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死体を見つけた。ザックにうちの研究所のエンブレムがついていたから、元同僚だ。顔では誰か判別できなかった。

死因も不明。汚染の影響でないことは明らかだが、あんな状態になる死に方を、わたしは知らない。汚染で死んだ方がマシだとさえ思った。


正直に言うと、死体を見つけたとき、死体そのもの悍ましさよりも、これが彼女ではないかという可能性が怖かった。

わたしが研究所を抜け出した意味。わたしの半生であり、分身のような存在。もしもあの死体が彼女だったら、その場でヘッドギアを投げ捨てただろう。


わたしは、まだ死ぬわけにはいかない。

絶対に彼女を見つけだす。

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