知られない!
猫面
気づいて
フォロワーや登録者がステータス
液晶画面の向こう側には幾つもの星があって
煌めいている。
煌めきが強いほど
影が濃くなっている
僅か数ミリの液晶の奥には
僕よりも賢くて、美しくて、綺麗な人がたくさんいる
僕はあの人みたいに歌がうまいわけでもないし
顔が綺麗なわけでもない。
推しとは違くて、好きと言うより憧れに近い。
僕は才能があるわけじゃないし。
ああ誰も僕を見つけてくれない
誰も、僕の声を、姿を、賞賛してくれるわけじゃない
六等星以下の僕がどんなに叫んだって、それは輝く一等星にかき消されてしまう
僕も、あなたみたいな恒星の近くにいたらもっと輝ける!
いや、かき消されるかもしれない!
僕は変光星や彗星みたいに、目立つしかないの?
ただの六等星以下の僕は、宇宙の引き立て役になるしかないの?
そんなのおかしいじゃないか
誰か、僕を見つけてください!!!!!!
知られない! 猫面 @VI_nekomen
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。知られない!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます