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今日から念願の長期休暇だ。休暇といっても生存できるギリギリのバイタルレベルを超えないためだけに設けられた期間であって、心身共にリラックスするためのお休みではない。うちの研究所はブラック(わたし調べ)だから、完璧な防護装備や除染方法が見つかれば休暇はもっと減るに違いない。
所長はいい人だが、スーパー人間すぎてわたしみたいな凡人にもスーパー人間並のはたらきを求める。これだから天才は。
まあその天才のおかげでわたしたちは腐った世界でも生きていられるし、そこそこいい暮らしができている。
そうだ、いつか技術を全部盗んでこんな研究所抜け出してやろう。そしてわたしとkkkkkkのノノノノののだけのゆーとぴあを作るのだ。kkkkkkのノノノノののは真面目だから、ダメって言うかな。でもきっと、実現したらそれは素敵なことだろう。
kkkkkkのノノノノののが入れ替わるように汚染区域に入ることになってしまった。久しぶりにグリーンエリアで一緒にいられるはずだったのに。やっぱり所長キライ。
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