った通り相性があるわ。

相性が合ってれば引き寄せられるはずよ。魅力的に見えるってわけよ。

神器の試練は使徒しか受ける資格がないわ。

使徒に最適な神器を見つけてもらうってわけよ。そして神器があなたに試練を持ちかけるの。試練に落ちることは多分ないと思うけど落ちるとその神器は一切使えなくなるわよ。

神器にはベースとなった生物の意思があるの。意思がある武器って感じ。揉めるとめんどくさいから。気を付けて。



要するに、今後の人生を決める岐路に今、自分は立っているという認識ですか、女神様?


そうよ!その認識で合ってるわ。


a8’dtmt’atjaqtdtduaqapa8tp’d6wxjgdtdt222

と女神様は唱えた…


その瞬間扉があった。2つ…?

というか何言ってるか理解することすらできなかった。何だろう呪文?扉は黒い不気味で神秘的な扉と白い輝く神々しい扉だった。


あと、そうそう。試練は当然神器が2つあるんだから2つあるわ。黒い扉が大罪の神器で白い扉が美徳の神器が収められている宝物殿の扉よ。どちらから行く?


早く言って欲しいんだけどそういうことは。

じゃあ、美徳の宝物殿の方で。


そう。

それではいきなさい。未来の英雄よ!!


その瞬間、扉に吸い込まれ、自分はあの女神様達がいた空間ではない別の空間に立っていたのだった…

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