終末の世界に転生した青年は使徒として好き勝手することにしました。

蒼野創月

第1話 転生


初めての作品です。

暖かい目で見て頂けると幸いです。

不甲斐ないないところもありますがよろしくお願いします。


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 私の名は、天野翔斗。

歳は、24歳で童貞=年齢。

もちろん、独身。

趣味はとあるゲームで好きな食べ物は蕎麦。あとは、時々アニメを鑑賞するくらいだ。

蕎麦が好きな理由はって?

理由は仕事のせいで時間がなく早く食べれるから、ただ、それだけの理由だよ。



一応、弁護士という職業につかせてもらっている身だ。弁護士とは、私の憧れだった。正義感が強く、人を助け、守る。なるための道は大変だったが、司法試験に受かったときの喜びは言い表せないものではなかった。


だが、最近は、もう疲れてしまった。

昔は、人を助けたいという思いにあふれていた自分がいた。そんな思いはもう散った。とっくの昔に捨てた。そうしないと心が壊れる気がした。冗談じゃない、本当だ。


現実は無慈悲だった。

大手事務所にはいらしてもらったが、そこは、人間の醜さを濃く煮詰めような地獄の場所だった。




日々、同僚と争い、クライアントを見つけて掴み取らなければならなかった。勝てなきゃ勝てなかったで、クライアントと上司による罵倒の嵐だった。何回大声で叱られたことか。それだけでは無い……

人としてどうなのか問われるものもあった。

多少、そういうものがあるのも知っていた。

でも、心にダメージがいかないというわけではない。しかもだ、その中には明らかに黒いものもあって…



あの件は本当にフザケてる………なぜ、あんなモノ!!



アノ話は過ギタ話だト自分に言い聞かせるしカできなかっタ。


それでも、心に刻まれたものは無くならなかった…








そんな中、私は、ゲームをやりだした。

気分転換のつもりだったのだ。

そのゲームの名は、〜終末の世界にてあなたはどう世界を救いますか〜が謳い文句の、「Apocalypse project」というものだった。

その時はかなりヒットしていて、話題のゲームになっていたのを覚えている。


簡単に説明すると7つの大罪を司る魔王に7つの美徳を司る勇者の中の一人になりきって闘い、世界を救うって感じだ。今どきのゲームだったが、設定がやけにリアルで面白かった。ヒロインなんかもいて様々なルートもあり考察している人なんかもたくさんいた。

自分もどハマりしちゃって、無駄に増えていた貯金を久しぶりに切り崩したのを覚えている。

今も続いていて完全にクリアできた人はいないとかなんとか。私も一時期、ガチ勢や周りが引くくらいのヲタクになっていた。というか依存していた。目が仕事よりもバッキバキだった。なんなら通報されそうになったことだっ… 嫌、この話はやめておこう。虚しくなるだけだから。ついでにいうと3次元なんてクソ喰らえだ。


ただ、このゲームには、一つだけ謎があった。それは、作者について一切何も表記されていないということだ。みんな、すごく気になっていて、激しい論争が繰り広げられてるそうだ。それについて、私は、面白いゲームだし、特に何も思ってなく気にも止めなかった。






そんなこんなで今日も息抜きにやりますかというところで家に向かう途中の時だった。あんなことになろうとは微塵も思っていなかった。

いつも通りの帰り道、そのはずなのにやけに静かで強烈な違和感がする。

その時ふと横断歩道に視線がいった。


あれは!

赤信号なのに少女が渡っているではないか、

下を見てうつむいているからか不味いトラックがもう来てる。

運転手の視界に入っていないのか、気づいていない。


間に合え!!!!!!!!

キキキキキキィーィ       ガン…

なんとか、、、間に合った...か。


悔いはない。

あれだけのことをしたんだ。

私は、あれだけのことを、、、、、

人を殺してしまったのだから。

せめてもの贖罪にでもなればいいなあ………この行いが。



「おい、大丈夫か!? あんた!!!

返事をしてくれ!すぐ、救急を車呼ぶからな。耐えてくれ。頼む。」

あぁ、運転手の人か。 私よりも少女のことを気にして欲しい。


ああぁ

まぶたが重い。眠くなってきた。

私はどこに行くのだろうか。

やはり、地獄なのだろうか。


せめて、あの少女さえ生きてくれていればいいなあ。

心残りなのはそれと、あのゲームがやりかけなことだけか。


私の人生は、人としてどうなのかというものだったが、最後の最後で人の役に立てて良かったなぁ。


それが私の最後の言葉となった…








SIDE︰ ???と???




「やっとだわ…」


「えぇ、やっとね。長かった…」





「これで世界は……………………………………

救われるはずよ。」


「でも、勝てるのかしら。

悲しき運命を背負い、世界を恨むあの子たちに。」


「勝てなきゃ、世界が滅びるだけよ。

それだけじゃない。」

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