第2話 女神✕女神
ううん、、、ここは何処だ。
私はトラックに轢かれたはず…
じゃあ、ここは地獄なのか。にしては、真っ白な空間なんだが。変だなぁ。
「目を覚ましましたか〜?」
神の前で寝てるなんていい度胸してましたね!!
女の人達の声が聞こえる…幻聴かな、気のせいかな、自分死んだんだろうし。このあとどうなんだろう。
「おい、勝手に自分の世界に入るな!」
まぁまぁ、そんな怒らないの。
美徳ちゃんステイ〜
「いい加減に起きてください!!」
あれ。生きてるのか自分?それよりも…
というか、貴方達は誰なんですか?
「やっと、こっちに気づいたんですか。
遅いです。早く気づいてくださいね。
時間がもうないんですから。」
「私達は、この世界の創造者。いわば神です。」
「はぁ、神様ですか。へぇ〜ってマジですか!?
ただの自分の幻覚ではなくて本物!?」
「えぇ、そうですよ〜。」
「私は、美徳の女神フィリア。」
「私は、罪と罰の女神フォルティアですよ〜。
二人でこの世界を管理してぇます。」
「この世界は今終末に向かう真っ最中なんです!」(ニコ)
「この世界ってここどこですか?」
「そこは終末に向かってる原因とかいくらでも聞くことあるでしょうよ…」
「よくぞ聞いてくれました〜! 」
「この世界はゲームの世界なんです。正確に言えば、ゲームのもとになった世界ですけどね。」
「私とそのゲームって関係あるんですか?
そんな記憶はないです。私、ゲームはApocalypseProjectしかやってないんですけど。」
「だからそのゲームのもとネタの世界なのよ。」
えぇッ
最高じゃないですか。
じゃあ、作者が不明なのって…
「そうよ、作者なんて最初からいないのよ。シナリオそのものがこの世界だったのだから。」
「でも、なんでわざわざこの世界をネタにしたApocalypseProjectを異世界に流したんですか?」
「それは、選別だったのよ〜
最初に注意画面あったでしょ〜
受諾するときの読むところに目に見えない程度にこれを受諾した際、素質があると運営が判断する場合がございます。そうなった場合、異世界に強制転生になります。ご了承くださいませとかいてあるの〜」
その瞬間、新手の詐欺みたいだぁ
笑と思ってしまった。
詐欺ってアンタ仕方ないでしょう!
世界崩壊の危機なんだから。
「じゃあ、なんで僕がこの世界に呼ばれたんですか?他の人でもいいはずですよね。」
(見事なスルー)
ギクッ ギクッ ギクッ それはぁ〜
「もう、言いなさいよ! フォルティアッ
どうせ説明しなきゃなんだから。
貴方、最高じゃないとか言ってたけどね。真反対どころかそれ以上。最凶最悪の四文字につきるわよ!!
実はね、ゲーム版では、魔王と勇者どちらもいるでしょ。今現在勇者はいないのよこの世界。
この意味分かる!!!!勇者は滅亡したの!
貴方達の世界の人を勇者としてもう送ってたの、転生させてたの。だけど、全員死んだの!
終末の世界になりつつあるのよ本当のね!!
もう、泣きたい…」
マシンガン…?
確かにキャラ別のランカーで上位の人が忽然と消えたってのがあったけどそういうことだったんですね。
そうなると私は、何になるんでしょうか?
私も勇者になれということになるんですか?
自分、ランカー程強くないですし。
「でも、そのランカーが死んだから貴方が呼ばれたんですよ。
貴方には、私達の使徒になってもらいます。」
「使徒ってそんなジョブ聞いたことないですけどどんなものなんでしょうか?」
「そもそもなんでランカーではない貴方を呼んだんだか分かっているんですか?」
「いえ、分かりません。」
確かになんでだろうか。
少し闇の深い一般人なんだけどなあ。
それはぁ〜
貴方の魂が特殊なんですよ~
誇っていいと思うんです〜
通常、魂ってその人の人生だったり、その人の性格を表すものなんですよ〜
でぇ神から見ると色でわかるんです。
皆さんカラフルなのが普通なんです。
ですが、貴方は違いました。
色が白黒くっきり半分に分かれてるんですよ〜
通常、白は善を黒は悪を表すんです。
一色たんの人って珍しくてぇ〜
そういう特殊な魂を持つものが勇者になったり魔王になったり偉業を成し遂げるのが普通なんですよ。
「貴方、自分が決めたことはなんとしてでも成し遂げようとするタイプでしょ。
でも、それがあの時は仇になったんじゃないかしら…」
「それ以上はメガミサマ、口を閉じテくれますカ。
私は二度とあの過ちを繰り返さないと決めているのですから。」
「本当かしら?」
「貴方の魂は善の側面と共に悪の側面もある。
それが証明してるわ。貴方はよく悪くも怪物だってね。」
「で、どうするの?私達の使徒として世界を救ってくれる?」
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